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第1~2話 新生☆仮カードキャプター誕生
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鳥の飼い主だからって突然訪ねて来て、急に鳥さんが巨大化して、こんな非現実的なこと起こっていいの!!??
目の前のオレンジのぬいぐるみは浮かんで喋ってるし、突然訪ねてきた銀髪のイケメンは不機嫌マックスな顔してるし、
私、完全に巻き込まれてるだけじゃない?!
「あの翔を捕まえるだけでいいんや!」
「そもそもカードキャプターって何よ?!それに捕まえるって言ったって!あんなおっきいの捕まえられないわよ!」
「なにも素手で捕まえろとはいってへんで!魔法をつかうんや!」
「はぁ!?魔法なんて使ったことないし!そんな私にはできないわよ!!」
「ケルベロス、この娘には無理だ」
「いや、あの翔を発動させたんや、魔力の素質は持っているはず。」
「うそ、私が発動させちゃったの?!冗談でしょ?!」
「今はそんなこと言ってる暇はない!」
「翔の飛んでいった方向へ行くで!街が壊されてまう!」
「そんな!なんとかしなきゃ!」
「こっちだ!行くぞ!」
あの鳥さんの巨大化の原因は私と言われたって、何もした覚えはないし、でも私が起こしてしまった事件なら、責任の一端は私にもあるのか。腹をくくるしか無い。突然の非日常に巻き込まれ、訳のわからない二人?に強引に魔法少女にさせた私は、この騒ぎを鎮めるために、鳥の飛んでいった方向へと走りだした。
しかし、人の走る速さではどうしても限界があり、このままでは到底追いつけない。
「遅い!ケルベロス、真の姿に戻るぞ!」
「せや!飛んでいったほうが早いなユエ!」
急に立ち止まった二人を振り返ると、光を放つ対翼に包まれていた。巨大化した鳥を見たり、魔法少女のステッキを持っていたりするのだから、もうこれ以上は驚くことはないと思っていたのに、翼が開いて中から出て来た二人?を見て、叫び声をあげた。
「ぎゃーーー!!!!猛獣??!!長髪天使??!!」
「なにを叫んどるんやこの娘。」
「この姿を初めて見たのだから、驚くのは当たり前だろう」
叫ぶ私を横目に、ケルベロスと呼ばれたオレンジのぬいぐるみ?だったものは、今は翼をつけた獅子の姿になっていて、呆れた顔でこちらを向いた。ユエと呼ばれた銀髪の男はさらに髪が長くなり、白と薄紫の装いへと変わって余計神秘的に見える。私がギャンギャン騒いでいるのを煩わしそうに眉間にしわを寄せながら私に近づいてきた。
「飛んで言ったほうが早い。」
「は。」
魔法少女の杖を片手に棒立ちになっている私を横抱きにして、飛び立った。
「きゃーーーーーーーー!!!!!!!」
急な浮遊感と不安定な格好で再び叫んでしまった。
「うるさい。耳元で叫ぶな」
「ご、ごめんなさい、でも急に飛ぶから!」
私の叫び声にユエさんはさらに眉間のシワを深くしたのを見て、少し怯んだ。近くで見ると余計に綺麗な顔をしていると余計なことを考えてしまった。高いところは怖くないけれど、横抱きにされて空を飛ぶなんて経験、普通の人だったら絶対にしない!この状況で平静を保ってられるか!と下を見ないように目をぎゅっとつぶって、必死にユエの首元にしがみついた。
1〜2分ほど飛んだ後、開発工事が中止になって無人になっている空き地に着地した。周りには木々が不揃いに生えてはいるが、中心の工事用の機材が置いてある場所は平らに開けている。その中心に翔はいた。最初にあった時と同じ大きさに戻っている。地に足をつけた安心感から軽く腰が抜けて軽くふらついた瞬間、腰をユエの腕に支えられた。
「しっかりしろ、立てるか?」
「は、はい。大丈夫です。ありがとう。少しびっくりしちゃって」
「翔はあそこだ。」
「姉ちゃん、いけるか?」
「はい、自分で起こした騒ぎだもの、自分の責任はちゃんと果たします。」
飛んでくる時も思っていたが、案外力強い腕にドキっとさせられたが、今はそんなことを考えている時ではない。
ユエの支えから抜け、一歩前に踏み出し、前を見据える。うずくまる翔に近づくと、微かな泣いているような声が聞こえた。
『ーーーくら・・さん、さくら・・さん』
「さくらさん?誰?・・・誰を呼んでるの?」
『ーーーーさくらさん、どこ・・・?』
目の前の泣いている鳥は、「さくら」と確かに呼んでいる。
「泣いているの・・・?さくらさんを探しているの?」
そっと翔に手を伸ばした。
その小さな頭を指でするりと優しく撫でる。気持ちよさそうに目を細めた翔の目から一筋の涙が流れ落ちた。私の言葉を理解してかわからないけど、翔は顔をあげ綺麗な瞳でこちらを見つめてきた。
その瞬間、強い光に包まれた。
「な、なに?ここどこ?」
目を開けて見ると、真っ白な空間にいて、さっきまであった林も、ケルベロスたちもいない。
『なまえさん』
突然誰かに呼ばれ、バッと振り向く。
そこには、ショートカットの小学校高学年くらいの少女が立っていた。セーラー服を着ていて、手には私が持っているのと同じ星のついたピンクの杖を持っている。
『なまえさん、私がさくらです』
「貴女がさくらさん・・?」
さくらと名乗る少女は続ける。
『これを貴女が見ているということは、翔へ託したこのメッセージはちゃんと届いたんですね!よかった!
