小ネタ(終)12
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日が傾いた通学路を、家に向かって歩いていく。
ランドセルが重い。習字セットを無理矢理挟んでいるからだ。
……ランドセルなんて、背負う歳だったっけ。
「なに変な顔してるの。小学生だからランドセル使うのは普通でしょ」
帰るとお兄ちゃんがそう言った。
このひとはお兄ちゃんで、パパで、でも血はつながってなくて…………あれ?
「習字セット洗う時、墨がつかないように気をつけなよ」
「うん」
* * *
「あのね、宿題終わってあしたの準備もしたらね、いっしょにゲームしたくて……」
「この前のやつ? ああ、いいよ。」
お兄ちゃんは元気な感じこそないものの、大体のことはいいよって言ってくれる。
仕事はわたしが学校に行ってる間に終わらせて、いっしょにゲームしてアニメ見て、たまにお兄ちゃんが好きなものも教えてくれる。好きなマンガ音読してーって言ってみてもすごい上手に音読してくれるし、勉強わからないところはないかって聞いてくれる。
買い物もいっしょに行って、好きなおかし入れていいよって言ってくれて、一週間に一回は図書館で本をかりて、たまにデパートに行って服とか買う。
料理はお兄ちゃん苦手だからけっこう手伝うけど、それも楽しい。夜にはいっしょにおふろに入って、上がったらかみをかわかしてもらう。
それでねる時にはわたしがベッドのおくに入って、お兄ちゃんに電気を消してもらう。
そうだ、いつものことだ。パパでありお兄ちゃんであるこのひとが、毎日いっしょにいてくれる。
「お兄ちゃん、今日のおやつどれにする?」
「***が好きなのでいいよ」
「お兄ちゃんが食べたいのがいい」
「じゃあ────」
そうだ、これがいつも。これが日常。
永遠無限に続く。世界が滅びようとも。
ランドセルが重い。習字セットを無理矢理挟んでいるからだ。
……ランドセルなんて、背負う歳だったっけ。
「なに変な顔してるの。小学生だからランドセル使うのは普通でしょ」
帰るとお兄ちゃんがそう言った。
このひとはお兄ちゃんで、パパで、でも血はつながってなくて…………あれ?
「習字セット洗う時、墨がつかないように気をつけなよ」
「うん」
* * *
「あのね、宿題終わってあしたの準備もしたらね、いっしょにゲームしたくて……」
「この前のやつ? ああ、いいよ。」
お兄ちゃんは元気な感じこそないものの、大体のことはいいよって言ってくれる。
仕事はわたしが学校に行ってる間に終わらせて、いっしょにゲームしてアニメ見て、たまにお兄ちゃんが好きなものも教えてくれる。好きなマンガ音読してーって言ってみてもすごい上手に音読してくれるし、勉強わからないところはないかって聞いてくれる。
買い物もいっしょに行って、好きなおかし入れていいよって言ってくれて、一週間に一回は図書館で本をかりて、たまにデパートに行って服とか買う。
料理はお兄ちゃん苦手だからけっこう手伝うけど、それも楽しい。夜にはいっしょにおふろに入って、上がったらかみをかわかしてもらう。
それでねる時にはわたしがベッドのおくに入って、お兄ちゃんに電気を消してもらう。
そうだ、いつものことだ。パパでありお兄ちゃんであるこのひとが、毎日いっしょにいてくれる。
「お兄ちゃん、今日のおやつどれにする?」
「***が好きなのでいいよ」
「お兄ちゃんが食べたいのがいい」
「じゃあ────」
そうだ、これがいつも。これが日常。
永遠無限に続く。世界が滅びようとも。
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