満月の余波が落ち着いた夜
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ホグワーツを卒業してから数年の時が流れた。
あの満月の余波が落ち着いた夜、ルーピン先生に気持ちを伝えた日から、私は魔法省で自分の道を切り開いてきた。
そして、少しだけ強くなった自分を誇れるようになっていた。
今は魔法省の魔法生物管理部で働いていて、狼人間の支援制度を改善するプロジェクトに携わっている。
あの日の先生の言葉、そして戦場での再会が、私をここまで導いてくれたように思う。
────
1998年5月
ホグワーツの戦いが全てを変えた。
私はまだ学生だったけれど、戦いに参加する決意をして城に戻っていた。
混乱の中、先生を見つけたのは偶然だった。
先生は疲れ果てた顔で、死喰い人のアントニン・ドロホフと対峙していた。
ドロホフの呪文が先生を捉えようとした瞬間、私は我を忘れて飛び出した。
「エクスペリアームス!」
私の叫び声と同時に、ドロホフの杖が宙を舞い、先生は倒れ込む寸前で呪文を避けた。
息を切らしながら先生の側に駆け寄ると、先生は驚いた顔で私を見上げた。
「なまえ…君、なぜここに?」
先生の声は弱々しかったけど、私は涙を堪えて叫んだ。
「先生を死なせたくないから!絶対に守るって決めたんです!」
他の戦士たちがドロホフを押さえ込み、私は先生を安全な場所まで運んだ。
その後、治療を受けて先生は一命を取り留めた。 私は先生の手を握りながら、生き延びてくれたことに胸を撫で下ろした。
────
ホグワーツの戦いから数年、先生がホグズミードでひっそりと暮らしていると知った私は、ずっと再会を夢見ていた。
冬が近づくある日、仕事でホグズミードを訪れる機会があった。
雪がちらつく村を歩いていると、見覚えのある背中が目に入った。少しやつれて、でも変わらない優しさをまとったその姿。
───ルーピン先生だった。
「先生、ルーピン先生!」
思わず声を上げて駆け寄ると、先生は振り返って、少し驚いた顔をした。
その琥珀色の瞳は、昔と変わらず穏やかで、でもどこか疲れが滲んでいた。
「なまえ…?君か、本当に…大きくなったね」
先生はそう言って、懐かしそうに笑った。その笑顔に、胸がぎゅっと締め付けられる。
ホグワーツでの告白、戦場での再会、そして今。 全てが繋がって、私をこの瞬間に導いた。
「先生、お元気でしたか?私、ずっとお会いしたくて…あの戦いで、生き延びてくれて…私、本当に嬉しくて」
言葉が自然と溢れてくる。
先生は少し目を細めて、私を見つめた。
「君が魔法省で頑張ってるって話は聞いてたよ。狼人間の支援だろ?…ありがとう、なまえ。君は本当に、私を救ってくれた。あの戦場で、そして今も」
先生の声は柔らかくて、少しだけ誇らしげだった。
「先生のおかげです。あの時、先生が私の気持ちをちゃんと受け止めてくれたから、私、強くなろうって思えたんです。そして、戦いで先生を助けられたから…また会えるって信じてました」
そう言って、私は一歩近づいた。
先生は少し戸惑ったように後ずさりそうになったけど、でもその場に留まってくれた。
「なまえ、君はもう立派な大人だ。私みたいな古い人間が、君の人生に絡むのは…」
先生がまたあの日の言葉を繰り返そうとしたから、私は慌てて遮った。
「先生、私には関係ないです。昔も今も、先生は私にとって大切な人で、ずっと変わらない。狼人間でも、戦いで傷ついてても、私には全部が先生で…好きなんです」
あの夜と同じ言葉が、また口をついて出た。
でも今度は震えずに、しっかり目を見て言えた。
先生は一瞬言葉を失ったみたいに黙って、それから小さく笑った。
その笑顔は、悲しそうじゃなくて、どこか解放されたみたいだった。
「君は本当に頑固だね、なまえ。…でも、その気持ちが、私を救ってくれる。あの戦場で命を繋いでくれた君が、今度は私の心まで救ってくれるなんて」
先生がそう呟いて、私の手をそっと握った。
その手は昔と同じように温かくて、少し荒れてて、私の心を溶かすようだった。
「私、もう生徒じゃないです。先生と一緒に生きたい。辛いことも楽しいことも全部、貴方と一緒がいい。」
私がそう言うと、先生は目を閉じて深く息をついた。
そして、ゆっくり目を開けて私を見つめた。
「なまえ、君と一緒にいられるなら、私の残りの人生も悪くないかもしれない。…ありがとう、君を待っていてよかった」
先生の声は静かで、でも確かな想いが込められていた。
雪が降り積もるホグズミードの路地で、私たちは初めて手を繋いだまま歩き出した。
年齢差も、先生の過去も、私たちの間にある全てを超えて、二人の想いは一つになった。
あの満月後の夜から始まり、戦場で繋がった長い道のりが、冬の静寂の中で終わりを迎え、新しい物語が始まった。
月明かりの下で、先生の横顔を見ながら、私はそっと微笑んだ。
「ルーピン先生…大好きです」
「私もだよ、なまえ」
先生は私の手をぎゅっと握り返して、優しく笑った。
あの満月の余波が落ち着いた夜、ルーピン先生に気持ちを伝えた日から、私は魔法省で自分の道を切り開いてきた。
