ごめん寝シリーズ
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【ルーファウスver】
私は今とんでもなく落ち込んでます。
任務に失敗してめちゃくちゃ怒られました。
何で先輩達みたいにスマートにカッコよく任務完了、って出来ないんだろ。
あーあ、流石に凹む。情けなくて消えちゃいたい。
あ、涙出てきた…どうしよ。もういいや、今誰もいないし泣いちゃおう。
泣いてスッキリしたら、また頑張ろう。
***
ふわふわ、浮いたような感覚が纏わりついて現実と夢現の間を彷徨っているようだ。
…あれ?私、何してたんだっけ。
ミスして、主任に怒られて、凹んで、蹲って反省してたら何だか眠く…。
まで考えたところで一気に意識が現実に引き戻された。
やば、私、寝てた…!急いで起きなきゃ!
しかし身体を起こそうとしても、何故か身体が浮いている感覚が続いている。
これは、誰かに抱きかかえられているような、感じ?
恐る恐る目を開けてみると、まず見えたのは白い天井と、思いがけない人物の顔。
「え…しゃ、社長!?」
「あぁ、起きたか。」
待って待って待って、私オフィスにいたよね?
な、なんで。社長が私を横抱きにしているんでしょうか?
そして何処に向かう気なんでしょうか…?
「タークスのオフィスに向かえばお前が丸く蹲っているのが見えてな。」
体調不良と判断して救護室に向かっている、との事。
「あ、あの、すみません、私大丈夫ですから…っ」
「そうなのか?僅かだが泣き跡が見えた。それだけ苦しいのかと思ったぞ。」
良く見てらっしゃいますね…居眠りの醜態だけでなく泣き跡まで見られて恥ずかしさでどうにかなりそうなんですけど。
あぁ、それにしてもこの人は私を心配してわざわざ自らの手で抱き上げてくれているんだ…。
もう大丈夫って言ってるのにまだ私を降ろそうとしない。
神羅の社長様にこんなことさせて、主任に見つかったら怒られるところではない気がするけど、正直ちょっと、嬉しくなるから困る。
「社長、ありがとうございます。ご心配かけてすみません…」
「ふっ、礼を言われるようなことは何もしていない。」
「いやまさに今しているんですけど…」
狙っているのかはたまた天然なのか、紳士な態度はもはや完璧で感心する。
「んで、そろそろ降ろしてもらえたら助かるのですが…」
「なんだ、私に抱かれるのは嫌か」
「だか…っ?!いやそういうわけでは!」
「なら黙って大人しくしているんだな。」
何も無いとも限らんだろう、と言いくるめられて結局降ろされることなく救護室まで連れて行ってもらうことに。
今更、泣き寝入りしてただけなんて、言えたもんじゃない…。
静かに身を任せていると、社長が軽く微笑んでこう言った。
「ふっ、素直な方が可愛いぞ」
「…っ!!」
なんだこの殺し文句は!
美麗な微笑みでそんなこと言われたら心臓が幾つあってももたないよ!
…でも社長にお姫様抱っこしてもらうって、結構貴重な体験なんじゃ?
何だか得した気分になったので、もうちょっと甘えることにします!
すみません社長!!
ちゃんちゃん