薄青の瞳に溺れて
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「……そろそろ帰るか?」
低く囁かれた声が、夜の静寂に溶ける。
ドラコの腕に抱かれたまま、私はそっとドラコの胸に額を寄せた。
「……もうちょっと、このまま」
「……ったく。」
呆れたように息を吐くドラコの指が、私の髪を優しく梳く。その指先が首筋をかすめた瞬間、ぞくりと背筋が震えた。
「……寒いのか?」
「ち、違う……ただ、くすぐったくて。」
「……へぇ?」
ドラコは小さく笑い、今度は意識的に指を滑らせる。指先が触れるたびに、くすぐったさと違う何かが肌を駆け上がる。
「……そんなに敏感だったか?」
「……そんなことない。」
ふわりとした吐息が耳元をかすめる。
「……こんな夜に、僕の腕の中で、そんな顔して……本当に自覚がない?」
低く掠れた声が、じわりと熱を孕む。
「……どんな顔?」
「さあ。」
ドラコの薄青色の瞳が、月明かりに淡く光る。
その視線を見ただけで、呼吸が浅くなった。
「……君ってやつは。」
小さく息を吐きながら、ドラコの指が私の顎を持ち上げる。
「……本当にかわいいな」
囁くように言いながら、ドラコはゆっくりと唇を寄せる。最初は、触れるだけのキス。
けれど、すぐに深くなり、甘く絡めとられる。
「……っ。」
熱を孕んだ口づけが、逃げ場を奪っていく。
触れられるたび、意識がどんどん溶かされていくようで——。
「……もっと、力を抜け。」
「……でも……っ。」
「何を緊張してる?」
耳元で笑う声が、さらに私の鼓動を速める。
「僕の前では、もっと素直になれ」
「……っ。」
ドラコの手が背中に回り、ぎゅっと引き寄せられる。
密着するほどの距離。ドラコの体温が、服越しに直接肌へと伝わってくる。
「……このまま、帰したくなくなるな」
「え……?」
ドラコの瞳が細められ、優雅な仕草で頬を撫でる。
「……そんな顔してると、さすがの僕でも理性が持たない。」
「……ドラコ。」
ドラコは小さく息を吐き、私の髪にそっと口づけを落とした。
「……帰るぞ。」
「……うん。」
囁かれる声の温度に、まだ心臓が落ち着かない。
けれど、ドラコの腕の中にいる限り、どこまでも甘く、深く溺れてしまいそうだった——。