page.56 繋がらない君へ
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⭐︎L完全溺愛夢小説
裏~激裏・シリアス中心
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月と竜崎はよく一緒に居た
キャンパス内では二人の姿をよく見掛けた
二人は対照的なように見えて
とてもよく似ていた
その話を時々月にするけど
その度に怒られた
ホントにそっくりだと思うんだけどな....
だから竜崎が居なくなってから
月と付き合うまでにそう時間は掛からなかった
「君の事が好きなんだ。ずっと見ていた。竜崎の事なんて僕が忘れさせてあげるよ」
月からの告白
今でも覚えてる
月と居ると本当に楽しかった
彼の言葉通り
あたしは竜崎の事を忘れられるような気がした
そして話はトントン拍子に進んで
あたし達は学生結婚の約束をした
月があたしの誕生日にプレゼントしてくれた婚約指輪が
いつもあたしの薬指で光っていた
こんなに満たされている毎日なのに
あたしは急に不安になった
何で...
あたしはこんな事してるんだろう...
これじゃまるで竜崎への当てつけだ
あたしと竜崎が別れたのは
今考えてみれば些細な事からの縺れだったかもしれない
あたしは竜崎に戻ってきて欲しかった
竜崎があたしに言った
「愛しています...。No Name。貴女だけです...」
という言葉をずっと信じてた
でも淋しさは募るばかりで
あたしはわざと竜崎のクラスの男の子と付き合ったりした
月もその中の一人だった
竜崎を忘れるために利用するだけの筈だったのに...
でも月と竜崎が似ていて....
月と居ると竜崎に逢いたくて仕方なくなる...
最終的に竜崎を突き放したのは自分なのに...
自分自身に嫌気がさす
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