世界観

【西の島コマンダル】

分断された4つの島の中で一番大きく、一番多くの有力貴族が住まう島。だが分断戦争の真っ只中に闇の勢力に占領された為、ほとんどの住民が悪魔や魔族などである。しかし南側は辛うじて東の勢力が奪還して守り抜き、巨大な鋼鉄の壁を境にしてその地域のみ人間や他の種族が住んでいる。南側の住民達の中には闇の勢力に対抗する者達が住んでいる事もあって、占領された地域の奪還に意欲を見せている。


《アヴェンジット》…島の南側に位置する、コマンダルで一番大きな街であり海に面する街。元々は分断戦争にて島の南側を取り戻した際に、残りの領土をも奪還しようと当時の有力貴族と戦士達が設置したキャンプ地だった。戦争が終わった後に生き残った住民達も集まって守りも固め、自然と都市レベルの街となって武装した自警団が巡回している姿がよく見られる様になった。この事から“逆襲拠点都市”と呼ばれている。

☆ジャスティスギルド…アヴェンジットの北側に位置するギルド。ここを経営するマスターが分断戦争に参加した戦士の末裔という事で、訪れる客層は闇の勢力に占領された他の地域を取り戻す事に意欲を持った者達ばかりである。また情報交換の場としても有名であり、有力貴族が訪れる事もある。おまけに聖冥諸島で指名手配されている人物やモンスターは、全てここの掲示板を利用して掲載されている為、賞金稼ぎも立ち寄られている。

☆エンシューズコロシアム…アヴェンジットの中央辺りに位置する円型の闘技場。武道や魔法の最強決定戦を行うだけでなく、電脳空間(バーチャルスペース)から転送された魔物―バーチャルモンスターをひたすら倒し続ける勝ち抜きバトルも行われており、大いに盛り上がっている。一般客だけでなく貴族も観戦に来る事がある。


《デイビットウォール》…分断後に光の勢力が取り戻した島の南側と、闇の勢力に占領されたままの西側や東側と中央部の境に建設された巨大な鋼鉄の壁。アヴェンジットがまだ街として発展していない時代、すなわちキャンプ地だった時代にデイビットと呼ばれる建設者が当時の住民を守る為に建設し、その名前がそのままこの壁の名に冠された。高さ100m、幅は10kmを超えるとされており、階段も梯子もない為地上からこの壁を乗り越えるのは不可能と云われる。更に空中からの襲撃対策として多くの監視カメラとレーザーを用いた対空用のトラップを設置した事により今まで闇の勢力が南側を襲撃したというケースは一度もない。最近はジャスティスギルドを通して他の地域を取り戻すべく立ち向かう傭兵や冒険家達が増え始めた事を受け、小型の輸送機や風属性の補助魔法を用いて越えている。しかしそれには通行許可証が必須となっており、入手方法はこの壁の管理を任されたデイビットの子孫である有力貴族を通して発行して貰う必要がある。
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