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陶器のように白く透き通った肌を撫でる。僅かな体温が指先に滲みた。
荒廃しきり忘れ去られた庭園。その奥まった場所に彼女はいる。こんな古びた庭など誰も寄り付かない。もし来たとしても道などはないし、蔦や茨が人を惑わせようと揺れ動いて絶えず形を変えるため、ここまで辿り着ける者はまずいない。
――つまり私がかけた魔法によって、薔薇園にて一人眠る女のことを知られる心配はない。それに全く邪魔されることなく、二人だけの時間を過ごすことができるというわけだ。
閉じたまぶたに動かぬ身体。傍らに跪いて隅々まで眺め、一人で昏い悦びに浸る。
「ナマエ、ナマエ…」
何度名前を呼べども、返事は決してない。満足してもう一度触れ、飽き足らずに抱きすくめてみる。花のような芳しい香りが鼻腔を擽り、それは自分を高揚させるには十分すぎた。
思わずキスまで贈りそうになり、寸でのところで思い留まる。危うくナマエを起こしてしまうところだった。
ああ、どうか目覚めぬまま――永遠に私の腕の中に。
硝子の棺で蔓と棘に包まれて眠る彼女はそう、永遠のいばら姫。
今日の書き出し/締めの一文 【 永遠のいばら姫 】
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