ガラスの靴を捨てたなら。
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ある朝のこと。ふんわりとしたほのかに甘い匂いが鼻をくすぐり、ナランチャは聴いていた音楽を止めると匂いのする方へと歩いていった。
「わあ~~~! すっげェ~~! これ全部凪子が作ったの!? 」
「そうよ。明日のお昼に友達とお弁当を持って釣りに行く約束をしているから、お弁当作りの練習してるの」
いいなあいいなあとナランチャが騒ぐので、凪子は皿の上にある卵焼きを一つ取って彼の口に入れた。綺麗に巻かれた玉子焼きはほんのり焼き色がついており、口にいれるとだしの風味と玉子の香りが口いっぱいに広がる。砂糖と塩の加減もちょうど良い。
「何これ! ちょ~~~美味しい! 」
「そう? 良かった。これは玉子焼きって言ってね、日本の定番おかずなの」
皿の上には玉子焼き以外にも、ハンバーグ、小さいカップに入ったグラタン、ポテトサラダなどが並んでいる。
凪子は料理をするのは嫌いでないし、外食ばかりでは身体にも財布にも良くないため普段から料理をしたいと思っている。しかし、丸1日家に帰れないことやアジトに帰れないことなんかは当たり前なので、中々思うようには行かないのである。
ナランチャが大きな目をきらきらと輝かせながら出来上がった料理を見つめている。その様子はとても可愛く、何よりも自分の作った料理をそんな風に見つめてくれているのが凪子は嬉しくて仕方がない。
今日は19時から仕事の予定があるが、夕方までなら自由時間だ。それに他のメンバーは皆それぞれ任務やら用事やらで外出しているし、ナランチャと二人で庭でお弁当を食べるのも良いかもしれない。
「ねえナランチャ? せっかくだからこれ全部お弁当箱に詰めて、二人で庭で食べない? 」
「いいぜ! それやりたい! オレも箱に詰めるの手伝うよ~~! 」
「なら決まり。 彩よく綺麗に詰めてね」
そのまま皿に取り分けて食べても良かったが、せっかくお弁当用に作った料理なので箱に詰めた方が良い気がしたのだ。それに、弁当箱に詰められずに口に運ばれていく料理のことを思うと不憫でならなかった。
「出来たぜ! 綺麗に詰められたかな? 」
「うんうん! 良い感じ。」
おかずとおかずの間に小さく切られたブロッコリーやアスパラが入れてあったり、プチトマトがあったりで緑と赤の差し色が美しい。
ナランチャはうずらの玉子で作ったヒヨコをさし、何かを考えている。
「なぁ~んか見覚えあるんだよな。このヒヨコの頭にのってる玉子の殻みたいなやつ」
「可愛いでしょ。白身をギザギザに切り抜いて乗せたの」
凪子はアバッキオの事が一瞬頭に過ったが、口に出してナランチャからアバッキオに伝えられては彼の機嫌を損ねる原因になるだけだと思ったのでそれについて口に出すのはやめた。
「うーん……なんだっけなァ~~……」
「気のせいじゃあないの? 早く食べよう。お腹すいちゃった」
それから二人は庭に出て、すくすくと育っているバジルや大切に可愛がっている鉢植えの花を眺めながらお弁当を食べた。
それからいろんな話をした。凪子に最近出来た二人の新しい友達のこと。その友達の内、一人はとても可愛いこと。もう一人はなんだかとても弟想いの様に見えること。ナランチャは凪子の新しい友達にほんの少しの嫉妬を感じたが、それ以上に自分も彼らと仲良くなってみたいという気持ちになった。
「ねえねえ凪子。オレもそいつらに会ってみたいなあ~~」
「良いよ。でも、まず彼らに連絡していいよって言われたらね」
それから凪子はペッシとプロシュートに連絡を入れ、彼らの承諾を得られたのでナランチャはとても喜んだ。
→to be continued
「わあ~~~! すっげェ~~! これ全部凪子が作ったの!? 」
「そうよ。明日のお昼に友達とお弁当を持って釣りに行く約束をしているから、お弁当作りの練習してるの」
いいなあいいなあとナランチャが騒ぐので、凪子は皿の上にある卵焼きを一つ取って彼の口に入れた。綺麗に巻かれた玉子焼きはほんのり焼き色がついており、口にいれるとだしの風味と玉子の香りが口いっぱいに広がる。砂糖と塩の加減もちょうど良い。
「何これ! ちょ~~~美味しい! 」
「そう? 良かった。これは玉子焼きって言ってね、日本の定番おかずなの」
皿の上には玉子焼き以外にも、ハンバーグ、小さいカップに入ったグラタン、ポテトサラダなどが並んでいる。
凪子は料理をするのは嫌いでないし、外食ばかりでは身体にも財布にも良くないため普段から料理をしたいと思っている。しかし、丸1日家に帰れないことやアジトに帰れないことなんかは当たり前なので、中々思うようには行かないのである。
ナランチャが大きな目をきらきらと輝かせながら出来上がった料理を見つめている。その様子はとても可愛く、何よりも自分の作った料理をそんな風に見つめてくれているのが凪子は嬉しくて仕方がない。
今日は19時から仕事の予定があるが、夕方までなら自由時間だ。それに他のメンバーは皆それぞれ任務やら用事やらで外出しているし、ナランチャと二人で庭でお弁当を食べるのも良いかもしれない。
「ねえナランチャ? せっかくだからこれ全部お弁当箱に詰めて、二人で庭で食べない? 」
「いいぜ! それやりたい! オレも箱に詰めるの手伝うよ~~! 」
「なら決まり。 彩よく綺麗に詰めてね」
そのまま皿に取り分けて食べても良かったが、せっかくお弁当用に作った料理なので箱に詰めた方が良い気がしたのだ。それに、弁当箱に詰められずに口に運ばれていく料理のことを思うと不憫でならなかった。
「出来たぜ! 綺麗に詰められたかな? 」
「うんうん! 良い感じ。」
おかずとおかずの間に小さく切られたブロッコリーやアスパラが入れてあったり、プチトマトがあったりで緑と赤の差し色が美しい。
ナランチャはうずらの玉子で作ったヒヨコをさし、何かを考えている。
「なぁ~んか見覚えあるんだよな。このヒヨコの頭にのってる玉子の殻みたいなやつ」
「可愛いでしょ。白身をギザギザに切り抜いて乗せたの」
凪子はアバッキオの事が一瞬頭に過ったが、口に出してナランチャからアバッキオに伝えられては彼の機嫌を損ねる原因になるだけだと思ったのでそれについて口に出すのはやめた。
「うーん……なんだっけなァ~~……」
「気のせいじゃあないの? 早く食べよう。お腹すいちゃった」
それから二人は庭に出て、すくすくと育っているバジルや大切に可愛がっている鉢植えの花を眺めながらお弁当を食べた。
それからいろんな話をした。凪子に最近出来た二人の新しい友達のこと。その友達の内、一人はとても可愛いこと。もう一人はなんだかとても弟想いの様に見えること。ナランチャは凪子の新しい友達にほんの少しの嫉妬を感じたが、それ以上に自分も彼らと仲良くなってみたいという気持ちになった。
「ねえねえ凪子。オレもそいつらに会ってみたいなあ~~」
「良いよ。でも、まず彼らに連絡していいよって言われたらね」
それから凪子はペッシとプロシュートに連絡を入れ、彼らの承諾を得られたのでナランチャはとても喜んだ。
→to be continued