小ネタ(終)11
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※一応ややキモいオベロンとかなりキモいマスター前提
***が微小特異点の解決に向かった。今回はまともに泊まるところはないのか、寝る時に寝かしつけで喚び出されることもない。
(寂しいな)
蝶の翅を身につけた姿で***の部屋の布団に頭から潜る。僕と***の匂いがする。
***が恋しい。一刻も早く帰ってきてほしい。簡易召喚はされるけど、それだけじゃ物足りない。「寒いよ〜」って言って、くっついて寝ることをねだってほしい。向こうで寒い思いをしてないだろうか。基本的に環境を整えることは最優先だが、もしどうしようもない事情で寒い場所に身を置くことになっていたら、帰ってきた時に嫌でも温めてやろう。僕とおそろいのケープを無理矢理着せようかな。それとも温浴効果を高める入浴剤を手作りしてお風呂の準備をしてみようかな。バブルバスとかしたら絶対喜ぶな。でもそれなら流石に直接反応を見たいな。
ああ***が恋しい。パパレース があったからもっと甘えてくると思っていたが、ある種の燃え尽きか、季節の変わり目による不調か、想定していたより***が積極的に来ない。恋人になったんだから、毎日ハグぐらい要求したっていいのに。それとも恋人になったのはあくまで『ヴォーティガーン 』としての部分であって、『オベロン 』の部分は別の扱いなんだろうか。──いや、それだけはない。行動を急かしはしたが、とっくに***の中で覚悟は決まっていた。そうでなければ、スキンシップも、心の吐露もしてこない。***はそういうやつだ。***と触れ合いたい。他の誰にも話さない、取るに足らない話が聞きたい。柔らかい奥に意外と筋肉がある体にほんの少し触れて寝たい。暗闇の中でこっそり目を開けて無防備に閉じた目を見たい。また夢の中で遊んだりしたい。すっかり***は僕の力を悪用することを覚えたが、それでもいい。僕以外には苦労も迷惑もかけてないんだから許されるだろう。
(***……)
蛹に戻ったかのように体を縮める。こうしているとより早く***が戻ってくる気がする。時間の進みは一定だっていうのに。
────部屋の外から足音がわずかに聞こえた。遠慮のない足取りだ。
布団は戻され、シーツは伸ばされ、ベッドは***が出ていく前と全く同じ状態になった。
外の空気を纏った***が、自分の部屋のドアを開けた。
「おかえり、***」
「ただいま。今ベッド潜ってたでしょ?」
「そんなことしてないよ」
ベッドのふちに座る僕に向かって、***はどんどん歩いてくる。
「体は冷えてないかい? お風呂入ってきたらどうかな。」
「いや、お風呂はあとにする。服脱ぐのも嫌なぐらい寒い、それにマットレスが恋しい! ……ぬくめてくれてたであろうベッドで一眠りするよ」
僕が座っているにも関わらず***は布団をめくって入ろうとする。僕はそのまま、ベッドの奥に追いやられる形で一緒に入る。
「……やっぱり、あったかい」
***の体はほんの少し冷気を帯びている。それが今、じんわりと温められていっているだろう。
「……秀吉だね」
「豊臣秀吉のこと?」
「そう。あの人には、草履を懐で温めてたってエピソードがあって……」
別に僕は、忠誠心でこんなことしてるわけじゃないけどね。
***が微小特異点の解決に向かった。今回はまともに泊まるところはないのか、寝る時に寝かしつけで喚び出されることもない。
(寂しいな)
蝶の翅を身につけた姿で***の部屋の布団に頭から潜る。僕と***の匂いがする。
***が恋しい。一刻も早く帰ってきてほしい。簡易召喚はされるけど、それだけじゃ物足りない。「寒いよ〜」って言って、くっついて寝ることをねだってほしい。向こうで寒い思いをしてないだろうか。基本的に環境を整えることは最優先だが、もしどうしようもない事情で寒い場所に身を置くことになっていたら、帰ってきた時に嫌でも温めてやろう。僕とおそろいのケープを無理矢理着せようかな。それとも温浴効果を高める入浴剤を手作りしてお風呂の準備をしてみようかな。バブルバスとかしたら絶対喜ぶな。でもそれなら流石に直接反応を見たいな。
ああ***が恋しい。
(***……)
蛹に戻ったかのように体を縮める。こうしているとより早く***が戻ってくる気がする。時間の進みは一定だっていうのに。
────部屋の外から足音がわずかに聞こえた。遠慮のない足取りだ。
布団は戻され、シーツは伸ばされ、ベッドは***が出ていく前と全く同じ状態になった。
外の空気を纏った***が、自分の部屋のドアを開けた。
「おかえり、***」
「ただいま。今ベッド潜ってたでしょ?」
「そんなことしてないよ」
ベッドのふちに座る僕に向かって、***はどんどん歩いてくる。
「体は冷えてないかい? お風呂入ってきたらどうかな。」
「いや、お風呂はあとにする。服脱ぐのも嫌なぐらい寒い、それにマットレスが恋しい! ……ぬくめてくれてたであろうベッドで一眠りするよ」
僕が座っているにも関わらず***は布団をめくって入ろうとする。僕はそのまま、ベッドの奥に追いやられる形で一緒に入る。
「……やっぱり、あったかい」
***の体はほんの少し冷気を帯びている。それが今、じんわりと温められていっているだろう。
「……秀吉だね」
「豊臣秀吉のこと?」
「そう。あの人には、草履を懐で温めてたってエピソードがあって……」
別に僕は、忠誠心でこんなことしてるわけじゃないけどね。