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友人である高垣楓と、私の家で、お酒を飲んでいた時のことだ。
楓は、日本酒を飲み、頬がほんのりと赤くなっている。
つまみは、銀杏と炙りイカだ。
ふたりで飲むのは、本当に久し振りのことで、私はとても嬉しい。
「私、プロデューサーのことが好きかもしれないの。ううん、好き、なんだと思う」
楓が、呟くように言った。
「えっ!?」
青天の霹靂。
楓と恋の話をするなんて、いつ以来だろう?
しかも、相手がプロデューサーときた。
アイドルとプロデューサーの恋愛、か。なかなかに前途多難そうだ。
けれど、私は。
「私、応援する!」
「……ありがとう」
楓は、柔らかく微笑んだ。私は、楓のこの笑顔が大好きである。女神の微笑を思わせる、この笑顔を見せたら、彼女の想い人もイチコロではないかと思う。
「脈はありそう?」
「アイドルとして、人間として大切に接してもらってるけど、恋愛的には、どうかな……」
楓の、オッドアイは神秘的で美しいし、左目の下にある泣き黒子はチャーミングだ。中身は、ちょっとイタズラ好きなところやダジャレ好きなところがあり、見た目とのギャップが愛らしいと思う。
そんな彼女が片想いだなんて。世界は不思議だ。
「たまには、ドキッとさせようと思ってイタズラを仕掛けるけど、大人な対応をされて、それで終わり」
「理性的な人なんだねぇ」
「そんなところも、好きだけどね」
「そっかぁ。でも、内心ではドキドキしてるかもよ? 私なら、する」
「本当? じゃあ、続けてみようかな」
「いやいや、イタズラだけしててもダメだからね? いずれは告白した方がいいと思うよ?」
私は、ピッと楓を指差して言う。
楓は、少したじろいだ様子で、言葉を紡いだ。
「告白、かぁ。ふふふ、プロデューサー、びっくりするだろうなぁ」
「びっくりして、その後、ドキドキするかもね」
「そうだといいなぁ」
「がんばれ、楓」
「うん、がんばる」
それからは、私が楓がプロデューサーを意識し始めたきっかけやら、なんやらを訊くうちに、あっという間に時は過ぎて。私たちは今宵の酒宴を、充分に楽しんだ。
彼女の恋が、叶いますように。
楓は、日本酒を飲み、頬がほんのりと赤くなっている。
つまみは、銀杏と炙りイカだ。
ふたりで飲むのは、本当に久し振りのことで、私はとても嬉しい。
「私、プロデューサーのことが好きかもしれないの。ううん、好き、なんだと思う」
楓が、呟くように言った。
「えっ!?」
青天の霹靂。
楓と恋の話をするなんて、いつ以来だろう?
しかも、相手がプロデューサーときた。
アイドルとプロデューサーの恋愛、か。なかなかに前途多難そうだ。
けれど、私は。
「私、応援する!」
「……ありがとう」
楓は、柔らかく微笑んだ。私は、楓のこの笑顔が大好きである。女神の微笑を思わせる、この笑顔を見せたら、彼女の想い人もイチコロではないかと思う。
「脈はありそう?」
「アイドルとして、人間として大切に接してもらってるけど、恋愛的には、どうかな……」
楓の、オッドアイは神秘的で美しいし、左目の下にある泣き黒子はチャーミングだ。中身は、ちょっとイタズラ好きなところやダジャレ好きなところがあり、見た目とのギャップが愛らしいと思う。
そんな彼女が片想いだなんて。世界は不思議だ。
「たまには、ドキッとさせようと思ってイタズラを仕掛けるけど、大人な対応をされて、それで終わり」
「理性的な人なんだねぇ」
「そんなところも、好きだけどね」
「そっかぁ。でも、内心ではドキドキしてるかもよ? 私なら、する」
「本当? じゃあ、続けてみようかな」
「いやいや、イタズラだけしててもダメだからね? いずれは告白した方がいいと思うよ?」
私は、ピッと楓を指差して言う。
楓は、少したじろいだ様子で、言葉を紡いだ。
「告白、かぁ。ふふふ、プロデューサー、びっくりするだろうなぁ」
「びっくりして、その後、ドキドキするかもね」
「そうだといいなぁ」
「がんばれ、楓」
「うん、がんばる」
それからは、私が楓がプロデューサーを意識し始めたきっかけやら、なんやらを訊くうちに、あっという間に時は過ぎて。私たちは今宵の酒宴を、充分に楽しんだ。
彼女の恋が、叶いますように。