小ネタ(終)7
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戦闘中、敵の兵器がマスターを狙って激しい爆発を起こした。#NAME1##は咄嗟に回避したが、爆風の影響から逃れられず、衝撃で地面に投げ出された。
「マスター!!」
マシュの悲痛な叫びが響く。しかし直後、それを上回る絶叫が上がった。
「いっ────痛い痛いいだいいだいいだいいだい!! 今、の、で……肩が外れた!!」
明らかに左肩の骨の位置がおかしい。***の頭を、内側からひんやりと、『死』の前準備がアラートを鳴らす。
だが絶体絶命だからこそ、今やらなければならないことが明白だった。
「マシュはそのまま前線で防御をお願い!! ……オベロン!! 肩治して!!」
「はあ?!」
言葉こそ荒いが、声色には共に戦ってきた者として、『俺がやらなければならない』という意識が滲んでいた。
オベロンは一時的に攻撃をやめ宙を駆け***に近付く。倒れた***は依然として苦痛に顔を歪めている。
「お願い一気に肩はめて!!」
痛みとショックで呼吸すら苦しげにも関わらず、***は指示を叫ぶ。当たり前だがこの状況で麻酔を打ってから処置をするなど悠長なことはできない。だが脱臼は治す際にも極度の痛みを伴う。それを覚悟して言っているのだ。
「…………」
オベロンは口を曲げ、そっと***の左肩の下に右手を入れる。それだけで、「い゙っっ…………!!!」と、言葉にならないうめきが上がった。もう片方の手を左肩の上に添える。オベロンの両手で挟む形だ。ほんの少しだけ、ほんの少しずつだけ、***の骨の位置を調整し続ける。
一瞬、少しだけ大きな痛みが訪れたと思うと、あんなに吹き荒んでいた痛みの嵐が、別物のように減少した。
「あれ、痛くない……?」
オベロンの処置は丁寧だったが、体感的には一分すら経っていなかった。だというのに、さっきまで動かせなかった関節が動くようになっていた。
「あんまり動くなよ、また外れるから」
そう言って、オベロンはまた前線に戻っていく。
すっかり痛みの余韻だけ残した左腕を固定しながら、***は更なる指示を出した。
「マスター!!」
マシュの悲痛な叫びが響く。しかし直後、それを上回る絶叫が上がった。
「いっ────痛い痛いいだいいだいいだいいだい!! 今、の、で……肩が外れた!!」
明らかに左肩の骨の位置がおかしい。***の頭を、内側からひんやりと、『死』の前準備がアラートを鳴らす。
だが絶体絶命だからこそ、今やらなければならないことが明白だった。
「マシュはそのまま前線で防御をお願い!! ……オベロン!! 肩治して!!」
「はあ?!」
言葉こそ荒いが、声色には共に戦ってきた者として、『俺がやらなければならない』という意識が滲んでいた。
オベロンは一時的に攻撃をやめ宙を駆け***に近付く。倒れた***は依然として苦痛に顔を歪めている。
「お願い一気に肩はめて!!」
痛みとショックで呼吸すら苦しげにも関わらず、***は指示を叫ぶ。当たり前だがこの状況で麻酔を打ってから処置をするなど悠長なことはできない。だが脱臼は治す際にも極度の痛みを伴う。それを覚悟して言っているのだ。
「…………」
オベロンは口を曲げ、そっと***の左肩の下に右手を入れる。それだけで、「い゙っっ…………!!!」と、言葉にならないうめきが上がった。もう片方の手を左肩の上に添える。オベロンの両手で挟む形だ。ほんの少しだけ、ほんの少しずつだけ、***の骨の位置を調整し続ける。
一瞬、少しだけ大きな痛みが訪れたと思うと、あんなに吹き荒んでいた痛みの嵐が、別物のように減少した。
「あれ、痛くない……?」
オベロンの処置は丁寧だったが、体感的には一分すら経っていなかった。だというのに、さっきまで動かせなかった関節が動くようになっていた。
「あんまり動くなよ、また外れるから」
そう言って、オベロンはまた前線に戻っていく。
すっかり痛みの余韻だけ残した左腕を固定しながら、***は更なる指示を出した。