うちよそ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アイドルが好きだ。人の身で、神様みたいなことをする者たち。
誰をも救ってくれる。そんな存在。
「今日も元気だ。担当が尊い」
「はいはい」
澪川四季の台詞を、軽く受け流す小林宜嗣。
四季は、毎日楽しそうに生きている。闇なんてないみたいだ。病みなんてないのだろう。
「ずっと女の子追いかけてるな、四季」
「アレ? 言ってなかったっけ? 俺、男のアイドルも好きだぞ?」
「初耳……!」
この人とか、あの人とか。説明を始める四季。
「今度、宜嗣に歌ってほしい男アイドルソングのプレイリスト送ったるからな!」
「そんなのあるのか」
「あるよ!」
四季は、いつもの笑みを浮かべて言った。
「アイドルは、この世の光なんだ! 人生の灯火。星明かり。誰にだって、ひとりは自分に合うアイドルがいるはずだ」
熱弁している。
宜嗣は、アイドルに特別思い入れはないが、あの四季がこんなに真摯に語ることには興味があった。
「喜びにも悲しみにも、アイドルは寄り添ってくれる。そっと背中を押してくれる。素晴らしいぜ、アイドルは!」
アイドルは、ファンに希望を与える。ファンは、アイドルに勇気を与える。そんな双方向のやり取りを、四季は愛していた。
生涯、君たちを推させてほしい。ずっと、俺を元気付けてほしい。俺が、君たちを輝くステージに押し上げるから、俺のことを応援してくれ。
さあ、ハートに火を着けて。
澪川四季の人生は、アイドルと家族と友人と仲間に彩られている。それは、美しい薔薇色の世界。
「宜嗣もさ、誰かにとってはアイドルだと思うぜ」
「俺は、そんな大層なものじゃない」
「いいや、そうだね。お前のがんばりに救われてる奴が、必ずいる」
四季は断言した。お世辞ではない。何か裏があるワケでもない。正真正銘の、心からの賛辞だ。
「四季、ありがとう」
「いいってことよ! 俺はさ、アイドルみてぇに生きたい。誰かが、悲しんでたり、寂しかったりしたら、俺を呼んでほしい。呼んでくれたら、どこへでも駆け付けるぜ!」
澪川四季の指針。それが、アイドル。
「秋津隊のムードメーカーだしな、四季くんは」
「自分で言うなよ」
少し呆れながら笑う宜嗣。
これで、ナンパ気質さえなければなぁ。なんて、思わなくもない。
そもそも、モテたいのって、なんで?
「四季、どうしてモテたいの?」
「ちやほやされてぇから!」
「訊くんじゃなかった…………」
今までの情熱的な語りが台無しである。
澪川四季は、やはり澪川四季なのであった。
誰をも救ってくれる。そんな存在。
「今日も元気だ。担当が尊い」
「はいはい」
澪川四季の台詞を、軽く受け流す小林宜嗣。
四季は、毎日楽しそうに生きている。闇なんてないみたいだ。病みなんてないのだろう。
「ずっと女の子追いかけてるな、四季」
「アレ? 言ってなかったっけ? 俺、男のアイドルも好きだぞ?」
「初耳……!」
この人とか、あの人とか。説明を始める四季。
「今度、宜嗣に歌ってほしい男アイドルソングのプレイリスト送ったるからな!」
「そんなのあるのか」
「あるよ!」
四季は、いつもの笑みを浮かべて言った。
「アイドルは、この世の光なんだ! 人生の灯火。星明かり。誰にだって、ひとりは自分に合うアイドルがいるはずだ」
熱弁している。
宜嗣は、アイドルに特別思い入れはないが、あの四季がこんなに真摯に語ることには興味があった。
「喜びにも悲しみにも、アイドルは寄り添ってくれる。そっと背中を押してくれる。素晴らしいぜ、アイドルは!」
アイドルは、ファンに希望を与える。ファンは、アイドルに勇気を与える。そんな双方向のやり取りを、四季は愛していた。
生涯、君たちを推させてほしい。ずっと、俺を元気付けてほしい。俺が、君たちを輝くステージに押し上げるから、俺のことを応援してくれ。
さあ、ハートに火を着けて。
澪川四季の人生は、アイドルと家族と友人と仲間に彩られている。それは、美しい薔薇色の世界。
「宜嗣もさ、誰かにとってはアイドルだと思うぜ」
「俺は、そんな大層なものじゃない」
「いいや、そうだね。お前のがんばりに救われてる奴が、必ずいる」
四季は断言した。お世辞ではない。何か裏があるワケでもない。正真正銘の、心からの賛辞だ。
「四季、ありがとう」
「いいってことよ! 俺はさ、アイドルみてぇに生きたい。誰かが、悲しんでたり、寂しかったりしたら、俺を呼んでほしい。呼んでくれたら、どこへでも駆け付けるぜ!」
澪川四季の指針。それが、アイドル。
「秋津隊のムードメーカーだしな、四季くんは」
「自分で言うなよ」
少し呆れながら笑う宜嗣。
これで、ナンパ気質さえなければなぁ。なんて、思わなくもない。
そもそも、モテたいのって、なんで?
「四季、どうしてモテたいの?」
「ちやほやされてぇから!」
「訊くんじゃなかった…………」
今までの情熱的な語りが台無しである。
澪川四季は、やはり澪川四季なのであった。