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第13話 炎で溺れる人工呼吸!
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憂鬱な定期考査も終わり、待ちに待った夏休みが始まった初日、私たちは海に来ていた。
単なる遊びで海水浴に来ている訳ではなく、ある噂を聞いたから。
「人気(ひとけ)のない所で発生する、自然発火現象」
ホラーなのか、それとも科学的に実証できる現象なのか。
実に面白い・・・となんかどこかの台詞が聞こえてきそうな雰囲気だが、魔法が原因の可能性だって十分にあると判断した私たちは、
定期考査お疲れ様会と、祝☆夏休み第1日目と言うことで、調査を兼ねて海にやって来たと言う訳だ。
夏休み初日とあってまだ人出はまばらだが、太陽がだいぶ高い時間帯なので、皆各々海水浴を楽しんでいる人で賑わっている。
「なまえ!あんた折角海に来たんだから水着になんなさいよ」
「え、着てはいるんだけど、別に調査できたんだし、水着にならなくてもいいじゃん」
「何言ってんのよ!海と言えば!青い空と入道雲!ビーチパラソルに白い砂浜!そして浜辺のビキニよ!見せなくて何の意味があるっていうの!」
そう言って亮ちゃんは水着の上に着ていた白いパーカーのチャックに手を掛け脱がしにかかる。
「亮ちゃん、やめー!」
「良いではないかー。いつも撮影だったらもっと際どい衣装とか着てるでしょ!」
「それとこれとは別よー!」
「なんや、もうはしゃいどんのか、海でテンション上がってもうたんか」
「だってなまえが水着見せてくれないんだもん、半脱ぎにさせちゃったわよ」
「なんか聞きようによってはいやらしい響きー」
パーカーのチャックを全部降ろされ肩が肌けたところで春人たちと合流した。
春人の後ろにユエさんが遠くの海を眺めているのを視界に入れ、急いで肩からずれたパーカーを着直す。
青い水着に灰色のパーカー。チャックを閉めてないから風でふわりとパーカーがはためいて、ちらりと見え隠れする胸板に思わず見入ってしまった。
意外としっかり筋肉ついてるんだなーと、ぼーっと考えているとぱちっと目が合った。
「なんだ?」
「あ、な、なんでもないの!いい天気でよかったね!」
見ていたことがバレて恥ずかしくて、視線を彷徨わせながら急いで平静を装って普通に話しかける。
しかし、返事がないので、ちらりとユエさんを横目で確認すると、なんとじっと見られていた。
「・・・・」
「え、どうしたの?何か変?」
無言で顎に手を当て全身を見られる。なんだか余計恥ずかしくなってきた。
上から下まで見られている気がして落ち着かない。徐にユエさんが近づいてきて、パーカーに手を掛けられる。
え、まさかユエさんに脱がされる!?と思い一歩後ろに後ずさったが、その綺麗な指はパーカーのチャックの一番下部分をつまんで
チャックを一気に上げられた。
「え。」
「これでよし」
そう言って微笑みをふっと唇の端に浮かべた。
さっきまで開いていたパーカーの前が完全に閉じられ、首元がちょっと窮屈だが、チャックを下ろしたらなんか言われそうなので、されるがままにして、砂浜へと歩いていくユエさんの背を追った。
「あーあ、折角の女子高生の水着が・・」
「しゃーない、ユエは堅物や」
「あいつは夏の浪漫をわかってないわねー」
「浪漫を語るユエもいややな・・」
そんな会話が背後でされていたとはつゆ知らず、私たちは人気のまばらな浜辺を散策したのだった。
単なる遊びで海水浴に来ている訳ではなく、ある噂を聞いたから。
「人気(ひとけ)のない所で発生する、自然発火現象」
ホラーなのか、それとも科学的に実証できる現象なのか。
実に面白い・・・となんかどこかの台詞が聞こえてきそうな雰囲気だが、魔法が原因の可能性だって十分にあると判断した私たちは、
定期考査お疲れ様会と、祝☆夏休み第1日目と言うことで、調査を兼ねて海にやって来たと言う訳だ。
夏休み初日とあってまだ人出はまばらだが、太陽がだいぶ高い時間帯なので、皆各々海水浴を楽しんでいる人で賑わっている。
「なまえ!あんた折角海に来たんだから水着になんなさいよ」
「え、着てはいるんだけど、別に調査できたんだし、水着にならなくてもいいじゃん」
「何言ってんのよ!海と言えば!青い空と入道雲!ビーチパラソルに白い砂浜!そして浜辺のビキニよ!見せなくて何の意味があるっていうの!」
そう言って亮ちゃんは水着の上に着ていた白いパーカーのチャックに手を掛け脱がしにかかる。
「亮ちゃん、やめー!」
「良いではないかー。いつも撮影だったらもっと際どい衣装とか着てるでしょ!」
「それとこれとは別よー!」
「なんや、もうはしゃいどんのか、海でテンション上がってもうたんか」
「だってなまえが水着見せてくれないんだもん、半脱ぎにさせちゃったわよ」
「なんか聞きようによってはいやらしい響きー」
パーカーのチャックを全部降ろされ肩が肌けたところで春人たちと合流した。
春人の後ろにユエさんが遠くの海を眺めているのを視界に入れ、急いで肩からずれたパーカーを着直す。
青い水着に灰色のパーカー。チャックを閉めてないから風でふわりとパーカーがはためいて、ちらりと見え隠れする胸板に思わず見入ってしまった。
意外としっかり筋肉ついてるんだなーと、ぼーっと考えているとぱちっと目が合った。
「なんだ?」
「あ、な、なんでもないの!いい天気でよかったね!」
見ていたことがバレて恥ずかしくて、視線を彷徨わせながら急いで平静を装って普通に話しかける。
しかし、返事がないので、ちらりとユエさんを横目で確認すると、なんとじっと見られていた。
「・・・・」
「え、どうしたの?何か変?」
無言で顎に手を当て全身を見られる。なんだか余計恥ずかしくなってきた。
上から下まで見られている気がして落ち着かない。徐にユエさんが近づいてきて、パーカーに手を掛けられる。
え、まさかユエさんに脱がされる!?と思い一歩後ろに後ずさったが、その綺麗な指はパーカーのチャックの一番下部分をつまんで
チャックを一気に上げられた。
「え。」
「これでよし」
そう言って微笑みをふっと唇の端に浮かべた。
さっきまで開いていたパーカーの前が完全に閉じられ、首元がちょっと窮屈だが、チャックを下ろしたらなんか言われそうなので、されるがままにして、砂浜へと歩いていくユエさんの背を追った。
「あーあ、折角の女子高生の水着が・・」
「しゃーない、ユエは堅物や」
「あいつは夏の浪漫をわかってないわねー」
「浪漫を語るユエもいややな・・」
そんな会話が背後でされていたとはつゆ知らず、私たちは人気のまばらな浜辺を散策したのだった。