一次創作
恋人の好きなところはどこですか?
恋人がいるとわかるとだいたいこの質問がやってくる。ここから惚気に入るのが定番なのだろうが私は決まってこう答える。
「顔」
顔がいいと聞けば今度は「写真ないんですか?見てみたい」となる。そこですかさず携帯端末の待受画面を見せる。するとどうだろう、あれだけ興味津々で聞いてきたくせに顔を確認した途端興味を失う。
本来ならここで「失礼なひとだな」と怒るところなのだが、私はしめしめと心の中でほくそ笑む。
「恋は盲目だから」なんて捨て台詞を吐くひともいた。それを聞いて私は微笑むだけ。内心ではガッツポーズをしている。
私は恋人のことを愛している。いずれは結婚して家族を増やしたいと思っている。相手もそう思っていると信じている。
そう、微塵も手放したくないのだ。
だが決して行動を縛っているわけではない。
毎日連絡を取り合うこともない。恋人の全てを知りたいと思うのは一般的な欲求だと思うが、それを行動に移さないのも一般的だと思っている。
恋人の好きなところはいくらでも上げられる。朝に弱いところ。朝食にみそ汁は必ず飲みたいのに猫舌だからなかなか飲めないところ。猫の布団になってるところ。などなど。嫌いなところといえば、まだ私と家族ではないことぐらい。
恋人の容姿は個人的にはとても愛おしいには違いないが、恐らく他人から見れば一般的である。
私が恋人の好きなところとして「顔」と言うと相手は勝手に芸能人のような容姿を想像し、実際の写真を見て勝手に失望している。
失礼極まりないが、私はそれでよしとしている。
なぜなら、そうすれば私の恋人への興味が薄れ奪おうとするやからがいなくなるからだ。嫌われるのではなく無関心というのが最大の守り。
私は恋人を手放したくない。そのために恋人の愛おしいところは全て口外するつもりは一切ない。
恋人の素敵なところは私だけが知っていればいい。
恋人がいるとわかるとだいたいこの質問がやってくる。ここから惚気に入るのが定番なのだろうが私は決まってこう答える。
「顔」
顔がいいと聞けば今度は「写真ないんですか?見てみたい」となる。そこですかさず携帯端末の待受画面を見せる。するとどうだろう、あれだけ興味津々で聞いてきたくせに顔を確認した途端興味を失う。
本来ならここで「失礼なひとだな」と怒るところなのだが、私はしめしめと心の中でほくそ笑む。
「恋は盲目だから」なんて捨て台詞を吐くひともいた。それを聞いて私は微笑むだけ。内心ではガッツポーズをしている。
私は恋人のことを愛している。いずれは結婚して家族を増やしたいと思っている。相手もそう思っていると信じている。
そう、微塵も手放したくないのだ。
だが決して行動を縛っているわけではない。
毎日連絡を取り合うこともない。恋人の全てを知りたいと思うのは一般的な欲求だと思うが、それを行動に移さないのも一般的だと思っている。
恋人の好きなところはいくらでも上げられる。朝に弱いところ。朝食にみそ汁は必ず飲みたいのに猫舌だからなかなか飲めないところ。猫の布団になってるところ。などなど。嫌いなところといえば、まだ私と家族ではないことぐらい。
恋人の容姿は個人的にはとても愛おしいには違いないが、恐らく他人から見れば一般的である。
私が恋人の好きなところとして「顔」と言うと相手は勝手に芸能人のような容姿を想像し、実際の写真を見て勝手に失望している。
失礼極まりないが、私はそれでよしとしている。
なぜなら、そうすれば私の恋人への興味が薄れ奪おうとするやからがいなくなるからだ。嫌われるのではなく無関心というのが最大の守り。
私は恋人を手放したくない。そのために恋人の愛おしいところは全て口外するつもりは一切ない。
恋人の素敵なところは私だけが知っていればいい。