小ネタ(終)10
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────カズラドロップの採点理由を推測できた四週目の始まり。
車に乗り込む前、オベロンは***に耳打ちした。
「君、二週目────いや、一週目の途中にはこのことに気付いてただろ?」
「うん」
「どうして言わなかったの?」
***は本心から申し訳なさそうに答える。
「そもそもみんながそのことで困ってるって分かってなくて……」
「……はは、君らしい。」
「だって『完璧な父親』なんてものの基準が法律だののルールで定められてない以上、それを決める者の匙加減がどうやったって入るでしょう」
「でも、それ以上の根拠があるだろ?」
オベロンは確信を持って問いかけた。
「……分かってるなら訊かなくていいじゃん!」
「いやー、ちゃんと合ってるか確かめておかないと。」
わざと呑気な口調で言って、オベロンは目を閉じ、***の声に耳を傾ける。
「……私が『パパレース』を作るなら、私好みのパパを条件にするから」
「やけに自分事な根拠だね、もしかして君も、『完璧なパパ』が欲しいのかい?」
「……っそ、それは、」
オリュンポスではゼウスに感動していた。テスカトリポカもある意味父権的と言えるだろう。そして人間嫌いの割に、ゴルドルフにはやや懐いている。
何より、普段のオベロン への態度が、***が求めるものを物語っている。
「…………」
***は押し黙る。ここから時間をかけて本音を引き出したいところだが、残念なことに今は時間がない。それはまた今度にしよう。
「……この周回プレイにも飽きてきたところだ。このゲームが終わったら、一周で終わる遊びをしたいな。特に、僕ができることだけ求められるような。」
オベロンが***に向かって微笑む。***の目に碧い目の色が映り込んだ。
「い……言ったな。ならここから出たあと、お望み通りのゲームをさせるから!! ただ覚悟はしてよ、難易度は虫空間にいた方が楽だったと思うぐらいかもね!!」
宣言されたことで、オベロンが『そうなるだろう』と思っていた予想が確定したものに変わる。
きっと面倒だ。だからこそ──────
「前から薄々思ってたけど、君って世界を救うマスターの割には、性根が自分のフィールドを作って誘い込むタイプの敵だよね」
「も〜〜〜それは実際やり始めた時に言ってよ!」
(言ってもいいんだ)
車に乗り込む前、オベロンは***に耳打ちした。
「君、二週目────いや、一週目の途中にはこのことに気付いてただろ?」
「うん」
「どうして言わなかったの?」
***は本心から申し訳なさそうに答える。
「そもそもみんながそのことで困ってるって分かってなくて……」
「……はは、君らしい。」
「だって『完璧な父親』なんてものの基準が法律だののルールで定められてない以上、それを決める者の匙加減がどうやったって入るでしょう」
「でも、それ以上の根拠があるだろ?」
オベロンは確信を持って問いかけた。
「……分かってるなら訊かなくていいじゃん!」
「いやー、ちゃんと合ってるか確かめておかないと。」
わざと呑気な口調で言って、オベロンは目を閉じ、***の声に耳を傾ける。
「……私が『パパレース』を作るなら、私好みのパパを条件にするから」
「やけに自分事な根拠だね、もしかして君も、『完璧なパパ』が欲しいのかい?」
「……っそ、それは、」
オリュンポスではゼウスに感動していた。テスカトリポカもある意味父権的と言えるだろう。そして人間嫌いの割に、ゴルドルフにはやや懐いている。
何より、普段の
「…………」
***は押し黙る。ここから時間をかけて本音を引き出したいところだが、残念なことに今は時間がない。それはまた今度にしよう。
「……この周回プレイにも飽きてきたところだ。このゲームが終わったら、一周で終わる遊びをしたいな。特に、僕ができることだけ求められるような。」
オベロンが***に向かって微笑む。***の目に碧い目の色が映り込んだ。
「い……言ったな。ならここから出たあと、お望み通りのゲームをさせるから!! ただ覚悟はしてよ、難易度は虫空間にいた方が楽だったと思うぐらいかもね!!」
宣言されたことで、オベロンが『そうなるだろう』と思っていた予想が確定したものに変わる。
きっと面倒だ。だからこそ──────
「前から薄々思ってたけど、君って世界を救うマスターの割には、性根が自分のフィールドを作って誘い込むタイプの敵だよね」
「も〜〜〜それは実際やり始めた時に言ってよ!」
(言ってもいいんだ)