page.64 Furinday
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⭐︎L完全溺愛夢小説
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久しぶりに会った竜崎はいつもよりお喋りで今までの事を沢山教えてくれた
こうやって話しているとついこの間も会ったかのような錯覚に陥る
どうしてこんなに自然なんだろう
何で10年も竜崎の隣を離れてしまったのか
あたしは今更自分のしてしまった事の大きさに気が付いた
竜崎のお勧めのケーキ屋さんでお茶をする
本当にここのケーキはどれも可愛くて美味しかった
こんなキラキラした物に囲まれるのなんていつぶりだろう
本当に楽しい.....
「指..細いですね?昔もこんなでしたっけ?ちゃんと食事していますか?心配になります。」
「ちゃんと食べてるよ〜!昔からこんなもんだよ?忘れちゃった?」
「えぇ...指の細さまでは流石に...。でも、今思い出しました」
「竜崎.....」
指を触られているだけなのに
どうしてこんなにドキドキするの.....?
ダメ...
もっと欲しくなる
その先を期待してしまう
喫茶店を出ると外は夕陽に染まっていた
もうすぐ魔法が解けてしまう
あたし達は何も言わずに並んで歩いて
昔二人で来た事がある公園のベンチに腰掛けた
「今でも後悔が残っています。あなたを幸せに出来なかった事が...心残りではあります」
「......っ.....竜崎。そんな風に思っていてくれたの...?」
「はい。当時は本当に忙しかったですし、出掛けると行っても殆どデートらしい事も出来ず淋しい思いを....。反省しています。すみませんでした」
「竜崎が悪いわけじゃないよ!あたしが子供過ぎたというか...束縛も激しかったし。兎に角自分に自信がなくて、竜崎が離れて行きそうでいつも恐かったの......。ごめんなさい......」
「何やってるんでしょうね....私達は。こんなに遠回りしてしまって....。私の準備が出来たと思ったら、あなたは結婚してしまっていて.....。」
「本当にごめん....。桃太さんには理由を話してちゃんと別れるから....。だから今度こそ....」
「やめて下さい。そんな事、言わないで下さい。あなたには家庭があるんですから、私の事は忘れて下さい」
「竜崎......。」
「あの時あなたを幸せに出来なかったのが私の人生で最大のミスです。でも今のあなたには子供もいて、松田さんもいる。私の入る隙などありません。ですから」
「違う....!あたしが一番好きなのは竜崎だけなの!竜崎が一番好きなの!誰と付き合ってもダメだった!忘れられなかったの!でも音信不通で...もう二度と会えないと思っていたから。
それなのにあなたはまたあたしの目の前にいる....
もう失いたくないよ......」
その瞬間
竜崎はあたしを抱きしめた
「竜崎...ダメだよ....人が見てるよ......」
「嫌です。離したくありません。私があなたをどう想っているかは言いません。いえ、言えません。それを言ってしまえば...あなたを苦しめる事になってしまうので」
竜崎?
それはもう答えだよ.....?
あなたの一挙一動から伝わるよ
あたしの事愛してるって
言葉に出さなくても伝わるってこういう事なんだね
あたし初めて分かったよ
あたしに愛を教えてくれてありがとう
「あたし...不倫は出来ないよ...。竜崎を2番目なんかにしたくない。絶対やだ...」
「そんな事しなくていいです。私は待ちますから。あなたが戻ってくるなら何年でも」
竜崎はあたしの髪の毛を何度も何度も撫でた
大事な物を触るみたいにゆっくりと
こうしてるだけで幸せ
身体を繋げなくても
その唇に触れられなくても
「これをしてしまったら...止められる自信はないので今日はこのくらいで」
あたしの唇に人差し指を当てて竜崎が言った
本当は二人ともキスもその先もしたくて堪らない
今はギリギリの綱渡り状態
理性で抑えてる
これは不倫じゃない
まだ大丈夫........
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