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⭐︎L完全溺愛夢小説
裏~激裏・シリアス中心
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No Nameが意識を失って五日
私は必死に祈り続けた
早く貴女が戻って来れるように
手を握ったり名前を呼んだり
そして目が覚めた時に淋しくないように
面会時間ギリギリまで
私は病室で過ごした
六日目の朝
「No Name...分かりますか...?」
「ル.....ぇ....る...」
No Nameの意識が戻ったのだ
「良かった....No Name...」
「..L...泣い..てる...なんで...?」
「嬉しいからです...」
「泣かな..いで...L...」
意識が戻ったばかりで無理には躯を動かせないので
私はドクターを呼びに行った
ドクターは意識の回復を喜んでくれたが
どこか顔が曇っていた
「ちょっと..よろしいですか...?」
ドクターに呼ばれ
レントゲンを見せられる
「出血はひどかったですが、脳に損傷は見られません。
輸血が早くて良かった」
「そうですか...ありがとうございます。」
早くNo Nameの元へ戻りたくて立ち上がりかけた時
ドクターは一枚のレントゲンを翳した
「しかし...非常に言いにくいのですが...」
「何ですか....?」
「脊髄がかなり強い衝撃を受けています...」
「......」
「おそらく...下半身に麻痺が残ると思われます」
「麻痺...」
「車椅子が必要になります...」
「No Nameが...歩けなくなる...?」
嘘だ...
あんなに元気だったじゃないか...
笑っていたじゃないか...
雪が見たいって...
「失礼します...」
ドクターの顔も碌に見ず
部屋を後にした
「No Name!」
病室のドアを勢い良く開けると
驚いた顔をしたNo Nameがいた
「駄目だよL...病院では静かにしないと...」
「はい...すみません...」
寝たまま顔だけをこちらに向けた貴女と目が合うと
反射的に涙が溢れた
あの時
私が道路側を歩いていれば.....
いつから道を誤った....?
あの時か....
それともあの時か....
「すみません......」
こう言うしかない私を
許して下さい...
.