【叶×竜】
週末の朝、厚子が友達と遊びに出かけるという
玄関前で忘れ物はないかだとか色々と世話を焼き、最後に何かあったら連絡してと言って送り出す竜太
その後ろでいってらっしゃ~いと手を振る叶也(ついさっき数ヶ月ぶりに朝帰りしてきた)
護も学校の用事で居らず、厚子が出て行った途端に家の中が静まり返る
「……二人きりなの久しぶりだね?」
一瞥して立ち去る竜太
冷たいなぁも~と笑いながら後についていく
竜太がリビングのソファにかけてタブレットでなにか作業し始める
近くに座ってテーブルに頬杖をつきながらそれを眺めている叶也
「……ねぇ、厚子ちゃんのお兄ちゃんしてるのってさ、楽しい?」
「……」
「厚子ちゃん素直でかわいいもんねぇ。お世話のし甲斐があるというか」
イラつきが抑えられない様子でじとっと睨みつける竜太
「……何が言いたいわけ?」
「もしも僕が年下だったり、女の子だったりしたら、あんな風に優しくしてくれたのかなって」
「逆に聞くけど。あんたの年や性別が違ったぐらいで変わると思う?俺が」
「……いや?」
目を細めて柔らかく微笑む叶也
それを見て、しまった、という表情をしてばつが悪そうに目線をタブレットに戻す竜太
玄関前で忘れ物はないかだとか色々と世話を焼き、最後に何かあったら連絡してと言って送り出す竜太
その後ろでいってらっしゃ~いと手を振る叶也(ついさっき数ヶ月ぶりに朝帰りしてきた)
護も学校の用事で居らず、厚子が出て行った途端に家の中が静まり返る
「……二人きりなの久しぶりだね?」
一瞥して立ち去る竜太
冷たいなぁも~と笑いながら後についていく
竜太がリビングのソファにかけてタブレットでなにか作業し始める
近くに座ってテーブルに頬杖をつきながらそれを眺めている叶也
「……ねぇ、厚子ちゃんのお兄ちゃんしてるのってさ、楽しい?」
「……」
「厚子ちゃん素直でかわいいもんねぇ。お世話のし甲斐があるというか」
イラつきが抑えられない様子でじとっと睨みつける竜太
「……何が言いたいわけ?」
「もしも僕が年下だったり、女の子だったりしたら、あんな風に優しくしてくれたのかなって」
「逆に聞くけど。あんたの年や性別が違ったぐらいで変わると思う?俺が」
「……いや?」
目を細めて柔らかく微笑む叶也
それを見て、しまった、という表情をしてばつが悪そうに目線をタブレットに戻す竜太
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