小ネタ(終)9
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ドバイにやってきて初めての夜……
「さびしいからオベロン喚んじゃお」
「おい、こんなことで魔力を消費するなよ。今回のリゾートも怪しいんだろ?」
「いいのいいの、とりあえず楽しむこと優先で話がまとまったから。ね〜え聞いてくれる? 今日楽しむために高いタワーに登ったんだけどさ、ラスボス戦ではもっと高いビルに登らないといけないんだって!! 高所恐怖症なのに……」
「……君、高所恐怖症だったの?」
「あ、言ってなかったっけ? 昔からずっとだよ」
「よく今までの旅で平気だったね」
「平気……というか、やんなきゃいけない時はやるしかないし……。高層ビルって、下手にどっかから落ちる時よりなんか怖いんだよね」
「なにそれ? あー……、『一見安全そうだけど、もしかしたらこの建物が崩れるかもしれない』って、不確実なところが怖いんじゃない?」
「そうかも! 街の探索も楽しいっちゃ楽しいけど、砂漠の方も早く見たいな〜」
「砂ばっかの場所のどこが楽しみなんだよ……」
「え〜? オベロン一緒にフンコロガシとかサソリとか探すんじゃないの?」
「虫オンリーかよ……」
「もちろんそれだけじゃないよ! 暑さでやられて幻覚見たり、オアシスで水飲んで生き返ったりしようよ!」
「砂漠あるある全部潰したな」
「……ああ、明日からも楽しみだなぁ」
「じゃあ早く寝なよ。俺を喚んだってことは、そのぐらいの時間なんだろ?」
「いやぁ……そうなんだけど……、なんかさぁ……足がそわそわして……」
「ああ、怖いんだ。ここも結構高いもんね」
「窓から外見れないんだよ……それになんか去年の夏と比べたらキラッキラしてる内装だから慣れなくて……」
「去年のモルガンが用意したホテルも大概だったけど、趣向がかなり違うね」
「この原色の色使い……こうやって真っ黒のオベロンがいると、この部屋の色全部混ぜたらこうなるのかなぁ、みたいな……」
「おい」
「うう、彩度の差でチカチカする。電気消してもいい?」
「好きにしろよ、君の部屋だろ」
「じゃあもうベッドも入るね」
「旅先のベッドの気持ちいいけど慣れない感じも、実はあんまり得意じゃない」
「そう」
「オベロンは青い方の枕使いなよ。似合うし、青は安眠にいいって聞くし」
「ならむしろ君が使えよ」
「ああ、安心する。いつもの環境と近くなって、一気によく眠れそうに感じてきた。おやすみ、オベロン」
「おやすみ、ちゃんと寝なよ」
「オベロン!! ここのビュッフェすごいよ!! ねえオベロン!! 一緒に食べようよ!!」
「わかったから! そんなに持ってくるな! 一気に食べさせようとするな!」
「……この黒ごまスープ、モースに見えるんだけど」
「幻覚だよ、幻覚」
「幻覚かぁ……」
「さびしいからオベロン喚んじゃお」
「おい、こんなことで魔力を消費するなよ。今回のリゾートも怪しいんだろ?」
「いいのいいの、とりあえず楽しむこと優先で話がまとまったから。ね〜え聞いてくれる? 今日楽しむために高いタワーに登ったんだけどさ、ラスボス戦ではもっと高いビルに登らないといけないんだって!! 高所恐怖症なのに……」
「……君、高所恐怖症だったの?」
「あ、言ってなかったっけ? 昔からずっとだよ」
「よく今までの旅で平気だったね」
「平気……というか、やんなきゃいけない時はやるしかないし……。高層ビルって、下手にどっかから落ちる時よりなんか怖いんだよね」
「なにそれ? あー……、『一見安全そうだけど、もしかしたらこの建物が崩れるかもしれない』って、不確実なところが怖いんじゃない?」
「そうかも! 街の探索も楽しいっちゃ楽しいけど、砂漠の方も早く見たいな〜」
「砂ばっかの場所のどこが楽しみなんだよ……」
「え〜? オベロン一緒にフンコロガシとかサソリとか探すんじゃないの?」
「虫オンリーかよ……」
「もちろんそれだけじゃないよ! 暑さでやられて幻覚見たり、オアシスで水飲んで生き返ったりしようよ!」
「砂漠あるある全部潰したな」
「……ああ、明日からも楽しみだなぁ」
「じゃあ早く寝なよ。俺を喚んだってことは、そのぐらいの時間なんだろ?」
「いやぁ……そうなんだけど……、なんかさぁ……足がそわそわして……」
「ああ、怖いんだ。ここも結構高いもんね」
「窓から外見れないんだよ……それになんか去年の夏と比べたらキラッキラしてる内装だから慣れなくて……」
「去年のモルガンが用意したホテルも大概だったけど、趣向がかなり違うね」
「この原色の色使い……こうやって真っ黒のオベロンがいると、この部屋の色全部混ぜたらこうなるのかなぁ、みたいな……」
「おい」
「うう、彩度の差でチカチカする。電気消してもいい?」
「好きにしろよ、君の部屋だろ」
「じゃあもうベッドも入るね」
「旅先のベッドの気持ちいいけど慣れない感じも、実はあんまり得意じゃない」
「そう」
「オベロンは青い方の枕使いなよ。似合うし、青は安眠にいいって聞くし」
「ならむしろ君が使えよ」
「ああ、安心する。いつもの環境と近くなって、一気によく眠れそうに感じてきた。おやすみ、オベロン」
「おやすみ、ちゃんと寝なよ」
「オベロン!! ここのビュッフェすごいよ!! ねえオベロン!! 一緒に食べようよ!!」
「わかったから! そんなに持ってくるな! 一気に食べさせようとするな!」
「……この黒ごまスープ、モースに見えるんだけど」
「幻覚だよ、幻覚」
「幻覚かぁ……」