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⭐︎L完全溺愛夢小説
裏~激裏・シリアス中心
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No Nameと居る日常が好きだった
一緒に歩いた道
No Nameが好きな店
よく行ったお菓子屋さん
この街にはNo Nameとの思い出が多過ぎる
もうこの街には居られない
No Nameと喧嘩して別れてしまってから
私はそんな事ばかりを考えていた
瞳を閉じれば楽しい思い出が次々と浮かんでくる
今隣にNo Nameが居ないのが不思議なくらいだ
泣かせてしまったのは私なのに
それでもまだ
貴女がいつものように
何事もなかったように
私の前に現れる気がして....
現実を見たくなくて...
毎日が辛かった
でもNo Nameはもう既に私を離れ
夜神君の隣に居る
私と別れて間もなくだった
No Nameと夜神君が付き合い始めたのは
No Nameは泣いてはいなかった
夜神君の隣で
いつも華のような笑顔を見せていた
あの笑顔を数ヶ月前までは私が独り占めしていたのにと思うと
更に私の胸は傷んだ
No Nameとは結婚するつもりだったのだ
婚約指輪まで下見に行った
でも私達は終わった
本当に些細な事で
また元に戻れるだろう
時間が経てば解決してくれる
No Nameが私以外を好きになる筈がない
...などと他力本願な事を思っていた
でも実際は違った
No Nameの薬指には
遠目から見ても分かる程に輝く指輪が見えた
夜神君と婚約までして...
そんなトントン拍子に事が運ぶものなのだろうか...?
私への当てつけでは...?
そんな事を考える自分がとてもおめでたく感じられた
No Nameは夜神君の隣で幸せそうにしているのに
私の事を考えているわけがないじゃないか
馬鹿げている
自分でも笑ってしまうくらいに
自己中心的な考えに呆れた
私はこの街を去ろうと思った
No Nameの前から姿を消そう
まだ好きなのに...
こんなに好きなのに...
離れなければならないなんて...
いや違う
好きなんて言葉には収まりきらない
それくらいまだ
No Nameを想っていた
こんなに大切なのに
何故あの時は大事に出来なかったのか
近すぎても見えなくなる...
本当に恋愛は難しい...
恋愛というか
人との関わりが
私は根本的に苦手なのだ
ずっと一人で生きてきたから
これからもそうだと思っていた
でも私の前に貴女が現れた
そこから私の時計は動き始めた
今まで止まっていた時計が...
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