小ネタ(終)6
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シラノの特異点を解決後、カルデアでは演劇ブームが起こりシェイクスピアが大きい顔をするようになったことで、オベロンは表を歩けなくなった。
「はい、メロン持ってきたよ〜」
「別に持ってこなくていいって言ってるだろ」
「え〜でも、霊体化するぐらいならずっと私の部屋にいてって軟禁したのは私だし」
「あいつとあいつに乗せられたやつらがいないならどこだってマシだよ」
「はい、あーん」
「やめろよ、自分で食べるから」
「え〜? この機に存分に甘えてくれてもいいのに」
「嫌だよ気持ち悪い」
「じゃあ一個だけ!! 一個だけあーんさせて!!」
「ああもうわかったよ……(口を開ける)……ん」
「…………そんなにシェイクスピア嫌い?」
「んー? 本当はそうでもないよ? なんせ俺をこの世に生み出してくれたんだからね!」
「皮肉言う時の顔だ……。──私はマスターになる前からシェイクスピアにお世話になってたし、面白い人だとは思ってるんだけど……」
「君さあ、自分の親のことあんまり好きじゃないんだろ? もし親と俺が仲良くなったらどう思う?」
「えっ、すごいヤダ!」
「だろ? ──なんて、人柄の面でも戦力の面でも、マスターである君が好きなように接しなよ」
「フフ……」
「とはいえ────君だってあいつには、恨みがあるんじゃないの?」
「……確かに、オベロンが『こうなった』原因ではあるよね。でも今いるのは『この』オベロンだし、それに対して不満はないよ。だって一緒に死んでくれるんでしょ?」
「君はさあ……。本当、どうしようもないね」
「いかにもな話には惹かれたりしないわけ? 『ロミオとジェリエット』なんか人気だろ」
「ん〜まあ嫌いじゃないけど……二人とも死ぬし」
「死にしか興味ないの?」
「でもやっぱり、死ぬ時にプラスの感情になれてないのはなー……。せめてプラスとは言わずとも、もっと激しい感情になれてれば、死を通して何かが残った、って感じがするんだけど。そういうのがあんま好みじゃない理由かな」
「ふーん……。あいつの作品以外なら、『シンデレラ』も演劇でメジャーだろ? ああいうのは?」
「シンデレラもそんなに……日々の努力と王子が直接結びついてないのが好みじゃないなあ。実はいつもシンデレラをストーカーしてる魔法使いが、馬車も城も用意して王子様になってくれるならいいけど」
「…………。それ、キモいだろ」
「え〜? キモくないよ」
「俺にばかり構ってていいの? どうせ演劇しようとか誘われてるんだろ?」
「あー……。まあ……、言われちゃいるけど……。正直計三回の公演を裏方で走りきって、結構お腹いっぱいというか……。久しぶりにカルデアにいる以外の沢山のサーヴァントと接して疲れたし……。ブームはまだ続くだろうから、少しお休みもらいたいな」
「相変わらず君の人嫌いは嘆かわしいね、それでも数々の英霊に認められたマスターなの?」
「いいじゃん別に……オフはオフとして過ごすの。だからオベロン、また膝とか腕とか貸してね。春が近付いてきて、なんか眠くなってきたから……」
「はあ……ひとを枕扱いするの、いい加減にしてほしいんだけど」
「とりあえず次のミーティングまで寝る……おやすみ」
「ちょっと……ちゃんと布団かけて寝ろよ、風邪引いて迷惑かけられるのはこっちなんだから。おやすみ」(布団に潜る)
「はい、メロン持ってきたよ〜」
「別に持ってこなくていいって言ってるだろ」
「え〜でも、霊体化するぐらいならずっと私の部屋にいてって軟禁したのは私だし」
「あいつとあいつに乗せられたやつらがいないならどこだってマシだよ」
「はい、あーん」
「やめろよ、自分で食べるから」
「え〜? この機に存分に甘えてくれてもいいのに」
「嫌だよ気持ち悪い」
「じゃあ一個だけ!! 一個だけあーんさせて!!」
「ああもうわかったよ……(口を開ける)……ん」
「…………そんなにシェイクスピア嫌い?」
「んー? 本当はそうでもないよ? なんせ俺をこの世に生み出してくれたんだからね!」
「皮肉言う時の顔だ……。──私はマスターになる前からシェイクスピアにお世話になってたし、面白い人だとは思ってるんだけど……」
「君さあ、自分の親のことあんまり好きじゃないんだろ? もし親と俺が仲良くなったらどう思う?」
「えっ、すごいヤダ!」
「だろ? ──なんて、人柄の面でも戦力の面でも、マスターである君が好きなように接しなよ」
「フフ……」
「とはいえ────君だってあいつには、恨みがあるんじゃないの?」
「……確かに、オベロンが『こうなった』原因ではあるよね。でも今いるのは『この』オベロンだし、それに対して不満はないよ。だって一緒に死んでくれるんでしょ?」
「君はさあ……。本当、どうしようもないね」
「いかにもな話には惹かれたりしないわけ? 『ロミオとジェリエット』なんか人気だろ」
「ん〜まあ嫌いじゃないけど……二人とも死ぬし」
「死にしか興味ないの?」
「でもやっぱり、死ぬ時にプラスの感情になれてないのはなー……。せめてプラスとは言わずとも、もっと激しい感情になれてれば、死を通して何かが残った、って感じがするんだけど。そういうのがあんま好みじゃない理由かな」
「ふーん……。あいつの作品以外なら、『シンデレラ』も演劇でメジャーだろ? ああいうのは?」
「シンデレラもそんなに……日々の努力と王子が直接結びついてないのが好みじゃないなあ。実はいつもシンデレラをストーカーしてる魔法使いが、馬車も城も用意して王子様になってくれるならいいけど」
「…………。それ、キモいだろ」
「え〜? キモくないよ」
「俺にばかり構ってていいの? どうせ演劇しようとか誘われてるんだろ?」
「あー……。まあ……、言われちゃいるけど……。正直計三回の公演を裏方で走りきって、結構お腹いっぱいというか……。久しぶりにカルデアにいる以外の沢山のサーヴァントと接して疲れたし……。ブームはまだ続くだろうから、少しお休みもらいたいな」
「相変わらず君の人嫌いは嘆かわしいね、それでも数々の英霊に認められたマスターなの?」
「いいじゃん別に……オフはオフとして過ごすの。だからオベロン、また膝とか腕とか貸してね。春が近付いてきて、なんか眠くなってきたから……」
「はあ……ひとを枕扱いするの、いい加減にしてほしいんだけど」
「とりあえず次のミーティングまで寝る……おやすみ」
「ちょっと……ちゃんと布団かけて寝ろよ、風邪引いて迷惑かけられるのはこっちなんだから。おやすみ」(布団に潜る)