嘘で解き明かされる真実
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ゆっくりと、なまえの手を取ったセドリックが、一歩、また一歩と導く。
大広間の片隅。
煌びやかな光の中で、ふたりだけの世界がそっと立ち上がる。
セドリックの手のひらは温かくて、優しくて、震えるなまえの指先を、まるで宝物を扱うように包んでいた。
「……手、冷たいね」
ぽつりとこぼれたセドリックの声に、なまえは照れたように笑う。
「緊張してるだけ」
「僕もだよ」
ふたりは顔を見合わせて、静かに笑った。
音楽はやわらかなリズムに変わっている。
人々のざわめきも遠く、ふたりの鼓動だけが胸の奥で重なっていく。
なまえの腰に回されたセドリックの手。
その慎重で、けれど離したくないという気持ちがにじんだ距離感に、なまえの頬が熱を帯びた。
「……さっきまで、私、泣いてたのに」
「だから、もう笑っててほしい。僕の腕の中で」
なまえは一瞬、目を見開いて、それからそっと視線を落とした。
それでも胸の奥がじんと温かくなる。
肌に伝う体温、見つめる瞳、重なる呼吸、そのすべてが、ふたりの関係を静かに物語っていた。
セドリックは、ふいになまえの髪に触れた。
「今夜の君、すごく綺麗だ」
「……いつもじゃないの?」
なまえが冗談のように言えば、セドリックは笑いながら答える。
「うん。けど、今夜は特別に」
その瞳は、誰よりもまっすぐで、なまえのすべてを包み込むような優しさで満ちていた。
ふたりは踊り続ける。
誰に見られるでもなく、誰に邪魔されることもなく、静かな旋律のなかで、ただ、お互いの温度を確かめながら。
なまえは、セドリックの胸にそっと額を預けた。
その瞬間、彼の心臓の音がすぐ耳元に響いて、涙がこぼれそうになる。
「ずっと、こうしたかった」
「私も……本当に、ずっと」
その言葉は、これまで交わせなかったすべての「好き」の代わりに。
夜が深まっていくほどに、ふたりの距離は近づいていった。
やがて曲が終わるころ、セドリックはなまえの耳元で、そっと囁いた。
「今夜だけなんて、絶対に言わせないからね」
なまえは笑って、彼を見上げた。
その目に浮かんだ涙は、もう哀しみのものではなかった。
大広間の片隅。
煌びやかな光の中で、ふたりだけの世界がそっと立ち上がる。
セドリックの手のひらは温かくて、優しくて、震えるなまえの指先を、まるで宝物を扱うように包んでいた。
「……手、冷たいね」
ぽつりとこぼれたセドリックの声に、なまえは照れたように笑う。
「緊張してるだけ」
「僕もだよ」
ふたりは顔を見合わせて、静かに笑った。
音楽はやわらかなリズムに変わっている。
人々のざわめきも遠く、ふたりの鼓動だけが胸の奥で重なっていく。
なまえの腰に回されたセドリックの手。
その慎重で、けれど離したくないという気持ちがにじんだ距離感に、なまえの頬が熱を帯びた。
「……さっきまで、私、泣いてたのに」
「だから、もう笑っててほしい。僕の腕の中で」
なまえは一瞬、目を見開いて、それからそっと視線を落とした。
それでも胸の奥がじんと温かくなる。
肌に伝う体温、見つめる瞳、重なる呼吸、そのすべてが、ふたりの関係を静かに物語っていた。
セドリックは、ふいになまえの髪に触れた。
「今夜の君、すごく綺麗だ」
「……いつもじゃないの?」
なまえが冗談のように言えば、セドリックは笑いながら答える。
「うん。けど、今夜は特別に」
その瞳は、誰よりもまっすぐで、なまえのすべてを包み込むような優しさで満ちていた。
ふたりは踊り続ける。
誰に見られるでもなく、誰に邪魔されることもなく、静かな旋律のなかで、ただ、お互いの温度を確かめながら。
なまえは、セドリックの胸にそっと額を預けた。
その瞬間、彼の心臓の音がすぐ耳元に響いて、涙がこぼれそうになる。
「ずっと、こうしたかった」
「私も……本当に、ずっと」
その言葉は、これまで交わせなかったすべての「好き」の代わりに。
夜が深まっていくほどに、ふたりの距離は近づいていった。
やがて曲が終わるころ、セドリックはなまえの耳元で、そっと囁いた。
「今夜だけなんて、絶対に言わせないからね」
なまえは笑って、彼を見上げた。
その目に浮かんだ涙は、もう哀しみのものではなかった。