名前変換推奨。
第1~2話 新生☆仮カードキャプター誕生
名前設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「何しとるんやー?!知らん人の家やで?」
「この方が早いだろう。時間の無駄だ。お前はぬいぐるみの振りでもしてろ。」
むすっとした表情でまだ文句を垂れているぬいぐるみをカバンに押し込み、銀髪の男は玄関に目を向けた。
「どちら様でしょうか?」
カチャリと静かにドアを開けて、制服姿の高校生とみられる少女が出てきた。
表情はどこか硬い。
「突然訪ねてすまない。君のところで鳥を保護していないか?」
「え、鳥、ですか?今日帰りにちょうど道で怪我をしているところを連れて帰ってきましたが。」
「あぁ、やはりそうか、その鳥はうちで飼っていた鳥で、保護してくれたところ悪いが連れて帰っていいか?」
突然訪ねてきて、誰にも言ってない鳥のことを聞くなんて怪しい、となまえは思っていた。
もう一度よく男の顔を見て見る。知らない、会ったこともない顔だ。
肩より少し長い綺麗な銀髪を横でゆるく結って流しており、これまた綺麗な顔立ちも相俟って神秘的な雰囲気を醸し出している。瞳は水晶のような吸い込まれそうな紫色をしている。
しばらく無言で見とれていると、その男は眉間にしわを寄せた。
「何か顔についているか?」
「あ、いえ、つい見とれてしまって。」
「?」
小首を傾げる男の動作に、なまえは初対面の人に何を言っているんだと我に返った。
「あ!い、いえ!なんでもないんです!忘れてください!鳥さんですね!今お連れしますね!ちょっと待っててください!」
パタパタと中へかけていく音が聞こえた。
「なんやかわええ子やないかーいい子に拾われてよかったな、翔」
「あぁ、これで帰れる。」
「あっさりやなー。しかもわいの感想は無視かい。」
ひょっこりとカバンから顔をだしたぬいぐるみがドアに目をやり、ふんわりと呟いた。
ほどなくして玄関に気配が戻って来たため、オレンジのぬいぐるみはさっとカバンに戻った。
かちゃりと静かに玄関のドアを開けたなまえはタオルに包まれた鳥を抱えて戻って来た。
「今、鳥さん寝てるっぽいので、起こさないようにそっとお願いしますね。」
「あぁ、手間をかけた。」
「そんなことないです。私も綺麗な瞳と羽の鳥さんと会えてよかった。怪我は消毒して包帯巻いたくらいなので、病院連れていってあげてくださいね。」
「わかった」
なまえは鳥を包んでいるタオルごと銀髪の男にそっと手渡した。
「飼い主が見つかってよかった。そういえば、この子なんて名前なんですか?」
「『翔』だ。」
「へー翔ぶの『フライ』かー、鳥さんにぴったりな名前ですね。『フライ』よかったね。」
なまえがそっとタオルの中を覗き込んでその名前を呼んだ瞬間、男の腕の中の鳥がカッと目を開き、あたりが光に包まれけたたましい豪風が吹き荒れた。さっきまで腕に抱いていた鳥が巨大化し、大きな羽を広げて空へ飛び上がる。
「きゃっ!」
「なんや!何が起きたんや?!」
あまりの強風になまえは小さく悲鳴をあげた。
その時、男のカバンから突然ぬいぐるみが出てきて、#First#はその姿にぎょっとしてそれを凝視した。
「え!?なんでぬいぐるみ?!しかも喋ってるの?!」
「馬鹿!隠れていろといっただろ!!」
「緊急事態や!今はそんなこと言っとる場合やない!なぜフライの魔法が発動しとるんや?!」
「この娘がフライの名前を呼んだら急に!」
「この姉ちゃん、フライを保護するだけあって、魔力は持っとるらしいな!この姉ちゃんが発動させたんや!」
「なんだって?!」
「ちょ、ちょっと待ってよ、あの鳥どうしちゃったの?!何が起きてるのよ?!魔力ってなんの話よ?!それより、早くなんとかしないと街が壊れちゃう!」
目を丸くしているなまえをそっちのけで言い合いを続けるぬいぐるみと男性。状況を把握できてないなまえは二人を交互に見やって叫んだ。
その声にはっと我にかえった2人は、空で雄叫びをあげている鳥を見上げた。巨大化し、目は赤く燃えるるように光り、苦しそうに顔を歪め頭を振り回している。先ほどまで腕の中で大人しく寝ていた鳥とは思えない。
「せや!今は我を忘れてるフライをなんとかせな!ねーちゃん名前は何や?!」
「なまえ!みょうじなまえだけど!」
「緊急事態や!こうなったら、ねーちゃんに捕獲してもらうで!目ーつぶれ!」
「は!?捕獲?!」
「ケルベロス?!何をするつもりだ?!」
「早よぅ!」
「わかったわよ!」
なまえは訳のわからないまま、オレンジ色のぬいぐるみの通り、目を瞑った。
銀髪の男のカバンから本がふわりと姿を現し、その表紙から星のマークがついた鍵のようなものが姿を現した。
『封印の鍵よ、汝との契約を望む者がここにいる。少女、名をなまえ。
鍵よ少女に力を与えよ!封印解除!』
ぬいぐるみが呪文を唱えると、強い光が当たりを包んだ。
なまえは恐る恐る目を開けてると、ピンクの杖が目の前に宙に浮いていた。
「その杖をとるんや!なまえ!」
「何?!これ?!杖?!取ればいいの?!」
状況についていけないエリは必死で手を伸ばし、その杖をつかんだ。
