ヤラズノアメ
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「ずっと気になってたんだけどさぁ。」
「なんですの。」
「何で片目だけ隠してるの?」
初めて会ったその日から、ずっとずーっと気になって仕様がなかった。
オシャレのつもり?いや、アラシヤマがそんなこと意識するとは思えない。
じゃあ何のため?色々理由を想像してみたが、どれもしっくりこない。
というか視野が狭くて危なくないか?視力が偏ったりしないのだろうか?などと勝手に心配していたりする。
「そないなこと急に聞かれても・・特に理由なんかありしまへんわ。」
「本当?だったら普通の髪型で良いじゃん。見づらくないの?」
「ま、まぁ・・そうやけども。」
あまりにも追求されすぎて、段々声が小さくなる。
今まで、こんなにも自分自身について聞かれたことが無かったせいか、どうにも尻こそばゆい。
「もしかして、どうしても言えない理由でもあるとか・・?」
息を呑みながら口を覆う仕草をするナルに、わざとらしさを感じる。
「もしかして・・」
「なんやの。」
「その右目が出でる時、何かが発動するの?」
「は?」
「その右目に宿りし何かのせいで目が疼いちゃってるの?」
「ちょ、ナルはん?さっきからなんやの。」
「何かと契約しちゃった?もしくは目玉のおやっさん的なものでも隠して・・」
「ストーーップ!!」
怒涛の質問攻めに待ったをかける。
「さっきから聞いてたら随分と好き勝手言わはりますな・・あんさん、わてを何やと思てはるん?そないな厨二病やら妖怪的な設定はありしまへん!」
顔を真っ赤にしながら、必死に否定をする。
だがナルにはそれすら言い訳をしているようにしか見えない。
「・・わかった。」
「せやからわては・・へ?」
「だから、わかったよ。アラシヤマくん。」
「え、あ!やっと分かってくれたん?それならかまへんのやけど・・」
「なんかさ、私デリカシー無かったよね・・もう聞かないから。アラシヤマくんが話したくなったら言って?いつでも聞くから。心の準備しておくから。」
「分かってへんやん、このお人。」
結局ナルの誤解を解くことをできずに、これ以上の弁解を放棄するアラシヤマであった。
-------
「もしかして、」
「なんやの。」
「前に言ってた特異体質って、まさか契約によるものでは・・」
「たいがいにしいや。」
「なんですの。」
「何で片目だけ隠してるの?」
初めて会ったその日から、ずっとずーっと気になって仕様がなかった。
オシャレのつもり?いや、アラシヤマがそんなこと意識するとは思えない。
じゃあ何のため?色々理由を想像してみたが、どれもしっくりこない。
というか視野が狭くて危なくないか?視力が偏ったりしないのだろうか?などと勝手に心配していたりする。
「そないなこと急に聞かれても・・特に理由なんかありしまへんわ。」
「本当?だったら普通の髪型で良いじゃん。見づらくないの?」
「ま、まぁ・・そうやけども。」
あまりにも追求されすぎて、段々声が小さくなる。
今まで、こんなにも自分自身について聞かれたことが無かったせいか、どうにも尻こそばゆい。
「もしかして、どうしても言えない理由でもあるとか・・?」
息を呑みながら口を覆う仕草をするナルに、わざとらしさを感じる。
「もしかして・・」
「なんやの。」
「その右目が出でる時、何かが発動するの?」
「は?」
「その右目に宿りし何かのせいで目が疼いちゃってるの?」
「ちょ、ナルはん?さっきからなんやの。」
「何かと契約しちゃった?もしくは目玉のおやっさん的なものでも隠して・・」
「ストーーップ!!」
怒涛の質問攻めに待ったをかける。
「さっきから聞いてたら随分と好き勝手言わはりますな・・あんさん、わてを何やと思てはるん?そないな厨二病やら妖怪的な設定はありしまへん!」
顔を真っ赤にしながら、必死に否定をする。
だがナルにはそれすら言い訳をしているようにしか見えない。
「・・わかった。」
「せやからわては・・へ?」
「だから、わかったよ。アラシヤマくん。」
「え、あ!やっと分かってくれたん?それならかまへんのやけど・・」
「なんかさ、私デリカシー無かったよね・・もう聞かないから。アラシヤマくんが話したくなったら言って?いつでも聞くから。心の準備しておくから。」
「分かってへんやん、このお人。」
結局ナルの誤解を解くことをできずに、これ以上の弁解を放棄するアラシヤマであった。
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「もしかして、」
「なんやの。」
「前に言ってた特異体質って、まさか契約によるものでは・・」
「たいがいにしいや。」