page.25 †L†~Long way~(Ⅰ)
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⭐︎L完全溺愛夢小説
裏~激裏・シリアス中心
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母親の顔など
覚えている筈がない
産み落とされてから
服さえ着せて貰えず
私はすぐに捨てられた
その日はハロウィンで
街は仮装をした子供達で溢れていた
子供達の楽しそうな声にかき消され
私の泣き声など
聞こえるわけがない
無力な赤ん坊
泣く事でしか
自分の存在を示せない
無力な塊
何も纏っていない私は
次第に意識が遠退いていく
泣くのも諦め
躯が次第にフワフワしていく感覚に
身を任せる
最後に聞こえてきた声は
「trick or treat」
子供達の
はしゃいでいる声だけが
頭の中に
響いていた
.