page.21 守りたい
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⭐︎L完全溺愛夢小説
裏~激裏・シリアス中心
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次の日から
私と月は恋人ではなくなった
本当に付き合っていたのかも
疑問だが...
この捜査本部にいる事以外で
月との接点はなくなった
でも私は馬鹿だから
夜になると
月の事を思い出して
独りで泣いていた
目を腫らしたまま
本部に向かう日が続いた
「No Nameさん」
急に呼び止められて振り向くと
『苦手な男』が立っていた
「竜崎、どうかしましたか...?」
「少々気になる事が...こちらへ来て下さい」
飄々と歩き出す
竜崎に着いて行く
「どうぞ」
案内された先は
竜崎のプライベートルームだった
テーブルには
大量のお菓子
飲みかけの紅茶
膨大な捜査資料
竜崎らしい部屋だと思った
「どうぞかけて下さい」
と言われて、座るよう促される
『苦手な男』と2人っきりなんて
何だか変な感じ...
でも不思議と
嫌な気はしなかった
むしろ...
私、今...
落ち着いてる...?
「貴女は...素敵な女性だと思います」
「え?」
いきなり
何を言い出すんだろう...
「ですから、そんな痣は似合いません」
「痣?」
気になった私は
バスルームへ向かった
バスルームの鏡に
自分の顔を映す
............。
我ながら
ヒドい顔...
左の頬に
大きな青痣が出来ていた
明らかに
月にこないだ殴られた時に出来た痣...
あぁ...
月に愛はなかったんだ...
愛が存在しない事は
この痣が
物語っている
そう思うと
急に泣けてきた
竜崎に気付かれないように
一生懸命声を殺して泣く
「No Nameさん?大丈夫ですか?...入りますよ?」
こんな情けない顔
見られたくない
「大丈夫...!!すぐ行きますから....!!」
涙を拭って
気持ちを落ち着かせる
大丈夫...
泣かない...
.