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ついさっきまで決闘していた闇マリクが、今はすやすや寝息を立てている。長い手足を折り畳んで縮こまったその様は、まるで本物の六歳児の様だ。膝の上に乗っかられた重さを忘れてしまう程にかわいい。とはいえ、マリクはその長身からは想像出来ない程軽い。きっとお肉を食べない所為だ。体調に支障は無いみたいだし、無理には食べさせようとは思わないけど。
逆立った薄いブロンドの髪に指を通す。ふわっとした感触が心地良い。量も多くて、思わずもふもふしてしまう。闇マリクは起きる素振りも見せず、ただ享受している。ふふ、かわいいなぁ。
◇ ◇ ◇
ボクの隣には***。半年ぶりの再会だ、嬉しくて仕方ない。…が、会って早々、闇人格の方が***を連れて遊びまくった為、既に日はとっぷりと暮れている。全く、いつもいつもそうだ。あいつはボクが後込みしている間に、何もかも攫っていく。今だって、***の膝の上で、呑気に寝息を立てている。重くて迷惑だろうに、***は嫌な素振りを見せていない。本当によく出来た子だ。
「…マリクくん?」
「!」
突然の呼びかけに心臓が跳ねる。
「な、何かな…?」
「今日は、ありがとうね。」
「そんな! 寧ろ、遠路はるばる来てもらったのに、ずっと連れ回したりして…後で反省させておくよ」
「ううん、謝る必要なんてないよ。すごく、楽しかった!」
そう言った彼女の微笑みは本物で、とても美しかった。
「でも…やっぱり、マリクくんとも遊びたかったかな。」
「え?」
「勢いに乗せられて闇マリクばっかり相手したけど、次来た時はマリクくんと決闘したいな!」
「…ほ、本当に?」
「本当だよ! その時まで、デッキもっと強くしといてね!」
そこまで言って、***は思い出した様に時計を確認した。
「やっば!飛行機に遅れちゃう!…闇マリク、起きて!」
「んー…」
「…荷物はこれで良し。それじゃ――」
「送って行くよ?」
「ううん、大丈夫。ありがとう!」
バタン。ドアの閉まる音が、急に寂しくなった部屋に響いた。
「ふあぁ…」
「お前…」
「良かったねえ主人格しゃま、***、次は構ってくれるんだってね」
「…全部聞いていたのか」
「勿論。ククク」
「はぁ…」
これから半年、デッキ強化しなくちゃ。
逆立った薄いブロンドの髪に指を通す。ふわっとした感触が心地良い。量も多くて、思わずもふもふしてしまう。闇マリクは起きる素振りも見せず、ただ享受している。ふふ、かわいいなぁ。
◇ ◇ ◇
ボクの隣には***。半年ぶりの再会だ、嬉しくて仕方ない。…が、会って早々、闇人格の方が***を連れて遊びまくった為、既に日はとっぷりと暮れている。全く、いつもいつもそうだ。あいつはボクが後込みしている間に、何もかも攫っていく。今だって、***の膝の上で、呑気に寝息を立てている。重くて迷惑だろうに、***は嫌な素振りを見せていない。本当によく出来た子だ。
「…マリクくん?」
「!」
突然の呼びかけに心臓が跳ねる。
「な、何かな…?」
「今日は、ありがとうね。」
「そんな! 寧ろ、遠路はるばる来てもらったのに、ずっと連れ回したりして…後で反省させておくよ」
「ううん、謝る必要なんてないよ。すごく、楽しかった!」
そう言った彼女の微笑みは本物で、とても美しかった。
「でも…やっぱり、マリクくんとも遊びたかったかな。」
「え?」
「勢いに乗せられて闇マリクばっかり相手したけど、次来た時はマリクくんと決闘したいな!」
「…ほ、本当に?」
「本当だよ! その時まで、デッキもっと強くしといてね!」
そこまで言って、***は思い出した様に時計を確認した。
「やっば!飛行機に遅れちゃう!…闇マリク、起きて!」
「んー…」
「…荷物はこれで良し。それじゃ――」
「送って行くよ?」
「ううん、大丈夫。ありがとう!」
バタン。ドアの閉まる音が、急に寂しくなった部屋に響いた。
「ふあぁ…」
「お前…」
「良かったねえ主人格しゃま、***、次は構ってくれるんだってね」
「…全部聞いていたのか」
「勿論。ククク」
「はぁ…」
これから半年、デッキ強化しなくちゃ。