page.25 †L†~Long way~(Ⅰ)
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⭐︎L完全溺愛夢小説
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毎日ワタリと同じベッドで眠る
二人で寝ると
丁度良い広さのベッド
ワタリが寝る前に読んでくれる
絵本が好きだった
溢れてくる物語が
まるで呪文のように頭に響いて
気が付くと朝になっていた
雪が降れば
思いっきり外で遊ぶ
ワタリと二人だけでも
私は幸せだった
そして
ワタリが用意してくれる
お菓子が大好きだった
テーブルに
所狭しと並べられた
色とりどりのお菓子
その全てが
ワタリの手造りだったというのは
後程知った話だが
毎年10月31日が来る度に
ケーキの上が賑やかになっていく
私にはワタリがいる
もう
孤独ではないような錯覚に陥る
六歳の誕生日
不意に疑問に思った
「ワタリの誕生日は、いつなの?」
「私...ですか?」
「ぼくばっかり、お祝いしてもらってるから...」
「そんな事、気にしなくていいですよ」
はぐらかすように
微笑まれる
「ワタリのケーキの上はきっと...僕のより蝋燭がいっぱいだよね...」
「L...?」
「なんでも..ない...」
また
良く分からない孤独感に襲われる
私は
ワタリがいればいいのだ
きっと
ワタリもそうだろう
そう信じたい
ワタリだけは
信じれる
しかし
この期待は
意外な形で裏切られる
.