あらすじ

生まれた瞬間、人間としてのぼくは死んだ。
そしてその時、人でない何者かが、ぼくとして誕生した。

ある平凡な日の夕方、道で彷徨う一人の少女がそこにいた。
「人に害をなす人ならざるものたちを更生させる」役目を受け持つ築紫創は、少女を「椛」と名づけ、手を伸ばす。

どんな世界でも、どんな非日常でも、明日はやってくる。
特別なことなんて何もない、ぼくとあなたのひとときの日常。

登場人物

築紫創（つくしそう）
赤子の頃人ならざるものに食べられ死んだが、人ならざるものに救われて生き返った。体の半分が人外であり、人外と関わることができる。
人に害をなす人外を使役し、更生させる役目を受け持つ。
目立たない普通の男子だが、いつもどこか遠くを眺めている。
17歳の高校三年生、男子。
身長：171cm

椛（もみじ）
街を彷徨っていた怨霊。人に危害を加える前に創に拾われた。
無口で感情に乏しく、動かない。
元女子高校生。
身長：163cm

颯（はやて）
最近生まれたギターの付喪神。
人間に憧れがあり、よく大学に忍び込む。
大学生くらい男性の見た目をしている。
身長：179cm


稔（みのる）
遥か昔から生きている人ならざる者。自身の姿はなく、人の姿を借りて生きている。
飄々としており、執着がない。
10歳前後の少年の見た目をしている。
緑色の瞳がトレードマーク。
身長：140cm