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⭐︎L完全溺愛夢小説
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東応大学
初めて竜崎を見た時は、衝撃が走った
なにあれ、不潔そう...
これが竜崎の第一印象
しかも、流河早樹なんて名前だし、嫌でも注目せざるを得なかった
初めてのコンタクトは、心理学での授業だった
「隣、いいですか?」
と声を掛けられたので声の主に目線を移すと、
そこには自称流河早樹がいた
「・・・・・。」
無視をしていても怯む事なく飄々とした態度であたしの隣に座った
あのぅ...
近いんですけど...
しかも何その座り方...
いつも同じ服だし、清潔感ないなぁ...
変な匂いとかしないでしょうね...
流河が隣に座ってから、あたしの頭の中は嫌でも流河に支配されていた
お陰で講義の内容は全く入ってこなかった
そして一つ気がついたことがある
流河からは、甘い匂いがする
そして、とても綺麗な手をしていた
「・・・・・。」
流河の手に見とれていると、
「・・・No Nameさん?講義終わりましたよ?」
という流河の声で我に返る
「え?!あ!あたしは大丈夫!!気にしないで!じゃあ!!」
と、訳の分からない挨拶をし席を立った
何であたし流河の手に見惚れてんのよ・・・!
有り得ない!!!
教室を出て中庭へ向かう
ここはあたしのお気に入りの場所
大学のざわめきが届かないこの場所は
考え事をしたい時や、独りになりたい時によく足を運んだ
「うちの大学にこんな場所があったんですね。知りませんでした」
!?
「流河・・・?」
なんであんたが此処に居るのよ!!
折角のお気に入りの場所だったのに...
最悪...
「よっこいしょっと...」
何でまた隣に座んのよ...!!!
「心理学の講義は、毎回とっているんですか?」
「はぁ...まぁ...」
この会話が、これからのあたしの人生において何の意味を成すんだろうか...
「心理学の講義はとても興味深いです。犯罪者の心理についての講義が、私は一番好きですけどね。」
「流河..さん、犯罪犯しそうですもんね...というか、見た目が既に公然猥褻罪...」
・・・・・・・。
反応がない...
流石に傷ついたのかも...
この思ったことズバズバ言う性格直さないとな...
恐る恐る流河の方を見ると
流河は声を出さずにプルプル振るえながら笑っていた
「・・・なっ?!」
涙目の流河は指で涙を拭うと口を開いた
「いや..すみません..っつ..!あなたが余りにも面白い事を言うものですから..っ..」
まだ笑いが残っているのか掌で顔を覆いながら話している
この人って...
こういう笑い方するんだ...
最初は変人だと思っていた流河に
あたしは興味を持ち始めていた
..