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窓から入り込んできたらしい風に、頭を撫ぜられる。
それに陽の光が降り注いでいるのが瞼越しにもわかる。あれ、昨日カーテン閉めなかったっけ……。
少し身じろぎして窓に背を向け、くるりと丸まったところではたと気がついた。
……ここは、どこ?
がばりと上半身を起こし辺りを見回す。木製の机に本棚。風を受けてひらめいているカーテンと、私が寝転がっていたソファーは黒い。
少なくともあの、マルフォイ家の陰鬱な屋敷などでは決してないことに安堵する。
でも、だとすればここは……?
確かあの時、例のあの人に何かされそうになって、そしたら頭が凄く痛くなって。
それから――それから、どうしたっけ?
……駄目だ、思い出せない。
「何なの……一体」
「お目覚めですかぁ?」
背後からの声に驚いて振り向く。
そこには――鮮やかな緑色の髪と吊り上がった糸目の男が、笑みを湛えて立っていた。
見慣れない黒と白の服に身を包んでいる。マグルの物だろうか。
さっきまではいなかったはずなのに、いったいどこから現れたのか。音もなくこちらに近づいてくるその姿と崩れない微笑みに、どこか不快感にも似たものを感じた。
「あなたは……誰? 私はどうしてここにいるの?」
訝りながらもそう問う。彼なら私がこんなところにいる意味を知っているかもしれない。
それともあるいは、この怪しい男がここに私を連れてきたか――
幸いにも、杖やローブに隠している道具は無事のようだ。これで少しは、戦えるだろう。
だが目の前の男は、困ったように苦笑した。
「それが――私にもわからないんですよねぇ」
「……え?」
「先ほど戻ってきたら、そこのソファーにあなたが寝転がっていたもので……声をかけても反応しませんし」
「それは……すみません」
「いえいえ。……それで?」
「……はい? ――っ!?」
ソファに引き倒され、喉元に何かを突きつけられる。
続きはナギニの腹の中です