セドリックと幼なじみ
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──ホグワーツの中庭にて
ドラコと並んで腰を下ろし、私はため息をついた。肌寒い風が吹き抜けるなか、ドラコは暇そうに空を見上げている。
「……で? 何をそんなに落ち込んでるんだか」
「……別に」
「はいはい、嘘だね」
軽くあしらうような口調だったけど、ドラコの視線はどこか探るようだった。
「……さっきも言ったが、ディゴリーのことで悩んでるんだろ」
図星を突かれて、思わずドラコを見た。
「君、本当に分かりやすいよな」
ドラコは小さく鼻で笑うと、組んでいた腕を解いてこちらを見る。
「まあ、大方あいつが他の誰かと仲良くしてるのを見て、勝手に傷ついてるんだろ?」
「……っ」
思い当たる節がありすぎて、何も言えなくなる。
「ほら、やっぱりな」
ドラコは呆れたようにため息をついた。
「バカバカしい。あいつが誰と話そうが、君に何か関係あるのか?」
「……あるよ。だって、セドリックは……」
「なんだ?」
「……なんでもない」
言葉を飲み込む。
ドラコは少しの間こちらを見ていたけど、やがて小さく肩をすくめた。
「まったく。そんなことで落ち込んで、魔法薬学の出来まで酷くなるなんて。」
「……っ、それは関係ないでしょ」
「いや、大いにあるね。あいつのせいで君がぼんやりしてるってことだから」
ドラコはあくびをしながら言う。
「まぁ、勘違いして勝手に落ち込んでるなら、早めにやめておいた方がいい」
「勘違い……?」
「そうさ。大体、君が思ってるほど、あいつは薄情じゃないだろ?」
「……」
「少なくとも、ディゴリーは君を特別扱いしてたよな?」
言われて、思い出す。
いつも私を気にかけてくれて、さりげなく助けてくれるセドリック。
「なのに、ちょっとしたことで『もうダメだ』なんて思うのは、随分と馬鹿げた話じゃないか?」
「……そう、なのかな」
「そうだよ」
ドラコはつまらなそうに言う。
「ま、せいぜい悩むといい。でも、次の魔法薬学はもう少しまともな出来にするんだね」
「……うん」
これがドラコなりの慰めなんだろう。いつものように偉そうな態度を崩さないまま、でも確かに気遣いがあった。
ドラコの言葉を聞いて、ふっと、心が少し軽くなった気がした。
───
ドラコの言葉を反芻しながら、私は空を見上げた。澄んだ空気が頬を撫で、先ほどまで沈んでいた気持ちが少しだけ和らぐ。
「……ねえ、ドラコ」
「ん?」
「ドラコって、意外と優しいよね」
言った瞬間、ドラコが露骨に顔をしかめた。
「は?」
「いや、だって、さっきの言葉とかさ」
「何を言ってるんだか。僕はただ、見ていて気分が悪かっただけだよ」
ドラコはつまらなそうにそっぽを向く。
「それに、君が落ち込んでると、からかい甲斐がないからね」
「……もう、素直じゃないなぁ」
「うるさい」
ドラコはふんと鼻を鳴らしたが、その表情はどこかいつもより柔らかく見えた。
しばらくして、彼は立ち上がると、埃を払うようにローブを整えた。
「そろそろ行くぞ。授業に遅れるのはごめんだからね」
「うん」
私も立ち上がり、少しだけ背筋を伸ばす。
「ありがとね、ドラコ」
「──!」
何気なく言ったつもりだったけど、ドラコの動きが一瞬だけ止まった。けれど、すぐに何事もなかったかのように肩をすくめ、ドラコは歩き出す。
「礼を言うくらいなら、魔法薬学の腕を磨くことだね」
「うっ……それは努力するよ」
「全く、頼むよ。僕の隣であんな酷い出来を披露されるのは、さすがに耐えられないからね」
「……ちょっと、それは余計!」
ドラコはくつくつと笑いながら、私の前を歩いていく。その背中を追いかけながら、私は少しだけ笑った。
まだセドリックへの気持ちは整理しきれていないけれど、もう少し冷静になれそうな気がする。
