乱文
心臓の音が、外に聞こえているんじゃないかというぐらいにとてもうるさい。
いつもと違う服装。高揚した空気。戦闘ともすてぃじとも違う、緊張感。
コンコン、とノック音に返事をすると扉がわずかに開いて「準備ができました」と告げられる。
「見られますか?」
そう問われて、逡巡したのち「はい」と答えた。
案内されたのは豪奢な扉の前。自分が今までいた部屋も同じようなデザインではあったのだが、ここは特別に思えて緊張する。
「入るよ」
ノックをしたあとそう声をかけて扉を開ける。
そこにいたのは今日の主役で、これからともに歩むパートナーの姿。
お互いに話し合って決めたドレスに、清楚ながらもキリリとした化粧。
あぁどうにかなってしまいそうだ!
心臓が飛び出さないように思わず胸を押さえて立ち止まっていると「似合う?」と微笑まれ「すごく」と裏返った声で返してしまった。
それでも満足してくれたようで、さらに花が開くように「でしょう?」と得意げに君は笑う。
「篭手切もすごく似合ってる」
「あ、ありがとう……」
「ふふ、いつもファンサをしてくれるきみがファンサを受けたみたいになってる」
「当たり前じゃないか、今、最高のふぁんさをもらい続けてるんだから!」
「それは私も同じだよ」
歩み寄った君は僕の手を優しく包む。
「今日は最高のステージにしようね」
「すてぃじではないけれど」
「ステージみたいなものでしょう?」
強気に笑う君は最高で、何を言われても「そうだね」としか言えなくなってしまう。
「さぁ、ステージオープンだ! これからもずっと、いっしょにステージにいてくれる?」
「もちろん! ずっと隣に立ち続けてみせるよ」
いつもと違う服装。高揚した空気。戦闘ともすてぃじとも違う、緊張感。
コンコン、とノック音に返事をすると扉がわずかに開いて「準備ができました」と告げられる。
「見られますか?」
そう問われて、逡巡したのち「はい」と答えた。
案内されたのは豪奢な扉の前。自分が今までいた部屋も同じようなデザインではあったのだが、ここは特別に思えて緊張する。
「入るよ」
ノックをしたあとそう声をかけて扉を開ける。
そこにいたのは今日の主役で、これからともに歩むパートナーの姿。
お互いに話し合って決めたドレスに、清楚ながらもキリリとした化粧。
あぁどうにかなってしまいそうだ!
心臓が飛び出さないように思わず胸を押さえて立ち止まっていると「似合う?」と微笑まれ「すごく」と裏返った声で返してしまった。
それでも満足してくれたようで、さらに花が開くように「でしょう?」と得意げに君は笑う。
「篭手切もすごく似合ってる」
「あ、ありがとう……」
「ふふ、いつもファンサをしてくれるきみがファンサを受けたみたいになってる」
「当たり前じゃないか、今、最高のふぁんさをもらい続けてるんだから!」
「それは私も同じだよ」
歩み寄った君は僕の手を優しく包む。
「今日は最高のステージにしようね」
「すてぃじではないけれど」
「ステージみたいなものでしょう?」
強気に笑う君は最高で、何を言われても「そうだね」としか言えなくなってしまう。
「さぁ、ステージオープンだ! これからもずっと、いっしょにステージにいてくれる?」
「もちろん! ずっと隣に立ち続けてみせるよ」