小ネタ(終)9
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ある特異点の攻略中、***とオベロンは敵の魔術で強制的にある場所へ転移させられてしまった!
ふと気付くと、オベロンは白く狭い部屋の中でひとりだった。……この時点でより警戒を強める。
(おかしい、いつもはふたり一緒に閉じ込めることで窮地に立たせるパターンなのに)
***とオベロンは去年の夏にも何度か同じような手を食らっている。その時は毎回、ふたり一緒だからこそ脱出が困難なシチュエーションを組まれていた。ならば今回は、別々だからこそ突破が難しい仕組みかもしれない。
オベロンは瞬時にそう考えたが、半分は当たっており、半分は外れていた。
気付くと前方に、壁に埋まるような形で人の下半身が見えている。
そして左側の壁には、『交尾しないと出られない部屋』の文字。
「…………」
やれやれ、という風にオベロンは肩をすくめた。敵は随分と直接的な手法に出てきたようだ。
この埋まった下半身は***で間違いない。体型を見れば分かる、毎晩一緒に寝ているから間違えるわけがない。しかし形だけ似せたものである可能性を考慮して、そっとスカートの裾をつまんで、その下を覗き込む。このスパッツのくたびれ方は今日***が履いているものと同じだ。手を近付けたことで、よりはっきりと魔力的繋がりも感じる。***本人と断定していいだろう。
なんとも下劣な罠だ。妖精王である自分に、こんなことを強制しようとするなんて。しかしこういう危機をスマートに乗り越えられるからこそ、妖精王なのだ。オベロンは魔力で2匹の蝶を作り出した。
よくわかる! ハンドペアリング法
1. 蝶のオスとメスをおしりが向かい合う形にします
2. オスの交尾器を手で開きます
3. オスの交尾器をメスの交尾器にかぶせます
4. 交尾完了!
ガチャ、と扉の鍵が開く音がして、***とオベロンは元いた場所へ再転移した。
クエストが終わり、自室で***はオベロンへ疑問を投げかける。
「ねえ、今日飛ばされた部屋ってさあ、明らかに壁尻とセックスしないと出られない部屋だったよね……? 私が上半身で入ってた部分には脱出方法も何も書いてなかったけど……」
「いや? 全然違う条件が書いてあったよ。簡単に解決できたけどね。」
「え、なんだったの?」
「それは言えないな」
「じゃあ絶対そういう部屋じゃん!!」
「いや本当に違うよ」
「なんかスカートが捲られる感じもしたんだけどあれは……?」
「ああ、条件を満たすために色々してた時に少し当たったから、それを勘違いしたんじゃないかな」
「そうかな……? う……うん、まあ、いいよ。オベロンが嫌な思いしてないなら」
「そろそろ、ああいう魔術への対抗策を用意しないとね」
腕枕で寝ているオベロンが、軽く微笑んだ。
ふと気付くと、オベロンは白く狭い部屋の中でひとりだった。……この時点でより警戒を強める。
(おかしい、いつもはふたり一緒に閉じ込めることで窮地に立たせるパターンなのに)
***とオベロンは去年の夏にも何度か同じような手を食らっている。その時は毎回、ふたり一緒だからこそ脱出が困難なシチュエーションを組まれていた。ならば今回は、別々だからこそ突破が難しい仕組みかもしれない。
オベロンは瞬時にそう考えたが、半分は当たっており、半分は外れていた。
気付くと前方に、壁に埋まるような形で人の下半身が見えている。
そして左側の壁には、『交尾しないと出られない部屋』の文字。
「…………」
やれやれ、という風にオベロンは肩をすくめた。敵は随分と直接的な手法に出てきたようだ。
この埋まった下半身は***で間違いない。体型を見れば分かる、毎晩一緒に寝ているから間違えるわけがない。しかし形だけ似せたものである可能性を考慮して、そっとスカートの裾をつまんで、その下を覗き込む。このスパッツのくたびれ方は今日***が履いているものと同じだ。手を近付けたことで、よりはっきりと魔力的繋がりも感じる。***本人と断定していいだろう。
なんとも下劣な罠だ。妖精王である自分に、こんなことを強制しようとするなんて。しかしこういう危機をスマートに乗り越えられるからこそ、妖精王なのだ。オベロンは魔力で2匹の蝶を作り出した。
よくわかる! ハンドペアリング法
1. 蝶のオスとメスをおしりが向かい合う形にします
2. オスの交尾器を手で開きます
3. オスの交尾器をメスの交尾器にかぶせます
4. 交尾完了!
ガチャ、と扉の鍵が開く音がして、***とオベロンは元いた場所へ再転移した。
クエストが終わり、自室で***はオベロンへ疑問を投げかける。
「ねえ、今日飛ばされた部屋ってさあ、明らかに壁尻とセックスしないと出られない部屋だったよね……? 私が上半身で入ってた部分には脱出方法も何も書いてなかったけど……」
「いや? 全然違う条件が書いてあったよ。簡単に解決できたけどね。」
「え、なんだったの?」
「それは言えないな」
「じゃあ絶対そういう部屋じゃん!!」
「いや本当に違うよ」
「なんかスカートが捲られる感じもしたんだけどあれは……?」
「ああ、条件を満たすために色々してた時に少し当たったから、それを勘違いしたんじゃないかな」
「そうかな……? う……うん、まあ、いいよ。オベロンが嫌な思いしてないなら」
「そろそろ、ああいう魔術への対抗策を用意しないとね」
腕枕で寝ているオベロンが、軽く微笑んだ。