小ネタ(終)9
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ついに不機嫌サマーが今年も解禁された。意外なことに事前の大騒ぎはどこへやら、***はいつも通りこの格好の俺に接してくる。目を見れないなんてこともなく、いつもと同じように、俺をじっと見つめて、とりとめのないことを好きなだけ話しかけてくる。
「なんだ、こっちの姿になっても全然平気じゃないか。これならもっと早く解禁してほしかったんだけど」
「それはマジでごめん。自分でもこんなに平気で驚いてる……」
「どうしたの、一夏でもう飽きちゃった?」
「そんなことないよ! 着てすぐの戦闘で去年の夏の思い出がぐわーっと蘇ってきて死ぬかと思ったし……」
「まだ何もしてないのに苦しみだしたから何事かと思ったよ」
「そういう感じで、今年もしっかり良い意味でつらくなってるよ!」
「でも、あんなに表情がどうの言ってたのに、笑った俺の顔を見れてるじゃないか」
「それは……」
***は言葉を紡ぐ準備をする。理由は大体察しがついている。ただ、***の口からどう表現されるのかが重要だ。
「オベロンが笑ってても、100パーセント嘘の表情とは限らないってわかったからだと思う。前は嫌すぎるのが捻じ曲って笑ってるんだと思ってたけど、そこまで嫌ではないんだろうなって時も分かってきて……。それでオベロンが笑ってても、『不快にさせてるとは限らない』って、安心できるようになったから!」
そうだ、去年の君はまだ、俺の本性を知って間もなかったせいで、俺のことをあまり理解できていなかった。だから怯える気持ちもあって、俺の顔をまともに見ることができなかったんだ。
「つまりこの一年で、たくさんオベロンの表情を見れたお陰だね!」
「良い感じにまとめたつもり?」
「駄目だった? 喋りながら気付けて『やった〜』と思って言ったんだけど……。……またこれからの1年で、オベロンの表情をいっぱい見たいな」
「好きにしなよ、振り回されることに関しては諦めてるからさ」
「なんだ、こっちの姿になっても全然平気じゃないか。これならもっと早く解禁してほしかったんだけど」
「それはマジでごめん。自分でもこんなに平気で驚いてる……」
「どうしたの、一夏でもう飽きちゃった?」
「そんなことないよ! 着てすぐの戦闘で去年の夏の思い出がぐわーっと蘇ってきて死ぬかと思ったし……」
「まだ何もしてないのに苦しみだしたから何事かと思ったよ」
「そういう感じで、今年もしっかり良い意味でつらくなってるよ!」
「でも、あんなに表情がどうの言ってたのに、笑った俺の顔を見れてるじゃないか」
「それは……」
***は言葉を紡ぐ準備をする。理由は大体察しがついている。ただ、***の口からどう表現されるのかが重要だ。
「オベロンが笑ってても、100パーセント嘘の表情とは限らないってわかったからだと思う。前は嫌すぎるのが捻じ曲って笑ってるんだと思ってたけど、そこまで嫌ではないんだろうなって時も分かってきて……。それでオベロンが笑ってても、『不快にさせてるとは限らない』って、安心できるようになったから!」
そうだ、去年の君はまだ、俺の本性を知って間もなかったせいで、俺のことをあまり理解できていなかった。だから怯える気持ちもあって、俺の顔をまともに見ることができなかったんだ。
「つまりこの一年で、たくさんオベロンの表情を見れたお陰だね!」
「良い感じにまとめたつもり?」
「駄目だった? 喋りながら気付けて『やった〜』と思って言ったんだけど……。……またこれからの1年で、オベロンの表情をいっぱい見たいな」
「好きにしなよ、振り回されることに関しては諦めてるからさ」