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その他

なんとなく思い立ってやってきた浜辺を裸足で歩く。さらさらと乾いた砂は踏みしめるたびに足を食み絡み付く。小さな砂の粒子が、自分はここにいるのだと、しがみついて存在を主張する。

青い波の音の合間を縫うようにちぃちぃと声がする。立ち止まりその姿を探すと、数歩先にそれはいた。こちらを見つめ、小さな口を開けちぃちぃと話しかけている。あいにく、まだその言葉はわからなくて。

あちらへの切符はどこで買えますか?と聞いてみたが首を傾げられた。ちぃちぃと真似て返すと、再度首を傾げたあと羽を広げて飛び立った。彼は違っていたようだ。

○○○へ。
まだ切符の買い方がわかりません。そちらへ行くのは遅くなりそうです。
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