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「待てコラ!」
「だ…れが、待つか、っての!」
追いかけてくる高校生に息も絶え絶えに言い返し、俺は走ることに専念する。
夕食時間も終わり、今は入浴時間も兼ねたフリータイム。風呂の前に汗を流そうとジムまで来たのが間違いだったらしい。そこには練習で俺にそれはもうボコボコに倒され、面子を潰されたと因縁を付けてきた高校生達が待ち伏せていた。
「はぁ…っ、くっそ…」
それだけならまだいい。数人がかりでかかって来られて羽交い絞めにされた揚句、タオルを噛まされ。そこに染み込ませていたらしい薬を、飲んでしまった。
ふらつく足を叱咤して全力疾走していれば、いつの間にか寮の方まで来ていた。今捕まったら終わりだ。
「ぁ、くぅ…っ」
体が、熱い。頭がくらくらして、荒い息が漏れる。それは走っているから、という理由だけでは決してない。
奴らが俺に飲ませた薬は、恐らく媚薬、とかそういう物なのだろう。異常に反応する体がそれを物語っていた。
階段を駆け上がり二階、つまり中学生のいる階まで辿り着く。まだ高校生が後ろにいないことを確認して、手近な部屋に飛び込んだ。
「何? ってミョウジ?」
「どうしたの?」
「悪い…っ、匿ってくれ!」
部屋にいた幸村と不二にそれだけ言って、驚いた表情の彼らを尻目に近くのベッドへ潜り込む。
同時に乱暴にドアをノックする音が響き、少しの間が空いてドアノブを回す音がした。
「オイ!ここにミョウジが来なかったか?」
「…いえ、来ていませんが」
「本当だな?」
「はい。どうかしたんですか?」
幸村の受け応えを出来るだけ息を潜めて聞く。
もっと布団の奥へ、と体を動かせば、左腕が何かに当たった。
「嘘じゃねーのか?」
「いや、本当にいないみたいだぞ」
その触れたものに腕を掴まれ、声を上げそうになるが必死に堪える。何だ、というか誰だ、これは。
確かめるように俺の腕を這う指から、触れ合ったその肌から、快感がじわりと体を蝕む。静かに吐いた息が熱い。
「…騒いで悪かったな。行くぞ」
バタンとドアが閉められ、殆ど同時に布団を引っぺがされる。
うつ伏せになったまま顔だけを上げれば、恐ろしい笑顔をした幸村と不二がこちらを見下ろしていて。あぁ…部屋の選択ミスったな…。
「それで、何なんだい?」
「…さっきの高校生に、薬飲まされた」
「薬って…」
「多分、媚薬みたいな…それで逃げてきて…っ、あ?」
掴まれたままの腕を引かれてそちらを見れば白石がいて。あぁ、俺が潜り込んだベッドはこいつのものだったのか。
「媚薬ってお前、大丈夫なんか?」
「っふ…大丈夫な、わけねぇ…だろ」
起き上がった白石につられて俺も体を起こしその場に座る。頬も頭も、そこら中が熱い。でも、一番熱を持っているのは。
「…ま、そやろな。ここ、こんなんなっとるし」
「? …ぅあ!」
不意打ちでジャージの上から触れられ、びくりと体が反応する。既に硬くなっているソコは、それだけで大きな快感を拾ってしまうから堪らない。
「本当に媚薬、飲まされたみたいだね」
「何もしてないのにここまで勃起するなんて、普通じゃあり得ないだろうしね…」
「おい…っ、見んな、ぁ」
幸村と不二にベッドの外から覗き込まれ、分析でもするかのようにじろじろと見られ身じろいだ。
不二の表情はよくわからないけど、幸村は明らかに楽しんでいる。あの笑顔は絶対そうだ。
「なぁ、我慢汁出てるんとちゃうん?湿ってきてるで」
「うるさ…っ、つか触ってんじゃ…ひっ、う」
的確に言い当てられ、羞恥に顔が更に熱くなる。
ゆるゆると服の上から撫でられ、もどかしい刺激に腰が揺れた。
もっと、もっととせがみたくなるのを何とか我慢する。
「…白石」
「ん?…あぁ」
「っや!ぁ、んな、やだ…っ!」
幸村の呼びかけに応じた白石に、自身を握り込んで揉みしだかれる。
そんな急に、しかも強く刺激されたら。ただでさえ敏感になっている俺は、耐えることが出来なくて。
「も、だめ…っあ、イ…!」
びくん、と殊更大きく体が跳ねる。
精を吐き出す感覚に背筋が震え、脱力して布団に倒れ込んだ。
「うわ、あれだけでイったの?」
「みたいやな。しかもズボンの中で…漏らしてもうたな、ミョウジクン?」
「っう…言うな、ぁ…またっ」
わざとぐちゅぐちゅ音をさせるようにまた触られる。イったばかりのそこは敏感で、薬の作用も手伝って少しの刺激にも反応してしまう。
「…ねぇ、それ脱がしたほうがいいんじゃない?」
それまでずっと黙って眺めているだけだった不二が、俺のジャージを指さす。
精液でドロドロに汚れてしまっているそれは、今やベッドを汚す要因でしかなく。穿いてても気持ち悪いだけだし、脱ぎたいのは山々だけどやっぱり抵抗が…
「それもそうだね。白石、抑えてて」
「はいよ」
「っおい、何勝手に…!」
素早く白石に後ろから抱きすくめるように羽交い絞めにされ、幸村が勢いよくズボンを引き抜いた。同時に下着まで脱げてしまい、精液まみれの下半身が晒される。
「凄いね、こんなにいっぱい出したんだ」
「しかもまた勃ってる…媚薬ってここまでなるものなの?」
「――…ッ!」
まともな抵抗をする間もなく脱がされ、呆然としていた俺はここでようやく我に返る。と同時に羞恥心で顔が熱くなる。何が嫌で同級生にここまでされなくちゃならないんだ。
「ゃめ、何でこんなこと…っ」
「何でって、決まってるでしょ」
――楽しいからだよ。
満面の笑みで即答する幸村と頷く白石、相変わらず読めない笑顔をした不二に、軽く目眩がした。
続きません
実は不二は夢主が好きとかそういう設定でした