セドリックと幼なじみ
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ドキン、と胸が跳ねた。
セドリックへの返事をする前に、ハリーとドラコが壇上で向き合い、杖を構える。
「怖いか、ポッター?」
ドラコが唇の端を持ち上げて、低く挑発するように言った。その声に、私の隣でセドリックが小さく息を呑む。
「……マルフォイ、悪い意味で本気だ」
セドリックの声には、静かな警戒がにじんでいた。ふだんはあまり感情を出さないセドリックが、少しだけ険しい目をしている。
ハリーは一瞬、眉をわずかにひそめただけで、すぐに表情を引き締める。
「そっちこそ」
その返しに、ドラコの目が鋭く細められた。
壇上の緊張感が一気に高まるのを感じて、大広間は静まり返った。空気が張り詰め、誰もが息を飲んで二人を見守っている。
「始め!」
ロックハートの掛け声が響いた瞬間、ドラコの杖がほぼ同時に閃いた。
「エヴァーテ・スタティム!」
鋭い声と同時に、マルフォイの杖から放たれた呪文が閃光のように走り、ハリーの身体がふっと宙に浮かび、勢いよく後方へ吹き飛んだ。
「…っ」
私は思わず叫びそうになるのを、セドリックの横でぎゅっと拳を握ってこらえる。
けれどハリーはすぐに起き上がり、表情を引き締めながら杖を構えた。
「リクタスセンプラ!」
今度はハリーの呪文がドラコに直撃し、彼は突如として笑いだす。
「っ、はは、……っ、くそ……っ!」
苦悶と笑いの入り混じった声を漏らし、身体をくの字にしてもだえるドラコ。その様子に、生徒たちの間からクスクスと笑い声が漏れ始めた。
しかし、それも束の間――
「サーペンソーティア!」
くすぐり呪文の効果が切れるや否や、ドラコが鋭く呪文を唱えると、彼の杖の先から黒い影のようなものが地面を這い、するすると形を成す。
蛇――それは生々しくとぐろを巻き、鋭い舌をチロチロと出しながら、静かに、しかし確実に標的を見定めるように首をもたげた。
空気が凍りついた。「嘘だろ……」と誰かが呟いた。
蛇は舞台の中央で一瞬止まったかと思うと、次の瞬間、まっすぐこちらへと向かってきた。
「──なまえ!」
セドリックが私の前に一歩出ようとした、そのときだった。
────不思議な声がした。
けれどそれは、人の言葉ではなかった。
湿った、低くうねるような音。耳には届くのに、意味を結ばない。
「…ハリー?」
私にはまるで蛇が這うような、ぞわりとした音にしか聞こえなかった。
「な、何……?」
「いま、ポッターが……」
「……なぁ、あれって、まさか……蛇語 ?」
ざわめきが一気に広がる。壇上の蛇は、まるでその声に従うように、その場で動きを止め、頭を低くした。
静寂。いや、違う。それは「恐れ」だった。魔法で創り出された蛇に、ハリーの声が届いたのだ。
私の隣でセドリックが低く呟く。
「……これは蛇語 だ。蛇語を話せる人 は、魔法界でもそういない。……有名な話だけどサラザール・スリザリンも蛇語を話せたらしい」
私は思わずセドリックを見る。
「それって……」
その言葉に、背筋を冷たい何かが走った。
蛇と会話した──いや、「命令」したハリーに、視線が集中する。
そして、その沈黙を破るように、スネイプが壇上に音もなく歩み寄った。
「ヴィペラ・イヴァネスカ」
低く、抑えた声。その瞬間、蛇は煙のように掻き消え、跡形もなく消滅した。
スネイプは何も言わず、ただじっとハリーを見つめる。冷ややかで、感情の見えないまなざし――それは、まるで彼の中の「何か」を探るようだった。
ハリーは、驚いたように辺りを見回す。皆が自分を、恐れの目で見ていることに、気づいていないわけではない。
