手
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「ベクター様の手、綺麗ですね」
濃い灰色の手を撫でながら、***は呟く。
別にそうでもないだろう。寧ろ、人間であるこいつにとってバリアンの肌は無機質過ぎて気味の悪い物の筈だ。しかしそんな事は感じた事すら無いかの様に愛撫する。
「えいっ」
無言で甘受していると、調子に乗ったのか、***は長い爪の先を口に含んだ。
「っ!? お前何やって…ってアア゛?!!」
パキッと音がして、嫌な予感が体を巡る。***が口から爪を離すと、予感は的中した。
「てっ…テメェエ!」
鋭い先の部分がすっぽり無くなり、噛み切られた跡は弧を描いていた。
「えへへー」
***はふにゃっと笑いながら舌を出し、上に載せた爪の欠けた部分を見せる。
「出せ、この…!」
摘み上げる前に舌を仕舞い、ニヤニヤ笑いを浮かべる。クソ、自分がする分には楽しいのにされるとムカつく。
そして、更にパツパツと噛み砕く音が聞こえてくる。…え?はあ?ちょ、ちょっと待て!
「ばあぁぁぁあかああぁぁああああ!!」
肩を掴み揺さぶるが、その間も***はもごもごと口を動かす。じきにごくりと飲み込み、大きく口を開けて無くなった事を見せつける。
「ベクター様の爪、人間の爪とは違う味がして美味しかったです。ごちそうさまでした」
笑みを深め、恍惚とした表情を浮かべる。こいつ、絶対興奮してやがる…!
「俺はバリアンなんだぞ!?その爪を食うって、どうなるか分かったもんじゃねえんだぞ!?」
憤る俺を前に、***はあっさりと言った。
「でもそれならアレな事されてる時点で駄目だと思うんです」
…一枚上手だったか
濃い灰色の手を撫でながら、***は呟く。
別にそうでもないだろう。寧ろ、人間であるこいつにとってバリアンの肌は無機質過ぎて気味の悪い物の筈だ。しかしそんな事は感じた事すら無いかの様に愛撫する。
「えいっ」
無言で甘受していると、調子に乗ったのか、***は長い爪の先を口に含んだ。
「っ!? お前何やって…ってアア゛?!!」
パキッと音がして、嫌な予感が体を巡る。***が口から爪を離すと、予感は的中した。
「てっ…テメェエ!」
鋭い先の部分がすっぽり無くなり、噛み切られた跡は弧を描いていた。
「えへへー」
***はふにゃっと笑いながら舌を出し、上に載せた爪の欠けた部分を見せる。
「出せ、この…!」
摘み上げる前に舌を仕舞い、ニヤニヤ笑いを浮かべる。クソ、自分がする分には楽しいのにされるとムカつく。
そして、更にパツパツと噛み砕く音が聞こえてくる。…え?はあ?ちょ、ちょっと待て!
「ばあぁぁぁあかああぁぁああああ!!」
肩を掴み揺さぶるが、その間も***はもごもごと口を動かす。じきにごくりと飲み込み、大きく口を開けて無くなった事を見せつける。
「ベクター様の爪、人間の爪とは違う味がして美味しかったです。ごちそうさまでした」
笑みを深め、恍惚とした表情を浮かべる。こいつ、絶対興奮してやがる…!
「俺はバリアンなんだぞ!?その爪を食うって、どうなるか分かったもんじゃねえんだぞ!?」
憤る俺を前に、***はあっさりと言った。
「でもそれならアレな事されてる時点で駄目だと思うんです」
…一枚上手だったか
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