私はクロウカード・・・今はさくらカードなんだけど、カードさんとケロちゃん、ユエさんの主です。』
「さっきの人たちとカードの主?」
さくらと名乗った少女は優しく目を細めて私を見つめた。
『私は貴女を夢でずっと前から知っていたの。貴女の力は眠ったままだった。今まで願ったことが現実になったりしませんでしたか?不思議なできごとが起こったりしませんでした?』
「・・・・。」
確かに小学校のころ、小さな奇跡を目にすることがあった。でもそれは偶然起きたものであって、私には関係のないものだと思っていた。
『その奇跡はなまえさんの魔法で起きていたんですよ』
「え!あれ、私が魔法で起こしてたの?」
『なまえさんがプラスの力で願った夢は、なまえさん自身の力で叶えていたんです。今は小さな奇跡でも、なまえさんにはたくさんの人を幸せにできる力を持ってます。
それに、ユエさんにもとても素敵なことが起きるんだもの。』
「え、ユエさん?」
人差し指を口元に当てて、『まだ内緒』と呟いたさくらさんはふんわりと頬ん笑んだ。
『それはまだ教えられないのですが、とても幸せなことです。これから、ちょっと大変になるけど、貴女ならーーーーー』
彼女の言葉を最後まで聞けず、目の前が真っ白になる程眩しい光が当たりを包んだーーーーーーーーー
気づくと、さっきの空き地にユエさんに頭を支えられて横たわっていた。
「気がついたか?」
「姉ちゃん大丈夫かー?翔に触ったと思ったら急に倒れるから心配したでー」
「ーーさくらさん、と、会ったの。」
「なに?さくらと?」
ぼんやりと先ほどまでのことが現実に起きたことだとはにわかには信じられず上半身を起こそうとすると、手の中に一枚のカードが握られていた。『翔』と書かれた、鳥の絵が描かれたカードだった。
「よかった。カードに戻れたんだ。」
ホッとした私は再び意識を手放した。
『それはまだ教えられないのですが、とても幸せなことです。これから、ちょっと大変になるけど、貴女ならーーーーー絶対、大丈夫だよ。』
目の前のオレンジのぬいぐるみは浮かんで喋ってるし、突然訪ねてきた銀髪のイケメンは不機嫌マックスな顔してるし、
私、完全に巻き込まれてるだけじゃない?!
「あの翔を捕まえるだけでいいんや!」
「そもそもカードキャプターって何よ?!それに捕まえるって言ったって!あんなおっきいの捕まえられないわよ!」
「なにも素手で捕まえろとはいってへんで!魔法をつかうんや!」
「はぁ!?魔法なんて使ったことないし!そんな私にはできないわよ!!」
「ケルベロス、この娘には無理だ」
「いや、あの翔を発動させたんや、魔力の素質は持っているはず。」
「うそ、私が発動させちゃったの?!冗談でしょ?!」
「今はそんなこと言ってる暇はない!」
「翔の飛んでいった方向へ行くで!街が壊されてまう!」
「そんな!なんとかしなきゃ!」
「こっちだ!行くぞ!」
あの鳥さんの巨大化の原因は私と言われたって、何もした覚えはないし、でも私が起こしてしまった事件なら、責任の一端は私にもあるのか。腹をくくるしか無い。突然の非日常に巻き込まれ、訳のわからない二人?に強引に魔法少女にさせた私は、この騒ぎを鎮めるために、鳥の飛んでいった方向へと走りだした。
しかし、人の走る速さではどうしても限界があり、このままでは到底追いつけない。
「遅い!ケルベロス、真の姿に戻るぞ!」
「せや!飛んでいったほうが早いなユエ!」
急に立ち止まった二人を振り返ると、光を放つ対翼に包まれていた。巨大化した鳥を見たり、魔法少女のステッキを持っていたりするのだから、もうこれ以上は驚くことはないと思っていたのに、翼が開いて中から出て来た二人?を見て、叫び声をあげた。
「ぎゃーーー!!!!猛獣??!!長髪天使??!!」
「なにを叫んどるんやこの娘。」
「この姿を初めて見たのだから、驚くのは当たり前だろう」
叫ぶ私を横目に、ケルベロスと呼ばれたオレンジのぬいぐるみ?だったものは、今は翼をつけた獅子の姿になっていて、呆れた顔でこちらを向いた。ユエと呼ばれた銀髪の男はさらに髪が長くなり、白と薄紫の装いへと変わって余計神秘的に見える。私がギャンギャン騒いでいるのを煩わしそうに眉間にしわを寄せながら私に近づいてきた。
「飛んで言ったほうが早い。」
「は。」
魔法少女の杖を片手に棒立ちになっている私を横抱きにして、飛び立った。
「きゃーーーーーーーー!!!!!!!」
急な浮遊感と不安定な格好で再び叫んでしまった。
「うるさい。耳元で叫ぶな」
