ぬくもり
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夜が更けるにつれて酒の勢いも増し、話題はいつしか当時の「甘酸っぱい(?)」恋沙汰へと移っていった。
「そういえばさ、ジャン。訓練兵のとき、ミカサのことあからさまに見すぎだったよね?」
なまえがニヤニヤしながら振ると、ジャンは飲んでいた酒を盛大に吹きかけそうになり、慌てて口元を押さえた。
「〜〜っ!? お、お前、今さらその話蒸し返すなよ! あれは……その、髪が綺麗だなとか、そういう純粋なアレでだな……!」
「はいはい、純粋なアレねぇ」と意地悪く笑うなまえに、ジャンは顔を真っ赤にして「ライナーだって似たようなもんだろ!」と矛先を逸らした。
「ライナーなんて、ヒストリアを見るたびに『結婚したい』って心の声が漏れてたじゃねーか!!」
「……俺は本気だったぞ。ヒストリアは女神だったからな……」
ライナーは懐かしむように遠い目をしてグラスをあおぐ。その重厚な雰囲気に、なまえとジャンは思わずくすくすと笑い声を漏らした。
「ふふ、まあ……私ももう時効だから言える話だけどね」
なまえはグラスの縁を指でなぞりながら、少し悪戯っぽく微笑んだ。
「私、実は当時……ライナーのこと、ちょっと好きだったんだよね」
「……は?」
固まったのはジャンだった。手にしていたグラスがぴたりと止まり、信じられないものを見る目でなまえを凝視する。
「え、ちょっと待てなまえ。初耳なんだが?? なんでライナーなんだよ!? どこに惹かれる要素があったんだよ!?」
「どこって……頼りになるところとか、かっこよかったじゃない。昔の話だし、今なら言ってもいいかなって」
なまえが楽しそうに笑うと、ジャンはあからさまに不機嫌な顔で眉間にしわを寄せ、腕を組んだ。
「面白くねぇ……なんだよそれ、俺の目の前で言うことかよ……」
一方、さっきまで黄昏れていたライナーは、驚きで目を見開いたあと、急に姿勢を正してなまえに向き直った。
「……なまえ、本当か?」
「え? うん、まあ昔の話だけど——」
言い終わるより早く、ライナーが身を乗り出してなまえの両手をガシッと力強く握りしめた。その目は真剣そのものだ。
「決まりだ。よし、結婚しよう」
「ハァッ!??? 何言ってんだッ!!ライナーーーテメェッ!?」
すかさずジャンが立ち上がり、ライナーの肩を掴んで引き剥がそうとする。
「なまえが『好きだった』って言ったのは過去形だろ! 勝手に話進めてんじゃねぇよゴリラ!!」
「ジャン、邪魔をするな! 今なら俺たちの過去を取り戻せる!俺には新しい未来が必要なんだ!」
「都合のいいこと言ってんじゃねぇ!! だいたいなぁ、今なまえの隣にいるのは、お前じゃねぇんだよ!!」
ライナーの真面目な顔での暴走と、本気で焦って嫉妬を爆発させるジャンのやり取りに、なまえはお腹を抱えて笑った。
「ふふっ、二人とも落ち着いてよ! お酒が進みすぎ!」
夜風が窓を揺らす中、おかしくて温かい三人の宴会は、まだまだ終わりそうになかった。
「そういえばさ、ジャン。訓練兵のとき、ミカサのことあからさまに見すぎだったよね?」
なまえがニヤニヤしながら振ると、ジャンは飲んでいた酒を盛大に吹きかけそうになり、慌てて口元を押さえた。
「〜〜っ!? お、お前、今さらその話蒸し返すなよ! あれは……その、髪が綺麗だなとか、そういう純粋なアレでだな……!」
「はいはい、純粋なアレねぇ」と意地悪く笑うなまえに、ジャンは顔を真っ赤にして「ライナーだって似たようなもんだろ!」と矛先を逸らした。
「ライナーなんて、ヒストリアを見るたびに『結婚したい』って心の声が漏れてたじゃねーか!!」
「……俺は本気だったぞ。ヒストリアは女神だったからな……」
ライナーは懐かしむように遠い目をしてグラスをあおぐ。その重厚な雰囲気に、なまえとジャンは思わずくすくすと笑い声を漏らした。
「ふふ、まあ……私ももう時効だから言える話だけどね」
なまえはグラスの縁を指でなぞりながら、少し悪戯っぽく微笑んだ。
「私、実は当時……ライナーのこと、ちょっと好きだったんだよね」
「……は?」
固まったのはジャンだった。手にしていたグラスがぴたりと止まり、信じられないものを見る目でなまえを凝視する。
「え、ちょっと待てなまえ。初耳なんだが?? なんでライナーなんだよ!? どこに惹かれる要素があったんだよ!?」
「どこって……頼りになるところとか、かっこよかったじゃない。昔の話だし、今なら言ってもいいかなって」
なまえが楽しそうに笑うと、ジャンはあからさまに不機嫌な顔で眉間にしわを寄せ、腕を組んだ。
「面白くねぇ……なんだよそれ、俺の目の前で言うことかよ……」
一方、さっきまで黄昏れていたライナーは、驚きで目を見開いたあと、急に姿勢を正してなまえに向き直った。
「……なまえ、本当か?」
「え? うん、まあ昔の話だけど——」
言い終わるより早く、ライナーが身を乗り出してなまえの両手をガシッと力強く握りしめた。その目は真剣そのものだ。
「決まりだ。よし、結婚しよう」
「ハァッ!??? 何言ってんだッ!!ライナーーーテメェッ!?」
すかさずジャンが立ち上がり、ライナーの肩を掴んで引き剥がそうとする。
「なまえが『好きだった』って言ったのは過去形だろ! 勝手に話進めてんじゃねぇよゴリラ!!」
「ジャン、邪魔をするな! 今なら俺たちの過去を取り戻せる!俺には新しい未来が必要なんだ!」
「都合のいいこと言ってんじゃねぇ!! だいたいなぁ、今なまえの隣にいるのは、お前じゃねぇんだよ!!」
ライナーの真面目な顔での暴走と、本気で焦って嫉妬を爆発させるジャンのやり取りに、なまえはお腹を抱えて笑った。
「ふふっ、二人とも落ち着いてよ! お酒が進みすぎ!」
夜風が窓を揺らす中、おかしくて温かい三人の宴会は、まだまだ終わりそうになかった。
