小ネタ(終)11
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※オベロンが下品な言葉を使っているので注意
オベロンは かわいい。
大きさ がかわいい。瞳がかわいい。指先がかわいい。声がかわいい。
何より、いつもそばにいてくれるのがかわいい。
もう取り繕うのはよそう。自分の感情を。興味のなかった顔立ちも、今はかわいい。自発的には気付けなかったまつ毛の長さだってかわいい。厚い唇が好きだ。細い体も美しい。
だが、表裏一体に、疑念もある。
オベロンに対して考えることを。怠惰、諦め、放棄。簡単に「それでいい」としていないか。最初の思いを忘れてはいないか。
先に進むことだけが、正しいと断じてはいないか?
オベロンが言った。
「そんなこと考えてるの。君が渡そうとしているもの からすれば、そんな地点早く通り過ぎないといけないだろ」
「あ、う、オベロン。ちょっと待って、すぐに絆14のお祝いを何にするか思いつくから……」
「義務感で贈られるものに意味なんかないよ。君だってそうだろ」
「今の状況でいいんだろうか。このまま進めば、望まない引き延ばしをされた恋愛喜劇 のように同じ読み味の繰り返しで飽きられて、消費するだけして何も残らず終わるんじゃないだろうか。」
「そんなこと心配してるんだ。物書きは大変だね。でも君はまだ何も完結できてないアマチュアなんだ、せめてそうなってから心配したら? とっくに額にキスされて喜んでるんだからさあ」
「うっ……」
「そもそもこの物語は『そういうところ』から出発しているんだ。還 るだけだろ。俺の主義に反して、端的に言えば────」
「……」
「ハナから俺でシコってるんだから諦めろよ!!」
(オベロンもシコるって言うんだ……!)
「ほら、君の本性はちっとも変わってなんかいないじゃないか。嫌だろうとせいぜい受け入れて、そろそろ……日常に帰ってきなよ」
────瞬間、周りの景色が秋の森に変わった。
鮮やかな色合い。芳醇な匂い。忍び寄る、死の空気。
「そうか……。そうだね、オベロン。」
オベロンは かわいい。
何より、いつもそばにいてくれるのがかわいい。
もう取り繕うのはよそう。自分の感情を。興味のなかった顔立ちも、今はかわいい。自発的には気付けなかったまつ毛の長さだってかわいい。厚い唇が好きだ。細い体も美しい。
だが、表裏一体に、疑念もある。
オベロンに対して考えることを。怠惰、諦め、放棄。簡単に「それでいい」としていないか。最初の思いを忘れてはいないか。
先に進むことだけが、正しいと断じてはいないか?
オベロンが言った。
「そんなこと考えてるの。君が
「あ、う、オベロン。ちょっと待って、すぐに絆14のお祝いを何にするか思いつくから……」
「義務感で贈られるものに意味なんかないよ。君だってそうだろ」
「今の状況でいいんだろうか。このまま進めば、望まない引き延ばしをされた
「そんなこと心配してるんだ。物書きは大変だね。でも君はまだ何も完結できてないアマチュアなんだ、せめてそうなってから心配したら? とっくに額にキスされて喜んでるんだからさあ」
「うっ……」
「そもそもこの物語は『そういうところ』から出発しているんだ。
「……」
「ハナから俺でシコってるんだから諦めろよ!!」
(オベロンもシコるって言うんだ……!)
「ほら、君の本性はちっとも変わってなんかいないじゃないか。嫌だろうとせいぜい受け入れて、そろそろ……日常に帰ってきなよ」
────瞬間、周りの景色が秋の森に変わった。
鮮やかな色合い。芳醇な匂い。忍び寄る、死の空気。
「そうか……。そうだね、オベロン。」