私は胸が締めつけられるような気持ちで、その場に立ち尽くしていた。
───まるで、何かが始まってしまったかのような、重たい空気の中で。
セドリックへの返事をする前に、ハリーとドラコが壇上で向き合い、杖を構える。
「怖いか、ポッター?」
ドラコが唇の端を持ち上げて、低く挑発するように言った。その声に、私の隣でセドリックが小さく息を呑む。
「……マルフォイ、悪い意味で本気だ」
セドリックの声には、静かな警戒がにじんでいた。ふだんはあまり感情を出さないセドリックが、少しだけ険しい目をしている。
ハリーは一瞬、眉をわずかにひそめただけで、すぐに表情を引き締める。
「そっちこそ」
その返しに、ドラコの目が鋭く細められた。
壇上の緊張感が一気に高まるのを感じて、大広間は静まり返った。空気が張り詰め、誰もが息を飲んで二人を見守っている。
「始め!」
ロックハートの掛け声が響いた瞬間、ドラコの杖がほぼ同時に閃いた。
「エヴァーテ・スタティム!」
鋭い声と同時に、マルフォイの杖から放たれた呪文が閃光のように走り、ハリーの身体がふっと宙に浮かび、勢いよく後方へ吹き飛んだ。
「…っ」
私は思わず叫びそうになるのを、セドリックの横でぎゅっと拳を握ってこらえる。
けれどハリーはすぐに起き上がり、表情を引き締めながら杖を構えた。
「リクタスセンプラ!」
今度はハリーの呪文がドラコに直撃し、彼は突如として笑いだす。
「っ、はは、……っ、くそ……っ!」
苦悶と笑いの入り混じった声を漏らし、身体をくの字にしてもだえるドラコ。その様子に、生徒たちの間からクスクスと笑い声が漏れ始めた。
しかし、それも束の間――
「サーペンソーティア!」
くすぐり呪文の効果が切れるや否や、ドラコが鋭く呪文を唱えると、彼の杖の先から黒い影のようなものが地面を這い、するすると形を成す。
蛇――それは生々しくとぐろを巻き、鋭い舌をチロチロと出しながら、静かに、しかし確実に標的を見定めるように首をもたげた。
空気が凍りついた。「嘘だろ……」と誰かが呟いた。
蛇は舞台の中央で一瞬止まったかと思うと、次の瞬間、まっすぐこちらへと向かってきた。
「──なまえ!」
セドリックが私の前に一歩出ようとした、そのときだった。
────不思議な声がした。
けれどそれは、人の言葉ではなかった。
湿った、低くうねるような音。耳には届くのに、意味を結ばない。
「…ハリー?」
私にはまるで蛇が這うような、ぞわりとした音にしか聞こえなかった。
「な、何……?」
「いま、ポッターが……」
「……なぁ、あれって、まさか……
ざわめきが一気に広がる。壇上の蛇は、まるでその声に従うように、その場で動きを止め、頭を低くした。
静寂。いや、違う。それは「恐れ」だった。魔法で創り出された蛇に、ハリーの声が届いたのだ。
私の隣でセドリックが低く呟く。
「……これは
私は思わずセドリックを見る。
「それって……」
その言葉に、背筋を冷たい何かが走った。
蛇と会話した──いや、「命令」したハリーに、視線が集中する。
そして、その沈黙を破るように、スネイプが壇上に音もなく歩み寄った。
「ヴィペラ・イヴァネスカ」
低く、抑えた声。その瞬間、蛇は煙のように掻き消え、跡形もなく消滅した。
スネイプは何も言わず、ただじっとハリーを見つめる。冷ややかで、感情の見えないまなざし――それは、まるで彼の中の「何か」を探るようだった。
ハリーは、驚いたように辺りを見回す。皆が自分を、恐れの目で見ていることに、気づいていないわけではない。
私は胸が締めつけられるような気持ちで、その場に立ち尽くしていた。
───まるで、何かが始まってしまったかのような、重たい空気の中で。