そして、少しだけ強くなった自分を誇れるようになっていた。
今は魔法省の魔法生物管理部で働いていて、狼人間の支援制度を改善するプロジェクトに携わっている。
あの日の先生の言葉、そして戦場での再会が、私をここまで導いてくれたように思う。
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1998年5月
ホグワーツの戦いが全てを変えた。
私はまだ学生だったけれど、戦いに参加する決意をして城に戻っていた。
混乱の中、先生を見つけたのは偶然だった。
先生は疲れ果てた顔で、死喰い人のアントニン・ドロホフと対峙していた。
ドロホフの呪文が先生を捉えようとした瞬間、私は我を忘れて飛び出した。
「エクスペリアームス!」
私の叫び声と同時に、ドロホフの杖が宙を舞い、先生は倒れ込む寸前で呪文を避けた。
息を切らしながら先生の側に駆け寄ると、先生は驚いた顔で私を見上げた。
「なまえ…君、なぜここに?」
先生の声は弱々しかったけど、私は涙を堪えて叫んだ。
「先生を死なせたくないから!絶対に守るって決めたんです!」
他の戦士たちがドロホフを押さえ込み、私は先生を安全な場所まで運んだ。
その後、治療を受けて先生は一命を取り留めた。 私は先生の手を握りながら、生き延びてくれたことに胸を撫で下ろした。
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ホグワーツの戦いから数年、先生がホグズミードでひっそりと暮らしていると知った私は、ずっと再会を夢見ていた。
冬が近づくある日、仕事でホグズミードを訪れる機会があった。
雪がちらつく村を歩いていると、見覚えのある背中が目に入った。少しやつれて、でも変わらない優しさをまとったその姿。
───ルーピン先生だった。
「先生、ルーピン先生!」
思わず声を上げて駆け寄ると、先生は振り返って、少し驚いた顔をした。
その琥珀色の瞳は、昔と変わらず穏やかで、でもどこか疲れが滲んでいた。
「なまえ…?君か、本当に…大きくなったね」
先生はそう言って、懐かしそうに笑った。その笑顔に、胸がぎゅっと締め付けられる。
ホグワーツでの告白、戦場での再会、そして今。 全てが繋がって、私をこの瞬間に導いた。
「先生、お元気でしたか?私、ずっとお会いしたくて…あの戦いで、生き延びてくれて…私、本当に嬉しくて」
言葉が自然と溢れてくる。
先生は少し目を細めて、私を見つめた。
「君が魔法省で頑張ってるって話は聞いてたよ。狼人間の支援だろ?…ありがとう、なまえ。君は本当に、私を救ってくれた。あの戦場で、そして今も」
先生の声は柔らかくて、少しだけ誇らしげだった。
「先生のおかげです。あの時、先生が私の気持ちをちゃんと受け止めてくれたから、私、強くなろうって思えたんです。そして、戦いで先生を助けられたから…また会えるって信じてました」
そう言って、私は一歩近づいた。
先生は少し戸惑ったように後ずさりそうになったけど、でもその場に留まってくれた。
「なまえ、君はもう立派な大人だ。私みたいな古い人間が、君の人生に絡むのは…」
先生がまたあの日の言葉を繰り返そうとしたから、私は慌てて遮った。
「先生、私には関係ないです。昔も今も、先生は私にとって大切な人で、ずっと変わらない。狼人間でも、戦いで傷ついてても、私には全部が先生で…好きなんです」
あの夜と同じ言葉が、また口をついて出た。
でも今度は震えずに、しっかり目を見て言えた。
先生は一瞬言葉を失ったみたいに黙って、それから小さく笑った。
その笑顔は、悲しそうじゃなくて、どこか解放されたみたいだった。
「君は本当に頑固だね、なまえ。…でも、その気持ちが、私を救ってくれる。あの戦場で命を繋いでくれた君が、今度は私の心まで救ってくれるなんて」
先生がそう呟いて、私の手をそっと握った。
その手は昔と同じように温かくて、少し荒れてて、私の心を溶かすようだった。
「私、もう生徒じゃないです。先生と一緒に生きたい。辛いことも楽しいことも全部、貴方と一緒がいい。」
私がそう言うと、先生は目を閉じて深く息をついた。
そして、ゆっくり目を開けて私を見つめた。
「なまえ、君と一緒にいられるなら、私の残りの人生も悪くないかもしれない。…ありがとう、君を待っていてよかった」
先生の声は静かで、でも確かな想いが込められていた。
雪が降り積もるホグズミードの路地で、私たちは初めて手を繋いだまま歩き出した。
年齢差も、先生の過去も、私たちの間にある全てを超えて、二人の想いは一つになった。
あの満月後の夜から始まり、戦場で繋がった長い道のりが、冬の静寂の中で終わりを迎え、新しい物語が始まった。
月明かりの下で、先生の横顔を見ながら、私はそっと微笑んだ。
「ルーピン先生…大好きです」
「私もだよ、なまえ」
先生は私の手をぎゅっと握り返して、優しく笑った。
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