「ご、ごめんなさい、でも急に飛ぶから!」
私の叫び声にユエさんはさらに眉間のシワを深くしたのを見て、少し怯んだ。近くで見ると余計に綺麗な顔をしていると余計なことを考えてしまった。高いところは怖くないけれど、横抱きにされて空を飛ぶなんて経験、普通の人だったら絶対にしない!この状況で平静を保ってられるか!と下を見ないように目をぎゅっとつぶって、必死にユエの首元にしがみついた。
1〜2分ほど飛んだ後、開発工事が中止になって無人になっている空き地に着地した。周りには木々が不揃いに生えてはいるが、中心の工事用の機材が置いてある場所は平らに開けている。その中心に翔はいた。最初にあった時と同じ大きさに戻っている。地に足をつけた安心感から軽く腰が抜けて軽くふらついた瞬間、腰をユエの腕に支えられた。
「しっかりしろ、立てるか?」
「は、はい。大丈夫です。ありがとう。少しびっくりしちゃって」
「翔はあそこだ。」
「姉ちゃん、いけるか?」
「はい、自分で起こした騒ぎだもの、自分の責任はちゃんと果たします。」
飛んでくる時も思っていたが、案外力強い腕にドキっとさせられたが、今はそんなことを考えている時ではない。
ユエの支えから抜け、一歩前に踏み出し、前を見据える。うずくまる翔に近づくと、微かな泣いているような声が聞こえた。
『ーーーくら・・さん、さくら・・さん』
「さくらさん?誰?・・・誰を呼んでるの?」
『ーーーーさくらさん、どこ・・・?』
目の前の泣いている鳥は、「さくら」と確かに呼んでいる。
「泣いているの・・・?さくらさんを探しているの?」
そっと翔に手を伸ばした。
その小さな頭を指でするりと優しく撫でる。気持ちよさそうに目を細めた翔の目から一筋の涙が流れ落ちた。私の言葉を理解してかわからないけど、翔は顔をあげ綺麗な瞳でこちらを見つめてきた。
その瞬間、強い光に包まれた。
「な、なに?ここどこ?」
目を開けて見ると、真っ白な空間にいて、さっきまであった林も、ケルベロスたちもいない。
『なまえさん』
突然誰かに呼ばれ、バッと振り向く。
そこには、ショートカットの小学校高学年くらいの少女が立っていた。セーラー服を着ていて、手には私が持っているのと同じ星のついたピンクの杖を持っている。
『なまえさん、私がさくらです』
「貴女がさくらさん・・?」
さくらと名乗る少女は続ける。
『これを貴女が見ているということは、翔へ託したこのメッセージはちゃんと届いたんですね!よかった!
私はクロウカード・・・今はさくらカードなんだけど、カードさんとケロちゃん、ユエさんの主です。』
「さっきの人たちとカードの主?」
さくらと名乗った少女は優しく目を細めて私を見つめた。
『私は貴女を夢でずっと前から知っていたの。貴女の力は眠ったままだった。今まで願ったことが現実になったりしませんでしたか?不思議なできごとが起こったりしませんでした?』
「・・・・。」
確かに小学校のころ、小さな奇跡を目にすることがあった。でもそれは偶然起きたものであって、私には関係のないものだと思っていた。
『その奇跡はなまえさんの魔法で起きていたんですよ』
「え!あれ、私が魔法で起こしてたの?」
『なまえさんがプラスの力で願った夢は、なまえさん自身の力で叶えていたんです。今は小さな奇跡でも、なまえさんにはたくさんの人を幸せにできる力を持ってます。
それに、ユエさんにもとても素敵なことが起きるんだもの。』
「え、ユエさん?」
人差し指を口元に当てて、『まだ内緒』と呟いたさくらさんはふんわりと頬ん笑んだ。
『それはまだ教えられないのですが、とても幸せなことです。これから、ちょっと大変になるけど、貴女ならーーーーー』
彼女の言葉を最後まで聞けず、目の前が真っ白になる程眩しい光が当たりを包んだーーーーーーーーー
気づくと、さっきの空き地にユエさんに頭を支えられて横たわっていた。
「気がついたか?」
「姉ちゃん大丈夫かー?翔に触ったと思ったら急に倒れるから心配したでー」
「ーーさくらさん、と、会ったの。」
「なに?さくらと?」
ぼんやりと先ほどまでのことが現実に起きたことだとはにわかには信じられず上半身を起こそうとすると、手の中に一枚のカードが握られていた。『翔』と書かれた、鳥の絵が描かれたカードだった。
「よかった。カードに戻れたんだ。」
ホッとした私は再び意識を手放した。
『それはまだ教えられないのですが、とても幸せなことです。これから、ちょっと大変になるけど、貴女ならーーーーー絶対、大丈夫だよ。』