ヤラズノアメ
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「こんにちはー。」
「はーい。って八百屋のおばちゃん、いらっしゃーい。」
大きな声で現れたのは近所の八百屋のおばちゃんだ。
時々お店に来ては世間話をして帰っていく。
たまーに本を買っていってくれることもある。
「ナルちゃん、どお?お店は繁盛してる?」
「見ての通りです・・」
「あらあら!」
豪快にアハハハと笑うおばちゃんに、悩みとかなさそうでいいなぁと小さく毒づく。
「ナルはん、お客さんどすか?」
「あらどちら様?このイケメンくんは!」
奥から顔を出したアラシヤマを見て、途端にテンションが上がるおばちゃん。
トキメキを失いつつある世のおば様方にとってイケメンとは目の保養なのだろう。
「あぁ、彼はアラシヤマくん。訳あって住み込みで働いてもらってるんですよ。」
「もうっ!どこでこんなイケメン捕まえてきたのよぉ。ナルちゃんも隅に置けないわねぇ!」
「いや、そうではなくて・・」
なんか変な勘違いされている。
訂正するにも聞いてくれる気がしない。
「お初お目にかかります、アラシヤマどす。よろしゅう。」
「まぁ、アラシヤマくんっていうの?京都の方かしら。よろしくねぇ。あ、アラシくんって呼ばせてもらうわねぇ!」
「へ、へぇ・・」
おばちゃんの勢いに圧倒されているアラシヤマ。
フォローを入れたいところだが、矢継ぎ早に趣味は?好きな食べ物は?と繰り出される質問に、ナルの入る余地はなさそうだ。
「しゅ、趣味は腹話術。好きな食べ物はお茶漬けどす・・」
「あらあら可愛いわねぇ!今度見せてちょーだいよ、腹話術!」
「へぇ、機会があれば・・」
やるんかい。機会があればやるんかい、と心の中で二度ツッコミを入れる。
「っと、いけないいけない!そろそろ帰らなきゃ父ちゃんに叱られちゃうわぁ。じゃあね!アラシくん、ナルちゃん。また来るわね〜」
「はぁ、さよならぁ。」
「おおきに。」
嵐のように去って行ったおばちゃんに、呆然とする二人であった。
--------
「ねえ、アラシヤマくん。」
「なんですの。」
「うちで客寄せパンダやってくれない?その顔フル活用で。」
「人を何やと思うてはるの。」
「はーい。って八百屋のおばちゃん、いらっしゃーい。」
大きな声で現れたのは近所の八百屋のおばちゃんだ。
時々お店に来ては世間話をして帰っていく。
たまーに本を買っていってくれることもある。
「ナルちゃん、どお?お店は繁盛してる?」
「見ての通りです・・」
「あらあら!」
豪快にアハハハと笑うおばちゃんに、悩みとかなさそうでいいなぁと小さく毒づく。
「ナルはん、お客さんどすか?」
「あらどちら様?このイケメンくんは!」
奥から顔を出したアラシヤマを見て、途端にテンションが上がるおばちゃん。
トキメキを失いつつある世のおば様方にとってイケメンとは目の保養なのだろう。
「あぁ、彼はアラシヤマくん。訳あって住み込みで働いてもらってるんですよ。」
「もうっ!どこでこんなイケメン捕まえてきたのよぉ。ナルちゃんも隅に置けないわねぇ!」
「いや、そうではなくて・・」
なんか変な勘違いされている。
訂正するにも聞いてくれる気がしない。
「お初お目にかかります、アラシヤマどす。よろしゅう。」
「まぁ、アラシヤマくんっていうの?京都の方かしら。よろしくねぇ。あ、アラシくんって呼ばせてもらうわねぇ!」
「へ、へぇ・・」
おばちゃんの勢いに圧倒されているアラシヤマ。
フォローを入れたいところだが、矢継ぎ早に趣味は?好きな食べ物は?と繰り出される質問に、ナルの入る余地はなさそうだ。
「しゅ、趣味は腹話術。好きな食べ物はお茶漬けどす・・」
「あらあら可愛いわねぇ!今度見せてちょーだいよ、腹話術!」
「へぇ、機会があれば・・」
やるんかい。機会があればやるんかい、と心の中で二度ツッコミを入れる。
「っと、いけないいけない!そろそろ帰らなきゃ父ちゃんに叱られちゃうわぁ。じゃあね!アラシくん、ナルちゃん。また来るわね〜」
「はぁ、さよならぁ。」
「おおきに。」
嵐のように去って行ったおばちゃんに、呆然とする二人であった。
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「ねえ、アラシヤマくん。」
「なんですの。」
「うちで客寄せパンダやってくれない?その顔フル活用で。」
「人を何やと思うてはるの。」