page.25 †L†~Long way~(Ⅰ)
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⭐︎L完全溺愛夢小説
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「私はワタリといいます」
赤ん坊の頃は
理解出来なかった言葉
後に私とワタリは
運命共同体となるのだが
それはまだ
先の事である
「恐かったでしょう?」
私を抱きしめて
あやしてくれる
ワタリという名の男
不思議と
不安が安らいでいく
ワタリの腕の中は
落ち着く
落ち着いたら
急にお腹が鳴った
「ミルクを持って来ます」
赤ん坊には広すぎるベッドに
また一人になった
不安がよぎる
ワタリが
このまま帰って来なかったら
ワタリ以外の人間が
ここにやって来たら
私はどうなるのだろう
恐い.....
恐い.......
ワタリ....
早く....
私は泣いた
声が枯れる程
大きな声で
遠くにいるワタリに
自分の存在を分かって貰えるまで
「.....!どうしました?」
ほ乳瓶を持って
慌てて部屋に戻ってきたワタリ
良かった...
ちゃんと戻って来た
「ミルクです。沢山飲んで下さい」
ほ乳瓶をくわえ
勢いよくミルクを吸う
母親から
ミルクを与えられた事などなかったが
本能が知っている
ほ乳瓶を吸うという行為は
生まれながらにして
人間に与えられた知恵だ
「よっぽど、お腹が空いていたんですね」
ワタリの微笑む顔を見るだけで
安心する
ワタリがいると
不思議と不安は消える
ワタリが私の....
父親...なのか?
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