スキンシップのその先
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夕暮れのホグワーツ。
図書館での課題を終えたあと、なまえとセドリックは、人気のない中庭のベンチに並んで座っていた。
風が吹き、木々の葉がさらさらと揺れる。
穏やかな時間だった。
「セドリック」
「うん?」
隣を向くと、セドリックはいつもの優しい笑顔を向けてくる。
その笑顔が好きだった。
なまえは少しだけ勇気を出して、彼の肩にもたれかかった。
ほんの少し。
試すように。
するとセドリックは驚いたように目を瞬かせた。
「おっと」
「……嫌だった?」
「まさか」
彼はすぐに首を振る。
けれど少し照れたように笑った。
「ただ、君がこんなことをするとは思わなかったから」
「そう?」
「そうだよ」
セドリックは苦笑する。
原作の彼らしい誠実さそのままに、相手を尊重する性格だ。
自分から強引に距離を詰めることはあまりない。
だからといって拒絶するわけでもない。
相手が望むなら、ちゃんと受け止める。
そんな人だった。
なまえは調子に乗って、今度は彼の腕に両手でしがみつく。
「これなら?」
「……」
セドリックは一瞬だけ言葉を失った。
それから肩を震わせて笑う。
「今日は随分積極的だね」
「嫌?」
「だから嫌じゃないって」
困ったような顔をしながらも、腕を引き剥がそうとはしない。
むしろ少し体を寄せてくる。
それが彼なりの返事だった。
「でも」
セドリックが静かに言う。
「僕はどちらかというと、君が嫌がらないか気にする方だから」
「知ってる」
「知ってるのか」
「うん」
だからこそ。
なまえは彼の肩に額を預けた。
すると今度はセドリックの方から、そっと頭を撫でられる。
優しい手だった。
「君は本当に不思議だな」
「どうして?」
「僕を緊張させるから」
その言葉に思わず顔を上げる。
セドリックは少しだけ耳を赤くしていた。
クィディッチの試合では堂々としているのに。
大勢の前でも落ち着いているのに。
こういう時だけは違うらしい。
「セドリックも緊張するんだ」
「するよ」
彼は笑う。
「好きな子が相手ならね」
一瞬。心臓が跳ねた。
なまえが固まっていると、セドリックは小さく吹き出す。
「今のは僕の反撃」
「ずるい……」
「先に仕掛けてきたのは君だろ?」
そう言いながら、彼は自然な動作でなまえの手を取った。
指先が重なる。
温かい。
「乗ってくれるかな、なんて考えてた?」
まるで心を読まれたみたいだった。
「……少し」
「だったら答えはこれかな」
セドリックは微笑む。
その手は離れない。
強引ではなく。
けれど確かな意思を持って。
「君が来てくれるなら、僕もちゃんと応えるよ」
夕陽の中。
二人の影は並んだまま、ゆっくりと長く伸びていた。
図書館での課題を終えたあと、なまえとセドリックは、人気のない中庭のベンチに並んで座っていた。
風が吹き、木々の葉がさらさらと揺れる。
穏やかな時間だった。
「セドリック」
「うん?」
隣を向くと、セドリックはいつもの優しい笑顔を向けてくる。
その笑顔が好きだった。
なまえは少しだけ勇気を出して、彼の肩にもたれかかった。
ほんの少し。
試すように。
するとセドリックは驚いたように目を瞬かせた。
「おっと」
「……嫌だった?」
「まさか」
彼はすぐに首を振る。
けれど少し照れたように笑った。
「ただ、君がこんなことをするとは思わなかったから」
「そう?」
「そうだよ」
セドリックは苦笑する。
原作の彼らしい誠実さそのままに、相手を尊重する性格だ。
自分から強引に距離を詰めることはあまりない。
だからといって拒絶するわけでもない。
相手が望むなら、ちゃんと受け止める。
そんな人だった。
なまえは調子に乗って、今度は彼の腕に両手でしがみつく。
「これなら?」
「……」
セドリックは一瞬だけ言葉を失った。
それから肩を震わせて笑う。
「今日は随分積極的だね」
「嫌?」
「だから嫌じゃないって」
困ったような顔をしながらも、腕を引き剥がそうとはしない。
むしろ少し体を寄せてくる。
それが彼なりの返事だった。
「でも」
セドリックが静かに言う。
「僕はどちらかというと、君が嫌がらないか気にする方だから」
「知ってる」
「知ってるのか」
「うん」
だからこそ。
なまえは彼の肩に額を預けた。
すると今度はセドリックの方から、そっと頭を撫でられる。
優しい手だった。
「君は本当に不思議だな」
「どうして?」
「僕を緊張させるから」
その言葉に思わず顔を上げる。
セドリックは少しだけ耳を赤くしていた。
クィディッチの試合では堂々としているのに。
大勢の前でも落ち着いているのに。
こういう時だけは違うらしい。
「セドリックも緊張するんだ」
「するよ」
彼は笑う。
「好きな子が相手ならね」
一瞬。心臓が跳ねた。
なまえが固まっていると、セドリックは小さく吹き出す。
「今のは僕の反撃」
「ずるい……」
「先に仕掛けてきたのは君だろ?」
そう言いながら、彼は自然な動作でなまえの手を取った。
指先が重なる。
温かい。
「乗ってくれるかな、なんて考えてた?」
まるで心を読まれたみたいだった。
「……少し」
「だったら答えはこれかな」
セドリックは微笑む。
その手は離れない。
強引ではなく。
けれど確かな意思を持って。
「君が来てくれるなら、僕もちゃんと応えるよ」
夕陽の中。
二人の影は並んだまま、ゆっくりと長く伸びていた。
1/1ページ