「懐かしいなー!この感じ!仮カードキャプターの誕生やー!」
「はぁぁぁぁぁぁ????!!!かーどきゃぷたー?!」
「この方が早いだろう。時間の無駄だ。お前はぬいぐるみの振りでもしてろ。」
むすっとした表情でまだ文句を垂れているぬいぐるみをカバンに押し込み、銀髪の男は玄関に目を向けた。
「どちら様でしょうか?」
カチャリと静かにドアを開けて、制服姿の高校生とみられる少女が出てきた。
表情はどこか硬い。
「突然訪ねてすまない。君のところで鳥を保護していないか?」
「え、鳥、ですか?今日帰りにちょうど道で怪我をしているところを連れて帰ってきましたが。」
「あぁ、やはりそうか、その鳥はうちで飼っていた鳥で、保護してくれたところ悪いが連れて帰っていいか?」
突然訪ねてきて、誰にも言ってない鳥のことを聞くなんて怪しい、となまえは思っていた。
もう一度よく男の顔を見て見る。知らない、会ったこともない顔だ。
肩より少し長い綺麗な銀髪を横でゆるく結って流しており、これまた綺麗な顔立ちも相俟って神秘的な雰囲気を醸し出している。瞳は水晶のような吸い込まれそうな紫色をしている。
しばらく無言で見とれていると、その男は眉間にしわを寄せた。
「何か顔についているか?」
「あ、いえ、つい見とれてしまって。」
「?」
小首を傾げる男の動作に、なまえは初対面の人に何を言っているんだと我に返った。
「あ!い、いえ!なんでもないんです!忘れてください!鳥さんですね!今お連れしますね!ちょっと待っててください!」
パタパタと中へかけていく音が聞こえた。
「なんやかわええ子やないかーいい子に拾われてよかったな、翔」
「あぁ、これで帰れる。」
「あっさりやなー。しかもわいの感想は無視かい。」
ひょっこりとカバンから顔をだしたぬいぐるみがドアに目をやり、ふんわりと呟いた。
ほどなくして玄関に気配が戻って来たため、オレンジのぬいぐるみはさっとカバンに戻った。
かちゃりと静かに玄関のドアを開けたなまえはタオルに包まれた鳥を抱えて戻って来た。
「今、鳥さん寝てるっぽいので、起こさないようにそっとお願いしますね。」
「あぁ、手間をかけた。」
「そんなことないです。私も綺麗な瞳と羽の鳥さんと会えてよかった。怪我は消毒して包帯巻いたくらいなので、病院連れていってあげてくださいね。」
「わかった」
なまえは鳥を包んでいるタオルごと銀髪の男にそっと手渡した。
「飼い主が見つかってよかった。そういえば、この子なんて名前なんですか?」
「『翔』だ。」
「へー翔ぶの『フライ』かー、鳥さんにぴったりな名前ですね。『フライ』よかったね。」
なまえがそっとタオルの中を覗き込んでその名前を呼んだ瞬間、男の腕の中の鳥がカッと目を開き、あたりが光に包まれけたたましい豪風が吹き荒れた。さっきまで腕に抱いていた鳥が巨大化し、大きな羽を広げて空へ飛び上がる。
「きゃっ!」
「なんや!何が起きたんや?!」
あまりの強風になまえは小さく悲鳴をあげた。
その時、男のカバンから突然ぬいぐるみが出てきて、#First#はその姿にぎょっとしてそれを凝視した。
「え!?なんでぬいぐるみ?!しかも喋ってるの?!」
「馬鹿!隠れていろといっただろ!!」
「緊急事態や!今はそんなこと言っとる場合やない!なぜフライの魔法が発動しとるんや?!」
「この娘がフライの名前を呼んだら急に!」
「この姉ちゃん、フライを保護するだけあって、魔力は持っとるらしいな!この姉ちゃんが発動させたんや!」
「なんだって?!」
「ちょ、ちょっと待ってよ、あの鳥どうしちゃったの?!何が起きてるのよ?!魔力ってなんの話よ?!それより、早くなんとかしないと街が壊れちゃう!」
目を丸くしているなまえをそっちのけで言い合いを続けるぬいぐるみと男性。状況を把握できてないなまえは二人を交互に見やって叫んだ。
その声にはっと我にかえった2人は、空で雄叫びをあげている鳥を見上げた。巨大化し、目は赤く燃えるるように光り、苦しそうに顔を歪め頭を振り回している。先ほどまで腕の中で大人しく寝ていた鳥とは思えない。
「せや!今は我を忘れてるフライをなんとかせな!ねーちゃん名前は何や?!」
「なまえ!みょうじなまえだけど!」
「緊急事態や!こうなったら、ねーちゃんに捕獲してもらうで!目ーつぶれ!」
「は!?捕獲?!」
「ケルベロス?!何をするつもりだ?!」
「早よぅ!」
「わかったわよ!」
なまえは訳のわからないまま、オレンジ色のぬいぐるみの通り、目を瞑った。
銀髪の男のカバンから本がふわりと姿を現し、その表紙から星のマークがついた鍵のようなものが姿を現した。
『封印の鍵よ、汝との契約を望む者がここにいる。少女、名をなまえ。
鍵よ少女に力を与えよ!封印解除!』
ぬいぐるみが呪文を唱えると、強い光が当たりを包んだ。
なまえは恐る恐る目を開けてると、ピンクの杖が目の前に宙に浮いていた。
「その杖をとるんや!なまえ!」
「何?!これ?!杖?!取ればいいの?!」
状況についていけないエリは必死で手を伸ばし、その杖をつかんだ。
「懐かしいなー!この感じ!仮カードキャプターの誕生やー!」
「はぁぁぁぁぁぁ????!!!かーどきゃぷたー?!」