2005年6月
「随分と喧嘩慣れしてるみたいだね」
ズゴっと音を立ててパックジュースが空になったことを主張する。
「げとーくんこそ、その形で喧嘩してねえなんて冗談通じないだろ」
夏油を見上げるその額には大きめのガーゼが貼り付いている。
出血は多かったものの傷自体は大した事は無いと言って術式による治療を断り、通常の治療を受けたらしい。
「否定はしないよ」
「下手に誤魔化さねえところがいいな」
「大堰くんは思ったよりも口が悪いね」
想定外だったのか咥えていたストローが口から離れた。
幸い床に落ちる前に掴めはしたが、慌てて掴んだ為にパックがひしゃげた。中が空でよかった。
「世那でいいぜ。
君付けとか似合わねえったらねえわ」
「なら私も、」
「よろしく傑、仲良くやろうぜ」
心の底から嬉しそうな声と不釣り合いではあるが思ったより表情は豊かなのかもしれない。
「俺ん時と態度違いすぎるだろ」
「あー?んなこたねえだろ」
「あるーありますー」
「五条のボンボンは面倒くせえな」
大堰を挟むように並んだ五条の端正な顔にも大きなガーゼが張り付いていた。
治療しなかったのか、断られたのか、恐らくは後者だろう。家入は偶に面倒くさがる事がある。
「なんだ、かまちょか?
でけえ図体の割に可愛いなお前」
「悟」
「はいはい、さとる、悟な。
つーか、オレを挟むな!巨人どもめ!!」
「世那は小さいな」
「平・均・身・長!」
パックジュースは今度こそぺったんこに潰れた。
人数は少ないながらも中々濃いメンツが揃ったものだ。
ズゴっと音を立ててパックジュースが空になったことを主張する。
「げとーくんこそ、その形で喧嘩してねえなんて冗談通じないだろ」
夏油を見上げるその額には大きめのガーゼが貼り付いている。
出血は多かったものの傷自体は大した事は無いと言って術式による治療を断り、通常の治療を受けたらしい。
「否定はしないよ」
「下手に誤魔化さねえところがいいな」
「大堰くんは思ったよりも口が悪いね」
想定外だったのか咥えていたストローが口から離れた。
幸い床に落ちる前に掴めはしたが、慌てて掴んだ為にパックがひしゃげた。中が空でよかった。
「世那でいいぜ。
君付けとか似合わねえったらねえわ」
「なら私も、」
「よろしく傑、仲良くやろうぜ」
心の底から嬉しそうな声と不釣り合いではあるが思ったより表情は豊かなのかもしれない。
「俺ん時と態度違いすぎるだろ」
「あー?んなこたねえだろ」
「あるーありますー」
「五条のボンボンは面倒くせえな」
大堰を挟むように並んだ五条の端正な顔にも大きなガーゼが張り付いていた。
治療しなかったのか、断られたのか、恐らくは後者だろう。家入は偶に面倒くさがる事がある。
「なんだ、かまちょか?
でけえ図体の割に可愛いなお前」
「悟」
「はいはい、さとる、悟な。
つーか、オレを挟むな!巨人どもめ!!」
「世那は小さいな」
「平・均・身・長!」
パックジュースは今度こそぺったんこに潰れた。
人数は少ないながらも中々濃いメンツが揃ったものだ。