「……次の魔法薬学は、もう少し頑張らなくちゃ。」
ドラコと並んで腰を下ろし、私はため息をついた。肌寒い風が吹き抜けるなか、ドラコは暇そうに空を見上げている。
「……で? 何をそんなに落ち込んでるんだか」
「……別に」
「はいはい、嘘だね」
軽くあしらうような口調だったけど、ドラコの視線はどこか探るようだった。
「……さっきも言ったが、ディゴリーのことで悩んでるんだろ」
図星を突かれて、思わずドラコを見た。
「君、本当に分かりやすいよな」
ドラコは小さく鼻で笑うと、組んでいた腕を解いてこちらを見る。
「まあ、大方あいつが他の誰かと仲良くしてるのを見て、勝手に傷ついてるんだろ?」
「……っ」
思い当たる節がありすぎて、何も言えなくなる。
「ほら、やっぱりな」
ドラコは呆れたようにため息をついた。
「バカバカしい。あいつが誰と話そうが、君に何か関係あるのか?」
「……あるよ。だって、セドリックは……」
「なんだ?」
「……なんでもない」
言葉を飲み込む。
ドラコは少しの間こちらを見ていたけど、やがて小さく肩をすくめた。
「まったく。そんなことで落ち込んで、魔法薬学の出来まで酷くなるなんて。」
「……っ、それは関係ないでしょ」
「いや、大いにあるね。あいつのせいで君がぼんやりしてるってことだから」
ドラコはあくびをしながら言う。
「まぁ、勘違いして勝手に落ち込んでるなら、早めにやめておいた方がいい」
「勘違い……?」
「そうさ。大体、君が思ってるほど、あいつは薄情じゃないだろ?」
「……」
「少なくとも、ディゴリーは君を特別扱いしてたよな?」
言われて、思い出す。
いつも私を気にかけてくれて、さりげなく助けてくれるセドリック。
「なのに、ちょっとしたことで『もうダメだ』なんて思うのは、随分と馬鹿げた話じゃないか?」
「……そう、なのかな」
「そうだよ」
ドラコはつまらなそうに言う。
「ま、せいぜい悩むといい。でも、次の魔法薬学はもう少しまともな出来にするんだね」
「……うん」
これがドラコなりの慰めなんだろう。いつものように偉そうな態度を崩さないまま、でも確かに気遣いがあった。
ドラコの言葉を聞いて、ふっと、心が少し軽くなった気がした。
───
ドラコの言葉を反芻しながら、私は空を見上げた。澄んだ空気が頬を撫で、先ほどまで沈んでいた気持ちが少しだけ和らぐ。
「……ねえ、ドラコ」
「ん?」
「ドラコって、意外と優しいよね」
言った瞬間、ドラコが露骨に顔をしかめた。
「は?」
「いや、だって、さっきの言葉とかさ」
「何を言ってるんだか。僕はただ、見ていて気分が悪かっただけだよ」
ドラコはつまらなそうにそっぽを向く。
「それに、君が落ち込んでると、からかい甲斐がないからね」
「……もう、素直じゃないなぁ」
「うるさい」
ドラコはふんと鼻を鳴らしたが、その表情はどこかいつもより柔らかく見えた。
しばらくして、彼は立ち上がると、埃を払うようにローブを整えた。
「そろそろ行くぞ。授業に遅れるのはごめんだからね」
「うん」
私も立ち上がり、少しだけ背筋を伸ばす。
「ありがとね、ドラコ」
「──!」
何気なく言ったつもりだったけど、ドラコの動きが一瞬だけ止まった。けれど、すぐに何事もなかったかのように肩をすくめ、ドラコは歩き出す。
「礼を言うくらいなら、魔法薬学の腕を磨くことだね」
「うっ……それは努力するよ」
「全く、頼むよ。僕の隣であんな酷い出来を披露されるのは、さすがに耐えられないからね」
「……ちょっと、それは余計!」
ドラコはくつくつと笑いながら、私の前を歩いていく。その背中を追いかけながら、私は少しだけ笑った。
まだセドリックへの気持ちは整理しきれていないけれど、もう少し冷静になれそうな気がする。
「……次の魔法薬学は、もう少し頑張らなくちゃ。」