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( 年に一度は雨 )
「あーぁ、雨、止まないね。」
しとしとと降り続ける雨を窓からぼんやりと眺めている彼女がそう言葉を洩らした。
「今日、七夕なのに、織姫と彦星、会えないのかな。」
可哀そうだなぁ、と自分のことのように感傷的な表情をしている彼女を後ろから抱きしめた。
「おいおい、今、ナニしてるか分かってる?」
俺のをしっかり咥えておきながら他の男のこと考えるって、どーいう神経してんのかな、と。
ちょっとムカついたから強めに奥を刺激すれば、甘い声がたちまち悲鳴交じりの嬌声に変わる。
そうそう、それがたまらない。
「七夕くらい、雲がある方がいいんじゃねーの?」
腰の動きを止めずに声をかけても、まともな返事は返ってこないのに、そんなことは気にせずに言葉を続けた。
「彦星と織姫だって、こーゆーことしてるとこ見られたくねーだろ」
やってんのかは知らねーけど。と最後に付け加えて言っても、やっぱり返事はない。
そりゃそうだよな、もう、限界そう。
んじゃ、雨が俺らを隠してくれている間に、たーんと味わっておかなきゃな、と。
一年に一度、とかは俺には無理だけど。
<end>