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その他

○○○○が絶筆した。

いなくなってしまった誰かの名前はもう既に朧気になっている。侵食者が行うのは文学作品だけでなく、その生みの親である文豪にも影響を及ぼす。

同じ会派だったDはけらけらと笑った。そのあとぽつりと何かを溢した。

同じ会派だったKは沈痛な面持ちで立ち竦んだ。その瞳には強い決意が宿っていた。

同じ会派だったAはしばらく部屋に籠ると言った。その場を去る背中には悲しみがいた。


一体誰がそこにいていなくなってしまったのだろうか。


違う会派の非番だったMは大丈夫ですよと笑った。

「すぐに戻ってきます」

誰の話をしているのかMももうぼんやりとしているはずだろうに強い信頼を口にした。
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