序章②
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副長・紗己ちゃん観察生活○日目――
ここ数日、仕事の合間や非番の日を利用して、二人の事を探っている。
本当に二人は付き合っているのだろうか? 逢引をしていたりだとか、主だった行動は一切見えてこない。
それならば、俺が目撃したあの夜の現場は、一体なんだったんだろう。あれはどう考えてもヤッていたに違いないのに・・・・・・。
俺は、確信がほしい。何せ、彼女をここに連れてきたのは俺なのだから。
そうだ、俺には責任が・・・いや、責任なら局長じゃねえ?
俺は、知り合いの知り合いの知り合いから頼まれただけで、ここで働くことを了承したのは局長じゃん!
大体さあ、部下の尻拭いは上司の仕事だろ? 俺、関係ないじゃん!!
そんなことを思いながら、俺は今日も二人を見張る。
副長・紗己ちゃん観察生活○日目――
今日は、思い切って紗己ちゃんに突っ込んでみることにした。
周りに人がいないのを見計らって、俺は彼女に一つ質問をした。今、付き合っている人はいるのかと。
だが彼女は、小首を傾げて「いません」と答えた。嘘を言っているようにも見えなかった。
それならばと、俺は核心を突く。今、好きな人はいるのかと。
すると彼女は、数秒の間を置いた後に、こう答えた。
「わからないんです」
いや、そんなん言われても俺だってわかんないしね?
俺もどう答えていいかわからずに困っていると、彼女は逆に俺に質問をしてきた。
――好きかどうかの見極めって、なんですか? 憧れとどう違うんですか?
真剣な表情で言われた。この子、ひょっとして・・・すっげえ鈍いんじゃないの?
おまけに、山崎さんは好きな人いるんですか、と訊かれた。
いねーよ! 監察なんてやってっと、そんな機会全然ねーよっ!可哀想だとか思ってくれんなら、誰か女の子紹介してくれよ!!
そんな事を思いながら、俺は今日も二人を見張る。
副長・紗己ちゃん観察生活○日目――
今日は副長と一緒に動くことが多かった。
これは二人の関係を探るのにはチャンスだ。この人は結構ボロが出やすいからな。そう思って、俺はカマをかけてみた。
――紗己ちゃんって、誰か好きな人いるんですかね?
わざと小さめの声で独り言のように言ってみたが、反応は上々。副長は飲んでいた缶コーヒーで咽ていた。なんとわかりやすい男だろう。
ばっ、いきなり何言ってんだ! おお俺がんなこと知るわけねーだろっ!?
本当にわかりやすい男だ。何かしらの関係があると、自ら白状しているようなものだ。俺は、またカマをかけた。
――彼女、結構モテるんですよー。隊士の中でも、気になってるヤツも多い・・・
言ってから、俺はひどく後悔した。
副長は、さっきまでの思春期の男子中学生のような態度から一変、まさに鬼の形相で俺に掴みかかった。
ふざけんな真選組隊士たる者が恋愛なんぞにうつつ抜かしてんじゃねーよ! そいつらの名前教えろ士道不覚悟で俺がたたっ斬ってやる! と物凄い勢いで捲くし立てた。
何故俺がボコボコに殴られなきゃならないんだ。理不尽すぎる。
そんな事を思いながら、俺は今日も二人を見張る。
ここ数日、仕事の合間や非番の日を利用して、二人の事を探っている。
本当に二人は付き合っているのだろうか? 逢引をしていたりだとか、主だった行動は一切見えてこない。
それならば、俺が目撃したあの夜の現場は、一体なんだったんだろう。あれはどう考えてもヤッていたに違いないのに・・・・・・。
俺は、確信がほしい。何せ、彼女をここに連れてきたのは俺なのだから。
そうだ、俺には責任が・・・いや、責任なら局長じゃねえ?
俺は、知り合いの知り合いの知り合いから頼まれただけで、ここで働くことを了承したのは局長じゃん!
大体さあ、部下の尻拭いは上司の仕事だろ? 俺、関係ないじゃん!!
そんなことを思いながら、俺は今日も二人を見張る。
副長・紗己ちゃん観察生活○日目――
今日は、思い切って紗己ちゃんに突っ込んでみることにした。
周りに人がいないのを見計らって、俺は彼女に一つ質問をした。今、付き合っている人はいるのかと。
だが彼女は、小首を傾げて「いません」と答えた。嘘を言っているようにも見えなかった。
それならばと、俺は核心を突く。今、好きな人はいるのかと。
すると彼女は、数秒の間を置いた後に、こう答えた。
「わからないんです」
いや、そんなん言われても俺だってわかんないしね?
俺もどう答えていいかわからずに困っていると、彼女は逆に俺に質問をしてきた。
――好きかどうかの見極めって、なんですか? 憧れとどう違うんですか?
真剣な表情で言われた。この子、ひょっとして・・・すっげえ鈍いんじゃないの?
おまけに、山崎さんは好きな人いるんですか、と訊かれた。
いねーよ! 監察なんてやってっと、そんな機会全然ねーよっ!可哀想だとか思ってくれんなら、誰か女の子紹介してくれよ!!
そんな事を思いながら、俺は今日も二人を見張る。
副長・紗己ちゃん観察生活○日目――
今日は副長と一緒に動くことが多かった。
これは二人の関係を探るのにはチャンスだ。この人は結構ボロが出やすいからな。そう思って、俺はカマをかけてみた。
――紗己ちゃんって、誰か好きな人いるんですかね?
わざと小さめの声で独り言のように言ってみたが、反応は上々。副長は飲んでいた缶コーヒーで咽ていた。なんとわかりやすい男だろう。
ばっ、いきなり何言ってんだ! おお俺がんなこと知るわけねーだろっ!?
本当にわかりやすい男だ。何かしらの関係があると、自ら白状しているようなものだ。俺は、またカマをかけた。
――彼女、結構モテるんですよー。隊士の中でも、気になってるヤツも多い・・・
言ってから、俺はひどく後悔した。
副長は、さっきまでの思春期の男子中学生のような態度から一変、まさに鬼の形相で俺に掴みかかった。
ふざけんな真選組隊士たる者が恋愛なんぞにうつつ抜かしてんじゃねーよ! そいつらの名前教えろ士道不覚悟で俺がたたっ斬ってやる! と物凄い勢いで捲くし立てた。
何故俺がボコボコに殴られなきゃならないんだ。理不尽すぎる。
そんな事を思いながら、俺は今日も二人を見張る。