愛してるよ、ジョセフ!
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「ジョセフはさ、承太郎たちにはない大人の余裕っていうのかな?その優しい目とか……全部魅力的だよ」
旅の途中、ホテルのテラスで夕涼みをしていたジョセフに、なまえは身を乗り出して伝えた。
いつものように、半分は本気、半分は「どうせ笑って流されるだろう」という甘えを含んだ告白。
ジョセフは手にしたグラスの氷をカラリと鳴らし、沈みゆく太陽を細めた目で見つめていた。
「……こんな愛らしいお嬢さんにそんな風に言われるなんて、この老いぼれには刺激が強すぎるぞ。光栄だがのぅ」
「もう、老いぼれなんて言わないで! 私は今のジョセフが最高にセクシーだと思ってる。ジョセフ大好き。」
なまえが彼の大きな、温かい手に自分の手を重ねる。
承太郎なら突き放し、ポルナレフなら真っ赤になっただろう。だが、ジョセフは拒むことなく、その厚い手のひらでなまえの手を優しく包み込んだ。
「……なまえよ。君は、輝くような未来をその瞳に宿している。わしのような、もう半分人生を書き終えた男には眩しすぎるくらいだ」
ジョセフの声は、いつになく穏やかで、深い慈愛に満ちていた。
「君がわしに注いでくれるその情熱は、本当に純粋で、尊いものだ。……だからこそ、わしがそれに応えてしまうのは、君という美しい物語に対する『無作法』なんじゃよ」
「……無作法?」
「そうさ。わしはな、若さの勢いに任せて、大切なものを傷つけたり、取り返しのつかない寄り道をしたこともある。……まあ、情けない話だがね」
彼は自嘲気味に笑い、重ねた手にそっと力を込めた。
「今のわしにできるのは、君を『愛する』ことじゃあない。君がいつか、自分と同じ歩幅で歩ける最高のパートナーを見つけるまで、この旅の無事を祈り、見守ることだ」
突き放しているのではない。彼はなまえの想いを、その「重さ」ごと真っ直ぐに受け止めた上で、彼女の未来を汚さないために一線を引いているのだ。
「悲しいこと言わないでよ……」
「悲しいことじゃないさ。わしは君のことが大好きだよ。……だがそれは、一人の男としてではなく、君という素晴らしい女性の未来を応援したい、一人の古い友としての『愛』だ」
ジョセフはなまえの頭に、大きな手をポンと置いた。
「君のその熱い気持ちは、取っておきなさい。いつか現れる、君のために世界と戦える若者のためにね。……それまでは、わしが砂漠の砂嵐くらいは防いでやるとしよう」
なまえは、彼の温かい拒絶に、胸が少しだけチクりと痛んだ。
けれど、それ以上に心がポカポカと温かくなっていくのを感じた。
決して流されず、けれど決して傷つけない。
それは、酸いも甘いも経験してきた「ジョセフ・ジョースター」にしかできない、最高に贅沢で優しい「愛」の形だった。
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